あけましておめでとうございます。
私は祭事ゆえ、神社で年越しをするのです。
「あけましておめでとうございます。お正月、頑張りましょうね!赫映様!」
私は赫映様と共に参拝に来た人たちの処理に追われます。
初詣と言うものですね!
お願いは聞きません。
賽銭がいつもの倍、お守りや絵馬等々売れるのです。
「あけおめ、ミコ。さぁ、頑張ろうか。」
「えぇ、お守りも絵馬ももろもろおっけですよぉ!ただ今日の6時に一度本社に戻ります。大名様方の参拝後、もう一度戻って来ますよ!」
「あぁ、お前も付き合うのか?」
「勿論です!」
新年となると、なかなか眠れない。
しかも夜の方がテンションがあがる。
「さ、御神酒をひと口お飲みくださいな。」
「深夜のテンション……か。落ち着けよ。それに大名の終わったら家に顔出せ。おと、これお年玉。」
「わー、ありがとうございます赫映様!お年玉まで!」
「いいか、顔出せよ?」
「はい!わかりました!」
参拝のために私たちは分社の方に来ているのです。
熱心な信者の方は、去年のうちに去年の感謝をしに来て、年を越したら今年の無事をお祈りに来る。
そのために私は新年の挨拶をせねばならないと言うことっ!
「行って参りますね!赫映様!」
「あぁ、いってこい!」
分社は敷地が広く、もうすでに何百にんもの人が待ち構えている。
「年が明けました!皆様今年もよろしくお願い致します。」
ただそれだけを言えばいい。
それが始まれば、私は神事に移らなければならない。深夜のテンションじゃなきゃやってられないものだけどね!
・・
忙しいのは0時と日の出頃、日の出後は大名様の参拝に合わせて本社に戻る。
大名様はすごく、お年玉がいい。
もはやこのために家臣になっていると行ってもいいぐらいの額を貰える。
赫映様への手土産も良いもので、私におすそわけをくれるから、大名様は最強!
赫映様の言いつけ通り家に帰ってお年玉を貰う。
サスケのぶんも貰ったので、眷属さんに頼んで届けてもらおう。
「あけましておめでとうございます。おとうさま。おかあさま。おにいさま。」
「あぁ、おめでとう。」
「あけましておめでとうミコ。」
「おめでとうミコ。」
サスケが修行でいないから、その代わりにサスケの部屋にある無駄にふかふかなドラゴンの人形をサスケの定位置に置いて年を越すことにした。
「サスケ(仮)、あけましておめでとう!」
え?ドラゴンは大丈夫なのか?大丈夫です!そのドラゴンのぬいぐるみの元ネタは赫映様ですからね。
お節とか食べたあと、一時間ぐらい寝てから一族の集まりに参加して、挨拶回りをしてから神社に戻る。
その頃になると人もピークの半分になるので一回休憩を挟む。
そのあとは大体あけましておめでとうといったり御幣をそれっぽく振るので終わる。だけどそれがまた大変。巫女さんとまた違う疲労がある。
大体12時ぐらいからお祭りが始まって、赫映様と共に神輿で里内を移動する。
信仰が厚い人なら、ここで赫映さまの姿を見ることが出きる。で、神輿を担いでくれてる人からお年玉が貰える。
三時ぐらいになると、境内で土地つきが始まる。
もちにはこし餡が添えられる。そのこしあんも絶品物だ。ここで、私は信仰の厚い人からお年玉を貰える。
お年玉お年玉言い過ぎ?何をっ!
もらったらうれしいでしょ?
それにお年玉をくれると、くれた人に福が訪れやすいんだよ。
一種の信仰みたいなものらしいしね。
3時半ぐらいになると餅が出来上がるので餅の販売。
その時にちびっこがお参りを始めるからその子たち用にお菓子を用意しておく。
お菓子みたいなお米のお菓子。名前が思い出せないけど醤油味の割りと固めなおせんべいの親戚みたいなやつ。
あとは寝たりして夜の参拝に備えて寝るだけ。二日目と三日目も同じのうに過ごしてやっと私の正月が終わると言うわけだ。
ちなみにぬいくるみサスケ(仮)を赫映さまに見せたら、可哀想なこを見るような目で見てきて、頭を撫でられたあと、ノッてくれた。