サスケの妹は生物の支配者   作:イェス

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一部
カカシ班結成


ああ。これは夢だ。

 

超幻想的な世界だ。

うんうん。真っ白な世界ってやつだな。

――ちゃん、夢だからめっいっぱい好きなことしちゃおうかな?

 

……あ?私の名前は――。

?私は――!

うそうそうそ!名前が思い出せない!

え?どういうこと?私は私なのに!あのお方から貰った大切な名前なのに!

 

「落ち着け。」

 

え?どうしてジジイの声が聞こえるの?

爺、しわくちゃ爺の死に損ないの声。

 

「ひどいのぉ。」

「よぼっよぼなジジィが?」

「わしは神じゃ。落ち着け。」

「いやいやいやいや、そんなことより私の名前!私は私の名前がないと私じゃないのに!」

「おぬしは死んだ。ちょっとした手違いでな。」

 

あ?死んだ?――ちゃん、タヒったの?

 

「あ?」

「で、詫びといってはなんだが、転生してみないか?おぬしらのいう神様転生というものじゃ。」

「え?」

 

それと、名前とが意味不なんだけど?どうして名前が思い出せないわけ?とっても大切な名前のに。

 

「名とは、個を現すもの。それがないと言うのは、お主は何者にでもなれると言うことなのじゃ。」

「ニャルラトホテプみたいに?」

「ぬ?そのようなものの亜種じゃのぉ。」

 

知ってるんだ。ジジイ。ジジイの癖に……旧神?それなら殺さないと。

 

「そのジジイをやめてくれんかのぉ?それにちがうわい。」

「んー?ジジイはジジイでしょ?典型的な喋り方しやがって。どうせあなたなんてちっぽけな存在。呼び方なんてどうでもいいでしょ?」

「わしはこれでも神、メンツがあるのじゃ。での、おぬしには詫びとして転生してもらいたいのじゃ。勿論特典はあるでのぉ。心配せんでいい。」

「ふーん。」

「ちなみにNARUTOの世界じゃぞ。」

 

NARUTO……平和な世界じゃないじゃん。

すぐ死んじゃうよ。

……死んだら、あのお方のもとにはもう戻れないのかな?それは悲しいな。

 

「ちなみに、特典は五つくらいだのぉ。」

「五つ?」

「おお。そうじゃ。五つじゃ。」

 

……そうだね。仕方ないか。

あっ。そうだ!どうせならあのお方をリスペクトして。

 

「一つ目は、毒、火、雷を受けたら体力とか回復して、自由に生成出来る体質。」

「ほほ、面白いのぉ。」

「二つ目はありとあらゆる生物と会話できる力。」

「会話か?いいじゃろう。」

「三つ目はあらゆる人以外の生物を完全な支配下におく力。」

「人以外……ほぉ。」

「そう。で、四つ目はなにもしなくても私の理想的な体型を維持できるに力。最後は、誰からでも可愛いor綺麗、か格好いいと思われ愛される容姿が欲しい。」

 

ジジィはうんうんと納得?しているのか、にこりと笑う。そのにこりとしたときに、しわくちゃな顔にさらにシワが増えて、少しびびった。

あの方の部下でもなさそう。こんなやつは使い捨てだろうしね。

 

「準備はいいかの?」

「いいけど、私って誰になるの?」

「うちはサスケの双子の妹になってもらおう。それではの。」

「へ?」

 

眠たくなってくる。

やっぱり眠気っていうのにはかてないんだ。

頭のなかに今までの暮らしが、新しい私が流れ込んでくる。あぁ、転生したらあのお方のもとまで行けるのだろうか?

