片や、体の改造で永遠を掴み取った物。
片や、体の改造によって永遠に至る者。
勝者は片方のみだ。たとえ永遠を掴み取ったとして、至るとして、今はまだ片方のみしか生き残れはしない。
違いは何か?と問われれば、条件だ。
彼には仲間がいたが、地に伏して死に体だ。
それに変わって私は仲間も彼らの倍、共に居る。しかも一人は不確実ながらも未来を知るものだ。
「暁は絶対に殺す。」
暁はやらなくてはならない。
カグヤを復活させないほうがいいのだから。
私たちはなんとしてでも大筒木カグヤを討ち取らなければならない!
今回ばかりは私の能力は余り効かない。
こんなとろで雷やら炎を使ったら戦い辛くなる。
幻術もおそらく聞かないだろう。
物理。圧倒的物理。
人間は殴れば死ぬもの。核を潰せばサソリだって死ぬ。
とりあえず、デイダラの息の根を止めなくちゃならない。
……いや、まてよ天井をぶち抜くことができたならもっと生物を集められる?
雷だって炎だって。
「サクラ。天井をぶち破れる?」
「え?できるけど。」
「お願いしてもいい?」
「もちろん!」
その会話が始まりの合図だった。
サクラが地面を砕く。その反動で天井が崩れて落ちてくる中を私とサスケはサソリ目掛けて走り出した。
サスケは千鳥、私は体術。
そのどちらも寸前の所で避けられてしまうがもう気にすることの程でもない。
「鳥たちよ!」
叫べば近くにすんでいた鳥たちがすぐにか駆けつけ、攻撃を開始する。
つついたり引っ掻いたりて、サソリにはあまり聞かないが、デイダラは抵抗も出来無いのでどんどんやられていく。
それを見てサソリは追い払おうと傀儡を動かそうとするがサクラが拳を振るい邪魔を、攻撃を加える。
「木々よ!」
むりやり木々は根っこを伸ばしでサソリを捕縛するため、チヨバアやサスケ、カカシ先生の足場となるため音を絡ませていく。
サクラの妨害の直後、サスケの千鳥がすぐ当たり、それにより飛ばされたサソリの体は雷切を構えたカカシ先生に向かい、サソリの体を粉砕した。
すぐさま根っこを絡みつかせて核を隔離しするとナルトが核に螺旋丸みをぶち込んだ。
終わった。
終わってしまった。
原作ではサソリが人体を改造しただとか、チヨバアも改造しているだとか、母や父のぬくもりが欲しかったとか、そう言う話があったはずなのに。
そういう話もなく、大蛇丸…蜥蜴丸の情報すらないまま、あっけなく、あっさりと死んだ。
いくら探したとしてもサソリのチャクラはない。
「……死んだわね。」
「死んだ?本当に?」
「チャクラがないもの。それに相方もそろそろ息絶えるはず。鳥達よ!戻れ!」
私がそう声をかけると鳥たちは一斉にそれまでの行動をやめていっせいに飛び立つ。
そして私はそっとデイダラの体に火をつけた。
命じたのは私だ。
けれども、これはちょっとサクラやナルトに見せるのはね。
まだ啄まれて内臓が飛びてだたり皮膚が捲られたりした物は見たことがないと思うし、見ないと思うから。