サスケの妹は生物の支配者   作:イェス

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中忍試験 4

私たちが塔にやって来てから何日か後、私たちは塔の根本辺りのなんか、広い場所につれてこられた。

あの、あれ、おっきな手があるなんの印だったかわからないけど。

 

「第2試験、合格おめでとうっ!

はは、私は“大名御用達料亭の河豚しゃぶさし”をおごんなきゃいけないのよね。ミコたちったら。」

 

いやいや、そんなほめなくてもっ!

とにかく合格したのは24名8チーム。私のチームと私の婚約者のいるチーム。

ちなみに私の婚約者の名前は、千手木霊。思いっきり木をイメージしてますね。そうですね。

ってか、サスケボロボロ。サクラもボロボロ。サスケはこのあと治療したろ。

私、医療忍術使えないけど御幣でなんとかなるから。

 

「サスケ首どうした?大丈夫?祓う?」

「後で頼む。」

 

里抜けフラグはびた一文残しちゃ開けないからね。

 

この間に火影様がこの試験は代理戦争だ~みたいなことをしゃべっている。

私がいるので、“忍里は国の管轄下組織”であることをちゃんといっている。

火影様……いや、国の政治に宗教的側面で関与する“ 南賀ノ神社総神主”の立場からすると、火影殿といった方がいいわよね。

現在、忍は何でも屋のような仕事をしている。

元々は傭兵であったが、木の葉の里が作られた時点で“火ノ国の軍”に収まっていたはずだ。火ノ国が軍として警備やそう言ったものを任せる代わりに木ノ葉の里という組織を認める。WinWinな関係だったはず。

けどどうだろう?三代目からは大名からも金をとるようになっているじゃない。

初代火影とその弟の弟子は、守ってやってるといはっているもの。

私の先祖は優秀よね。宗教によって民を取り込み、果てには国教まで推し進めた。

この国の人たちは日本人っぽい宗教感だからちょっとずつちょっとずつ代を重ねることで、 南賀ノ神社に取り込んできた。

だって本当に“神様”がいるんだもん。

この前の雨乞いだって多少手はかかるものの、生け贄を捧げるだけで降らしてくれるってことだもの。農家や酪農家を無下にしないように教えを組んでるおかげね!

さすが、先々代と先代。地盤固めがうまい。

私はそれを引き継ぎ、いつかはうちはを“木ノ葉のうちは”から“火ノ国のうちは”にすり替える。

里の更に奥。軍を仕切る所に上り詰めなければいけない。

焦ってはダメ。私の代では浸透力が足りなさすぎる。

忍派がすくななくなってるわ。幸いなことに、他の転生ものと違って軍部関係の貴族が存在しないで、あとは大名の軍兵ってことだ。

そっちも、“傭兵経験がある一族”として刀や槍でといった様々なことを教えていたりもする。

私の代で少しずつうちは警備部隊を中央の方へ。

中央の管理職や指導員に押し上げなければならない。

子供の代になったら、科学がようやく追い付くだろう。

忍が廃れる前に、里から国に移りたい。

今の大名は少しだけ抜けてるからいいものの、跡継ぎが賢かったらダメね。

神社という宗教で人脈や人望を得ているのだから、下手に失わないようにしなければならない。

神社使えもうちはも赫映様の“毒”で洗脳状態だけれど、油断はできないわ。

赫映様もいってるのよ。

 

『いずれ教えを自己解釈するやからが現れるから、そのために目を光らせておくことが大事。今のうちに洗脳術を教えておく。布教に使え。』

 

えぇ。うちの 南賀ノ神社は、お金に関してはクリーンなのです。

お金に関してはね?