・・

 

私はうちはサスケの双子の妹。

私の名前はうちはミコ。

それは別にいいんだ。

早くもここで原作と違う部分がある。

・うちはサスケに双子の妹がいる。

・うちはイタチが暗部に入っていない。

・うちはシスイが死んでない。

・うちは一族が街の真ん中の方に居をかまえている。

・二代目火影がうちは一族。

・大蛇丸、いい人。

……etc

 

うちは周りがかなり平和だ。

暗いところといったら、うちはオビトが誘拐された傀儡のようにつかわれている。といった情報がある。

うちは一族は迫害されることなく、木の葉の誇り高い一族の一つとして名を知らしめている。

原作よりも一族の人数は少ない。

それも九尾の事件で一番活発に動いた結果らしく、うちは名が石碑に多く彫られていた。

 

そして今日、原作三話目なのだ。

 

・・

 

「おはよう。」

「おはよう。ふふ、二人とも額宛似合ってるわ。」

 

うちはミコト。私のママ。

ママは笑顔で出かける私とサスケを見送った。

 

「これから下忍か。」

「そうだな。ミコ、大丈夫なのか?」

「試験合格したのよ。最低ライン、クリアしてるわ。」

 

そう。最低ラインは越えてるから下忍の落ちたら家事手伝いやる。

まぁ、よっぽどのことがない限り、何となく行けるでしょ?

 

アカデミーについて、私はサスケとナルトの間に座ってる。

サスケと違ってナルトとは仲がいい。

 

「お、ナルト。その額宛どうしたの?」

「へへ、合格したんだってばよ。」

 

次に、サスケとナルトのチューを阻止しなきゃ。

まぁ、サスケもスカしてる感じじゃないし、大丈夫と思うけど……。

 

「あー、暇。ナルト、何か面白いことやって。」

「……ミコ、それは最難関の無茶ぶりだってばよ。」

「暇だー。」

 

皆に愛されちゃう美貌をもってして、恋心までは向けられないってことね。

 

「ちょっとそこの席通してくれる?」

 

お、サスケの未来の妻がやって来た。

悪いけど、サスケの隣は譲れないのよ。

一人分開けてたから4人座りになるし、サスケの方によってあげる。

 

「ナルト、どけ!私はあんたの向こう側に座りたいのよ!」

「わ、わかったってばよ。」

 

実際に見ると、迫力すごいな。

 

「おはよう。ミコ、サスケくん。」

「おはよー。」

「おぉ。」

 

サスケ、おはようにはおはようでかえそうよ。お兄ちゃん、さみしがってたよ?

『最近、サスケが素っ気ない。昔はあんなに頼ってくれたのに。』って。

年齢的に反抗期なのかな?

 

「てめぇ!ナルト!サスケくんにガンたれてんじゃないわよ!」

 

なんだと!ヤバイ!ちゅーだ。ちゅーきちゃう!

そう、スローモーションだ!ゆっくりナルトの顔がサスケに近づいているじゃないか!

 

サスケの肩を掴んで、起動でなく到達点をずらす!

 

ナルトが後ろに顔面をぶつけた鈍い音が聞こえた。

うん。めっちゃ痛いやつ。めっちゃ痛いやつだこれ。

鼻血不可避。

 

「ナルト?」

 

へんじがない。ただのしかばねのようだ。

 

・・

 

「じゃ、次7班。7班は人数の関係上4人一組(フォーマンセル)だからな。

えー、春野サクラ。うずまきナルト、それとうちはツイン。」

 

つ、ツインって私とサスケ?

うん。今期うちはは私とサスケしかいないし……。

カカシ先生だね。

うん。

ストレスに負けない。うん。

 

「じゃ、みんな午後から上忍の先生を紹介するからそれまで解散!」

 

サスケは移動するみたいだから私もついていく。

サクラもナルトも付いてきてるからみんなでご飯だ。

 

「先生、どんな人かな?」

「俺は、大蛇丸じゃなかったら誰でもいい。」

「えー、蛇いっぱいだよ?」

「蛇はいいとして、先生ってよびたくねぇ。」

 

まぁ、カカシ先生だね。先生は。

明日、お弁当作らなきゃ。

 

ご飯、おいしかったです。

 

やっぱりカカシ先生だね。

だって他の班の先生きてんもん。いないもんみんな。

ナルト、黒板消し仕掛けてんもん。

 

「上忍がベタなもんに引っ掛かるわけないだろ?」

「そもそも、普通の入り方だとかからないよ?姿勢が悪くないと。」

 

<バフ!

 

……かかっちゃったよ。

 

カカシが入ってきて、サクラが謝っているふりをして。

 

「うーん。お前らの第一印象、嫌いだ。」

 

はい、来ましたー。私もきらいですー。

 

「そうだな。まず、自己紹介をしてもらおう。知ってる面子はあるが、まぁ、なんとなくで。」

 

オビトさん関係で何度かあってるもん。

 

「まぁ、オレからだな。

はたけ カカシ。好き嫌いは教える気はない。趣味は色々だ。」

 

まぁ、うん。原作通り。で、やっぱりナルトから。

 

「オレは、うずまきナルト!好きなものはカップラーメン!もっと好きなのは一楽のラーメン!嫌いなのはお湯をいれてからの三分間。」

 

はい、ラーメンづくし乙。

 

「で、将来の夢は、火影を越えるような存在になる!趣味はいたずらかな?」

 

「次。ツイン。」

 

「俺は、うちはサスケ。こっちは双子の妹の、」

「ミコだよ。」

「嫌いなものはたくさんある。好きなものも結構ある。」

「わたしもだよ。」

「オレの夢は、一族の名に恥じない、木の葉を守れるような忍びになる。」

「私の夢は皆を助けることのできる人間になること!」

 

「よし、最後にピンクの子。」

 

「私は春野サクラ。好きなものは……ってゆーか、好きな人は、キャー!嫌いなものは遅刻する人。」

 

サクラは少し違うんだね。

 

「ま、自己紹介はここまでとして、明日はこの五人だけでやることがある。」

「なに?なに?」

「サバイバル演習だ。」

 

「!?」

「演習ならアカデミーでさんざんやったわよ!」

「まぁ、まて。この演習は卒業生の六割が落ちる超難関テスト。不合格になった場合、戻ってもらう。」

 

皆は引いてるようだ。

 

「引いてる引いてる。明日は練習場で合否を判断する。忍び道具を一式持ってこい。それと、朝飯は抜いてこい吐くぞ!詳しくはプリントに書いてある。明日、遅れてこないよーに。」

 

趣旨を理解してる私は心配なく、朝御飯を用意してもらおう。

 

「サスケ、朝御飯持参厳守よ。」

「は?食うなって言ってただろ。」

「吐くなら中にはいってた方がいいの。」

「それもそうだな。」

「私の予想的には、チームワークね。チームワークを見るのよ。明日は作戦たてて、トラップはって。」

 

家の近くに来たところでイタチ、お兄ちゃんが丁度帰ってきていた。

 

お兄ちゃんは上忍だ。

が、最近は木の葉内の仕事ばかりをしている。

三代目のお手伝いだ。

 

「サスケ、ミコ。」

「兄さん。。」

「お兄ちゃん!お仕事終わりー?」

 

いやー、最高。生前のことをよく思い出せないけど、すごく懐かしいもん。

 

「どんな先生だった?」

「銀髪!」

「すげぇ遅刻してきたぞ。」

「カカシさんか。」

 

わかるの?わかっちゃうんだ。

 

「明日もかなり遅れてくるだろう。朝飯食うなと言われただろう?」

 

「ぁ、ああ。」

「すごーい。わかるの?」

「まぁ、何度かあってるからな。

班員とはうまくできそうか?」

「うん。サクラとナルトだよ。サスケと一緒なの

 

・・

 

お兄ちゃんの言う通り、カカシ先生は遅刻してきた。

それでに朝食は持ってきていたのでナルトとサクラにも分けて食べた。

作戦会議もトラップを仕掛けたりした。

どうしていってたかと聞かれたら、身内がそんなことを話していたかだ。

 

そして、やっぱり鈴取りになって、皆散り散りになっているとこ。

 

「いざ、尋常に勝ーーーーーー負‼」

 

その1、めちゃくちゃナルトが目立つ。

申し訳程度に注意がナルトに向くためだ。

その少しのうちに、サスケがナルトの反対側に移動して、私が右、サクラが左。

 

「ドギャアアアアアアア!」

 

ナルト、あれだけ背後に気を付けろといったのに。

 