 

 

ひとしきり火影様が話終えたら、いかにも具合悪いっていう人が会場にやって来た。

月光ハヤテさんだ。

この人の恋人がかわいそうなのでどうにかして死亡フラグを折りたい。でも一番折方がわからない人だ。

こんかい崩しを砂の国が行わないため、行動が読めない。

起こるかすらもわからないが、今年度中にヒルゼン殿に死んでもらわないとお兄ちゃんを火影にするとき、初代は千手、二代目はうちは。若い気も身内贔屓もありますが、有力なうちはですよ?と念押しできる。是非とも早くその座を開けてほしいもの。

綱手を釣る撒き餌になってもらわないと困る。

 

「えー、みなさんには第三試験の前に予選をやってもらいます。ゴホッ。理由は数が多い。本戦では様々なゲストを招くため時間はかけられない。すぐに行いますので、体調が悪かったりやめたくなった方は申し出てください。」

 

今すぐ……か。

この中で疲労や負傷していないのはたったの6名。

我愛羅んとこと、私のチーム。

疲労や負傷が軽いのがネジや私の婚約者、木霊、そしてシノチーム。

その他はけっこう疲れていたり、傷だらけだ。

 

「「はい。」」

 

ここで、木霊のチームの二人がやめる。

三人は怪我をしている。

特に辞退した二人は浅だろうけどじわじわと痛みで体力を削られるような傷を至るところにおっている。

それにたいして、木霊は単なる切傷程度。

茂みに入ったら枝がちっと引っ掛かっちゃった。ぐらいの傷だ。

あいつめ。

 

「う、ぐう。」

「サスケ?ほんとに大丈夫?」

 

呪印が痛むのだろう。

 

「この力を取り込まなければ……」

 

呪印が原作と一緒ならサスケには正規方でその力を手に入れてもらいたい。

仙術だったかしら?そうじゃなくてうちはらしく信仰力。

 

「サスケ。予選後その力を祓う。サスケ、その力は正規方で手に入れて。」

「正規方?」

「感覚を覚えて。赫映様は言ってたわ。“闇の力を使うときは闇にのまれるな。闇を飲み込め。”」

「……わかった。」

 

「えー、22名となったので合計11回戦。それぞれの勝者が第三試験に、進出できますね。

ルールは一切なしです。どちらかが死ぬか負けになるか、死体をあまり出したくないので、勝負がはっきりしている場合は私からコールさせてもらいます。

これから電光掲示板が出てきます。そこに一回戦毎に二名の名前が表示されます。その二名で戦ってもらいます。」

 

ごほごほ年ながらも、ハヤテは説明をする。あれ、肺とか大丈夫なのかな?

 

「では早速発表しますね。」

 

皆が電工掲示板を見る。

 

ドンッ!とどこか抜けた効果音と共に表示されたのは、“うちはサスケVS鬼灯水月”だ。

 

「いきなりね。二人とも。」

「ふん。水月か。一度ちゃんとやってみたかった。」

「はは、サスケか。ミコ、僕は棄権したい。」

「なにいってんの?少ない無傷組の水月が棄権?」

「そうだぞ水月。いくらサスケが強いったってお前は挑め。そして砕けやがれ。」

結果だけいうとするなら、サスケの圧勝だった。

終わったあと直ぐ様呪印を払うために先生と大蛇丸と一緒に奥に引っ込む。

 

「サスケ。お疲れ様。」

「は、押さえ込めてたか?」

「まぁまぁ。だけどすごい。私は神主として叩き込まれたけどサスケは自分でやってのけたじゃない。すごいわ。」

 

体を動かす度に痛むらしいからサスケは今ボロボロだろう。

サスケを見てなんか、気持ち悪い視線を向ける人物入るものの、蜥蜴丸なのかな?影分身を向こうに行かせてこっちに本体。

そしてサスケの呪印は原作とおんなじ。

……盗み出していた……か。

 

「うちはサスケ。君には我々医療班が最善の治療をさせていただく。」

 

そこに出てきたのは医療班だ。

はっきりいって、任せたくない。呪印のこともあるし変なものがいるからね。

 

「君たちじゃ、畑違いなのよ。こいつは俺が――」

 

残念だけど先生も違うんだよね。ここは私と大蛇丸の出番。

 

「私が預かるわ。いろいろ弟子(・・)から聴いておかないといけないことがあるのよ。」

 

電光掲示板には“ザク・アブミVSアブラメ・シノチーム。”と表示されている。

大丈夫ね。

 