ナルトがケツをやられる直後、千年殺しを構えたタイミングでサスケが急いでカカシ先生の背後に近づいて組み付きを試みる。

左に避けたらサクラが、右に避けたら私が加勢する。

そこで右か前に避ける。

今は前に避けたのでナルトが影分身でたくさんになって数の力でカカシを引き付ける。

影分身をやってもらうので、少しだけカカシ先生が考える。後ろからサクラが組つく。

変わり身を使われるので、ナルトには争うふりをして、貰う。

ここで私の出番だ。

ナルトには罠にかかって貰い、私は動物を配下におくことができるのを利用し、ナルトが原作でかかったあの罠の鈴を鳥にとって貰う。

それと同時に私がナルトの罠を切るのと一緒に隙をわざと見せた先生に手裏剣を投げる。

私はバレるが、その代わりにサスケとサクラが隠れ、鳥がサスケにスズを渡す。

 

で、カカシ先生が私のところに来たら、真上に雷を打ち出す。

私とカカシ先生の位置を示すのと、カカシ先生を驚かすためだ。

 

「雷遁?いや、違うな。」

「そうです。カカシ先生。私は先祖帰りが強らしく、こんなことができます。」

「……!まさかこうなることわかってた?」

 

もうわかっちゃうんだ。

 

「どう思います?」

「鈴を一個とられていることから、考えてみたけど、わかってたようにセッティングされてる。鈴取りを知ってたかのように。」

「私はうちは一族です。カカシというものを調べようとすれば、簡単に身内から集まります。写輪眼のカカシさん。」

 

四人で鈴は二つ。

その一つをもう採ってるのであとひとつ。仮に鈴の紐を切り離したとしても、体格差、経験の差、実力の差が大きすぎるため、先に拾われる。

そこで、サスケたちにとってもらうのだ。

「先生、覚悟!」

 

掌から火の玉を生み出してカカシ先生に投げつける。

ある一定近づいて気化性の毒を生成する。

すぐに気がつかれるけど、即効性の毒を生成するので、少しだけ動きが鈍った。

着地と同時に放電して少ないがダメージは与えられた。

林から蛇を進撃させる。

木々からは羽虫を出撃させる。

 

「これは。」

 

自分の居場所を示すことなんてしないですぐ後ろにまわる。

すぐ気がつかれて、蹴りが腕によって防がれる。

その足に投げられる覚悟で引っ掛かり、頭をしたにして紐を狙う。

3人来て、息を潜めたと虫共から報告が来る。

 

クナイを使って糸を切ろうとしたが、投げ飛ばされてしまった。

 

「サクラ、参加して。」

「わかった。」

 

ナルトに影分身を前々に決めていた合図でして貰い、サクラのエリアの代わりを勤めて貰う。

 

「次、少しだけ動きを止められたら、サクラも参加して。」

 

まず、私だけがカカシ先生の懐に飛び込む。

援護として蛇が足に這いより、羽虫が耳回りや顔回りを飛んだりする。

 

もう一度組つく。

反対側でサクラがクナイを持って待機していたのですぐにサクラがちかづいて鈴の紐を切った。

それを私が勢いよく蹴る。

すぐに振り払われ、尻餅を着くが、うまくサスケのいる方に飛ばせた。

 

「ナルト‼」

 

たくさんになったナルトが先生の方へと向かっていく。

少しの時間稼ぎだ。

サスケが鈴を取ろうとした。

 

「あ。」

 

先生は早い。

すぐにナルト軍団を抜けて鈴を取ろうとしているサスケに迫っている。

 

「根よ!」

 

人間以外の生物を私は支配下におくことができる。ならば、植物も!

 

カカシ先生の足元に回りの木々の根が絡み付いて転ばす。

そしてサスケが鈴を取った。

 

・・

 

開始地点に私たちは来て、私たちが座りカカシ先生が私たちを見下ろしている。

 

「で、誰が戻る?」

「……!」

「何て言うと思ったか?合格。まったく、ここまでとは思わなかったよ。」

 

今回は私が指揮をとってた。地の利があったからだ。

 

「ナルト、お尻大丈夫?浣腸されてたけど?」

「お、思い出したってば!」


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