サスケに肩をかして個室に行く。

先生が原作で使った部屋だ。

 

「サスケ、痛いけど我慢してね。」

 

私は御幣を取り出して一発サスケの頭を叩く。

ペチーン!と軽快な音が鳴る。

祓うと一言で言ってみたけど、普通のお祓いとは違って私の技術力が真剣に試されてしまう。

ざっくり、呪印は自然エネルギーを取り込む的なつなぎ目を担っている。

それを上手く解すには注入の逆、抽出を行わなければならない。

それには自然エネルギーを扱えるものがいなければならない。

大蛇丸に関しては、それなりに使えるけど本当にそれなりなので、私がやる。

自然エネルギーを扱うのは容易い。

神主として力を振るうために神様から教わっている。

ほんとに私ってチート。

大体のことは、昔神様に教わったからと乗り越えられる。

 

 

そう、昔神様に教わってるから無問題。

 

「オラァ!」

 

とどめに思いっきり御幣で呪印を叩く。

すると呪印がサスケの皮膚から浮かび上がって飛んできたので、それは祓った。

怨念めいたものを感じたからだ。

 

「あとは大蛇丸に任せるけど、サスケ。その感覚を忘れないようにっ。だよ。」

「アァ。わかってる。予選勝ち抜けよ。」

「うん。」

 

私がそう返事をして立ち去ろうとすると、大蛇丸により、私はサスケの隣に転がされた。

痛い。

 

「あら、久しぶりね蜥蜴丸。」

 

大蛇丸は私たちを隠すように前に出る。

先代が絡んでいるか、私にたいして恨みとかっこうあると思うんだよね。

 

「ああお久しぶりですね。師匠。」

 

白蛇 蜥蜴丸。

大蛇丸ににた髪型の男だ。

血色が普通なため、怪しい雰囲気は醸し出されてはいるが、ジャンルが違う。

 

「あなた。非道な研究をしたうえに弟弟子のサスケまで、何をしているのかしら?」

「非道な研究をしていたのは、あなたもかわりないこと。

そこにいるのは今代の神主長様。あぁ、どうかこのあわれな男の懇願を聞いてください。」

 

なんか、変に台詞がかったしゃべり方。こいつナルシストだ。ヤダー。鳥肌。

 

「さぁ!」

「うわっ、きも!」

「ひどい!」

 

でもこいつはサスケに呪印を与えた。

用心しなきゃいけない。

 

「音ですね?」

「おや、そうですよ。音隠れの里は私のものでしてね。」

「ほう、それでサスケを襲ったと?変態め!」

「いやいや、話の道筋。私の話聞いてましたか?」

「はぁ?サスケの尻追いかけてくる男ってのはなぁ、大体からだ目当てなんだよぉ!」

「間違ってはいませんが――」

間違っては(・・・・・)いないだと!」

 

確実にこいつはサスケを、サスケの貞操を狙っているヤバイやつだ!

 

「蜥蜴丸。これ以上近づかないでくれるかしら?見逃してあげるからさっさと立ち去りなさい。」

 

いま蜥蜴丸がここにいるのは、輸送のとき大蛇丸がいなかったからだ。

輸送の暗部が半分ほど殺され残る半分も致命傷で動けなかったらしい。

強い。蜥蜴丸は大蛇丸に劣るものの強い。

 

「はは、そうですか。なら失礼します。神主長様。真実をお調べください。」

 

真実を調べるもなにも、知ってるもの。

口には出さないけど。

 

「私は先代が神に報告したものを信じるだけです。」

 

間違っても日記には残していない。

 

その事をいうなら、蜥蜴丸は大蛇丸と先代がくんでいたことをさらそうとするだろう。それを考えて先代は情報をいかなる媒体に記録せずにいた。

ここまで来てこの地位を失いたくはない。

ここで「知っている」という言葉は言えない。「私は報告を信じる」そういってなにも真実は知らないというしかない。

 

「ふぅ、全く。」

「サスケ、大丈夫?」

「ああ。」

「暫く休んでな。大蛇丸。」

「わかってるわぁ。私がついてる。結果はカブトにでも聞くわ。頑張りなさい。」

「うん。」

 

ちょうど戻るとサクラと木霊が勝負してた。

……というよりもサクラが完全に押されてる。

腐っても千手。それにサクラはまだ後援タイプ。全線にたてる千手相手はきついわね。

……あれ?香燐ボロボロ。

 

「香燐。」

「うちはカンクロウってのに負けた。」

「残念だったね。香燐なら体術すごいから行けるとは思ってたけど、傀儡師は遠距離だから、相手が悪かったね。」

「あぁ、……ミコ。次だぞ。」

「へ?」

 

いつの間にかサクラの試合がおわって木霊が勝っている。

 

「ミコが裏に回ってるとき、みことネジってやついがいおわってるぞ?ナルトとキバはナルト。いのとヒナタは相討ち。ゲジマユと我愛羅ッツーのが我愛羅。テマリってのとお団子はテマリ。シノってとのシカマルが勝ってる。パンツ被ってるのは、負けたぞ。」

「香燐って情報キャラだよね。」

 

そして電光掲示板には“ウチハ・ミコVSヒュウガ・ネジ”と映し出されている。

まさかね。

まさかこの組とは。

まさかネジと闘うことになるとは思ってなかった。

 

「これは、神主長様とやりあうことになるとは。同じ旧家の分家同士深くないところでやめましょう。」

「ほう、私に棄権しろと?お断りするわよ。それに私は本家の人間でね。貴方たち日向見たいに不仲じゃないし。」

 

ロック・リーは知ってるのにね。

うちは一族には、二つの本家があって、うちはの血を守る忍本家とみおや様の血を守る祭事本家。

私は祭事本家の現当主だ。

ルーツをたどっていってしまえばほんとは違う一族だったらしいが“うちは”という枠組みができた頃にはすでに、一緒になっていたらしい。

一族としてはちぐはぐに見られるようだが、お互い祭事と忍で何代ごとに婚約していて、パパが忍本家の長男。ママが祭事本家の長女だ。

確かサスケのこどもとお兄ちゃんの子供が結婚して、その子供と私の孫が結婚して……って言うのだった気がする。

本家が2つあっても争いが起きないのは、すべて神様のお陰。

割りと金銭面以外はブラックなんだよね。

 

「なら、その本家とやらはお先真っ暗だな。貴方ははっきり落ちこぼれだ。」

 

うん。私は印を結んでも忍術が発動しない子としてうちは以外でもゆうめいだったわ。

捉え方は違っていたけど。

 

「ふふ、私を忍としてだけ見ればそうかもね。けどね?……あは、いわないでおくよ。だって私と言う落ちこぼれに貴方は負けるもの。」

 

舐めないでもらいたいな。私には仙術……いや、自然エネルギーを操ることができる。

本来なら御幣が必要だけど、私は神様直々に後釜……後任として指導を受けてる。

私はチーターだからね。

 

「ごほ。では試合スタート。」

 

さぁ!先ずは私の幻術にかかってもらうよ!私はチャクラコントロールがすごい。つまり幻術タイプってこと!

 

写輪眼。

 

ネジは独特な構えをとる。日向流体術だ。

 

「それが、……生で初めて見たわ。」

 

チャクラははじめだけでいい。あとは体術と体質で補う。

忍術を使った戦いは本戦でやってやるわ!

 

「木の葉の体術で最も強いと呼ばれる体術流派。まさか、前年ナンバーワンルーキーと相手だなんて。」

「ふん。余裕だな。」

「そりゃどうもっ!」

 

私が先に仕掛ける。私からしたら経絡がどこにあるなんて知らないから防ぎようがないけど、目さえやられなければ大丈夫だ!

いつやられてもいいように血液に毒を流し込む……いや、血液を毒性にすげ替える。

これで私は常に回復することができる。

けど……っ!

 

「はっ!貴方、点穴が見えるの?」

 

一時撤退。

右肘から下部分が通らない。

 

「は、もう右腕は封じたぞ?反動で傷ついている。忍具を使うにしても痛いだろう?」

「はは、舐めないで。私ってばこんなんじゃないんだよ?私は大蛇丸の弟子なんだから。」

 

私の転生得点にはこんなものがある。“なにもしなくても私の理想的な体型を維持できる力”これは隠れチート。

 

「左手が使えるなら問題ないわ!」

 

ちょっと痛いけど仕方ないわ!

思いっきりが肝心だもん。

 

私が行った行動で、みんな驚いてる。先生なんて「なななな。」何ていってるもの。

 

「点穴は一時的なものなんだがな?」

「知ってるよ?」

 

私は右腕を、点穴を浸かれた肘から下を切り落とした。

けど大丈夫。切り落とした右を焼いてしまえば綺麗なまま元通りになるから。

 

私は切り離した右肘から下を雷で焼いて、炭にして粉々にする。

すると粉々にした瞬間、幻術だったかのように右腕がきれいになる。

 

ここでネジが幻術返しを試みる。

写輪眼で仕込んだ幻術がとけるだろう。

だがしかーし!私は常に写輪眼だ!ネジは人の目を見て話す!相手が落ちこぼれで当然勝てると思い、蔑むからだ!

だから幻術を解いたと思ったらまたかかっているっと言うループが出来上がる!

幻術の内容は、一番始めは私が写輪眼を使っていない。と周りが静かにしているという幻術だ!

相手を蔑んでいるネジは、“異常”が相手になければ幻術だと疑わない。

私はここで、“切り取った腕を処理したら右腕が綺麗になっていた”という“異常”をすることによって、周りを絶句させることによって音を消すことに成功させた。

もちろん視覚と音だったら光が早いけど、目の前で起こっている異常を反射的に考えられなくて、音を先に脳は認識するだろう。きっと!

思考を停止さて、幻術だと考えたあと、幻術返しをしても、周りが騒いでるなら“現実”だと思うだろう。ここで、ネジは、相手を見下してるので、会場全員に幻術をかけたと思わない。

だから、本気を出すかもしれない。

 

私がわざわざ幻術をかけるのは、ネジに見下させるためだ!本気で越させない。また、隠したに負けると焦らせると、私は戦いやすい!

 

どうやら幻術は効いたようだ!

 

「はっ、幻術か。」

 

今かけてる幻術は、“写輪眼を使ってない”と“私の右腕に点穴のアザがある”だ。

ここで私が右腕を庇うように戦えば、ネジは、右腕を気にしないで左に集中する。

その一瞬の隙に神様から教わった通り、一撃を加えれる。

 

他の点穴は塞がれてもいい!内蔵がダメージをおっても自己修復できる!

心臓が止まったとしてと、血流さえ確保できればいい!

恐れるな!私!

ネジ、いくらでも蔑みなさい。蔑んで蔑んで、蔑みまくることで私の作戦は更に有利に動くのだから!

 

「はは、見破られちゃったか。」

「は、落ちこぼれでもうちはだな。幻術を使うとは。だが、エリートと落ちこぼれのさなんて縮まらない。」

 

集中よ。

左手にクナイで突進。狙いは右肩の根本。

避けられた。

左腕の点穴を突かれた。

まだ、右手を意識しているっ!

 

左脇腹に蹴り。

左手で捕まれ、投げられる。

空中でクナイを投げる。外れた。

まだ、右手を意識している。

 

左手で衝撃を流して着地、すぐさまネジが私の腹に追撃。

大腸に痛み。すぐさま修復。まだだ。

 

右足て払う。避けられた。

左手を使って立ち上がる。

鳩尾に拳。まだだ!

 

「ミコ!負けるな!」

 

ナルトの声援……わかってる。

 

「ふん。エリートさん。ずいぶんと息が上がってるけどどうしたの?それに動きのキレがなくなってきてるよ?」

 

私は微量に毒を吐きながら移動する。

毒も忍具だからね。

毒と言っても痺れる程度のものだから大丈夫でしょ。

大体10分。いくら毒が薄いとは言っても心を落ち着かせるためにどうても深呼吸をしてしまうので、いつも以上に空気を吸う。そろそろヤバイと思うんだけどな。

因みに私は毒でも回復できるから、つねに私は回復してる。

対してネジは違う。痺れは痛みに変わることもある。

 

「点穴はほぼついたぞ?チャクラを使った移動もできまい。どうだ?降参するか?」

 

点穴を突かれるのはいたい。例えダメージを治したとしてもそれはなおらない。私がわかってないからだ。

 

「はは、するわけないじゃない。チャクラが止められた?だからなに?」

 

点穴を突かれたどころじゃない。私は攻撃を受けすぎた。

経絡系ってのは多分、つぎはぎだらけね。

次、隙を見せたときに仕掛けてやるわ!

 

「ここを勝ち抜いてこそ、うちはの名が輝く。」

 

雷を足裏から地面に向けて放つ反動でネジに近寄り、わざと私は攻撃を受けた。

多少血を吐いたけど、構わない!

私が倒れることで、“気絶”と油断させてハヤテが言い終わる前に筋肉を犠牲にしてでもネジの頭部を狙う。もしくは、ナルトが言ってくれるのをかけるしかない。

 

「これ以上の試合は不可能と見なし――」

「止めるな!」

「な、なにいってんのよ!ミコは、ミコは限界よ!」

 

完全にネジがナルトの方を向いている。

ハヤテは私を見ているけど、大丈夫よ。

 

「ゴホォっ!」

 

頑張れ。私の手足!今を乗りきればベットの上だけれど睡眠を貪れるんだからっ!

 

䰱神流武術。

一撃目!頭部狙い、かすった!

けどそれでも効果はある!

私が神様に教わったのは、チャクラの経略にダメージを食らわすのではなく、血管に振動を与え、心臓・脳に衝撃を与えるもの。内臓にダメージが入るのでなく、内臓にダメージを与える侵食型の技!神経じゃなくて血管全体を揺らすので、相手は身体中をなにかが這うような感覚に陥る。もっとも骨折させたり、そう言う外傷ダメージの追加効果らしいんだけどね。

 

「ヒィ!」

「右腕が使えないっていつから勘違いしていた?ざんねーん。幻術でしたぁ。」

 

私はネジの幻術を解く。

ネジからしたら一瞬で右腕の点穴が復活し写輪眼を私が出したように見えるだろう。

 

「ふふふ、あははは、面白いねぇ。うちは(わたし)の目を戦闘中によくまっすぐ見ていたものよねぇ?」

 

心臓狙いで突きを放つ。

 

「ぅ、ガハァッ!」

 

よし。よし。ネジ、倒れた!

痺れるようで立てないでいるわね。

ネジが痙攣し始めて、泡を吹き出した。

窒息防止のために横にしておく。

 

「ハッ!これ以上の試合は不可能と見なし試合を終了させます。勝者うちはミコ!」

 

や、やった!

 

「えー、ではこれにて“第三試験”予選すべて終わります。通過者は降りてきてください。」

 

予選通過者、ナルト、音の忍、シカマル、カンクロウ、テマリ、我愛羅、私、サスケ、シノ、そして木霊。

 

サスケは居ないけど、他は揃っている。

音の忍の名前は忘れた。

 

「ごほっ、一人居ませんがおめでとうございます。」

 

後ろから火影様が出てきて本戦の説明を始める。

 

「本戦は一ヶ月後、理由は、各国の大名や忍頭に予選の終了を告げると共に、“本戦”に来てもらうための準備期間。そして受験者の準備期間。精進するといい。

それと、今からここでくじを引いてもらう。」

 

トーナメントの紙だ。

ナルトが1。私が2。木霊が3。それぞれ1つ上がっただけでほぼ原作ね。

私の方、仮にAリーグは、私と木霊が戦って、勝った方がナルトと戦う。ナルトは運がいい。

次に我愛羅とサスケが戦って、勝った方が

ナルトと戦って勝った方と戦う。

Bは変わりない。

ってか、行きなり木霊とか……運がいい私なら、1番行けると思ってたけど運命ってやつ?

 

まぁ、私が勝つけどね!

 

 


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