最近文章の書き方が安定しねぇ。
【誰でもいい】令呪が出ちった、どうしよう?【助けて】
1:名無しの魔術師
このスレは釣りスレ
菌糸類、型月、ぶっちー、杏理、聖なるカップに覚えのない人は退出推奨
2:名無しの魔術師
アカン、俺に令呪が出てしまった
誰か解決策を頼む
3:名無しの魔術師
はいはい、釣り乙
4:名無しの魔術師
またかよいい加減しろよ
こっちは本気でカップ対策してんだぞ
5:名無しの魔術師
証拠みせてみ?ん?
6:名無しの魔術師
つ[手の甲にある赤い紋様の画像]
7:名無しの魔術師
……これマジ?
8:名無しの魔術師
分からん
多分釣りだと思うが
9:名無しの魔術師
ちょっと解析するは
時間くれ
10:名無しの魔術師
取り敢えずコテハンとスペック載せとけ
11:名無しの魔術師
マジだから、助けてお願い
12:名無しのマスター
二十代後半、男
新参魔術師の家系の二代目
冬木市在住
ふぁての記憶はあんまり残ってない
使えるのは治癒のみと、正義の味方よりへっぽこ
13:名無しの魔術師
無理じゃね?
14:名無しの魔術師
無理だな
15:名無しの魔術師
無理だろ
16:名無しの魔術師
無理だ
17:名無しの魔術師
>>13~16ちょwこいつらひでえw
ま、もれも無理だとおもうけど
18:名無しのマスター
えまってあきらめないで
19:名無しの魔術師
いや、ねぇ?
20:名無しの魔術師
流石にこれは無理だろ
うえいばーより酷いとは、そもそも鯖の使役すら辛くね?
21:名無しの魔術師
諦めろ、世の中にはどうにもならんことがある
その一つがこれだ
・
・
・
その後もしばらく問答が続く。
「くそっ!どうしろってんだよ!?」
薄暗い部屋の中で、一人の男がパソコンに向かって吼えていた。男はスレの中で名無しのマスターと名乗った男で、令呪をどうにかする手立てが浮かばず、縋る思いでこのスレを開いたのだった。
しかし、その結果は芳しくなかった。彼等ならいい方法が思い付かないか訊いたのだが、自分の低スペックではどうにもできず。生き残れるサーヴァントを呼ぼうにも触媒がない。
彼らが直接支援してくれることも期待したが、同じ転生者、憑依者であるとはいえ、彼等だって命は惜しいし家族がある。
「せっかくの第二の生なのに、こんなところで死んでたまるかよっ!」
彼はその後も必死に仲間たちと対策を練ったが、これだ!という方法は出なかった。スレを見直しながら彼が半ば諦めかけたその時、ある一文が彼の目に留まった。
『121:名無しの最強
助けてやろうか?』
たくさんの仲間たちの言葉に紛れて気付かなかったが、自分をはっきりと助けると言っている人がいる。彼は一抹の望みを賭け、その誰かに助力を乞うた。
184:名無しのマスター
>>121本当に助けてくれるのか?
185:名無しの魔術師
だから、ここは低燃費鯖を召喚して逃げに徹するべきだろう
186:名無しの魔術師
だからそれじゃ根本的な解決にはならないって言ってるだろ!
187:名無しの魔術師
待てお前等
スレ主が何かやってるぞ
188:名無しの最強
>>1任せろ。俺は最強だからな
『任せろ』
この絶望的状況下では、この言葉だけで頼もしく感じる。
しかし彼は知らなかった。この誰かに頼ってしまったことで、とんでもないヤツが救援に駆けつけるなど。
189:名無し魔術師
最強ってコテハンつけてるけど、>>121の強さはどれくらいのもん?
190:名無しの最強
ぶっちゃけると世界最強
AUOでも瞬殺できる
俺に傷をつけられる物は、地球上には存在しないからな
191:名無しの魔術師
型月世界で最強を名乗るとは、それはまたすごい自信だな
192:名無しの魔術師
ってかAUO瞬殺って、ありえなくね?
193:名無しの魔術師
ん?おいちょっと待て
傷をつけられる"物"が地球上に存在しない?
者じゃなくて物?
194:名無しの魔術師
たしかそんなキャラが型月にいたような……?
195:名無しの魔術師
まさか…ね
196:名無しの魔術師
そうそう
あれが転生者とか卑怯すぎるだろw冗談に決まってるさw……冗談だよな?
197:名無しのマスター
あの、不躾ですけどあなたのご出身は?
198:名無しの最強
水星だけど
199:名無しの魔術師
200:名無しの魔術師
201:名無しの魔術師
ORTだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
202:名無しの魔術師
公式最強が降臨なされたぞ!
203:名無しの魔術師
キタ!最強キタ!公式最強キタ!!これで勝つる!!
204:名無しの最強
ちょっと待ってろ
今スレ主のパソを逆探して家を探るから
直ぐに向かう
205:名無しの魔術師
え?
206:名無しの魔術師
は?
207:名無しの魔術師
え?ぎゃくたん?
208:名無しの魔術師
なんでORTがそんなことできんの
209:最強の水晶生命体
コテハン変えた
Notes.に出る予定だけど、暇だから科学文明に色々手を出してた
普通の人間にできる事ならたいていできるぞ
210:名無しの魔術師
文明を理解してるORTとか、なにそれこわい
211:名無しの魔術師
アレ?そういえばORTの今の姿ってどんななんだ?原作だと先代の死徒二十七祖の五位を喰って擬態できるんだろ?
212:最強の水晶生命体
今は俺を捕まえようとした魔術師の姿をとってるぞ
日本人っぽい見た目だったから気に入ってる
ちなみに今十傑集走りで太平洋を横断中
スレ主の家は特定済みだから、後数分で着く
213:名無しの魔術師
214:名無しの魔術師
215:名無しの魔術師
ファッ!?
216:名無しの魔術師
何がどうしてそうなったの
「うぇぇぇぇ!?ORTが来んの!?ここに!?」
あまりの急展開に彼自身着いて行けず、戸惑って固まっていたのだが、同胞とはいえORTの来訪に慌てふためきながら出迎える用意をする。
「あ、えっと、どうしよう!取り合えずお茶とかお菓子でも出せば良いのか!?」
コンコンッ
「うぇ!?」
窓が叩かれる音を聞きそちらに視線を向けると、東洋人っぽい見た目の青年が窓からこちらを見ている。
ガラガラっと窓を開けて入り込んできた青年は、床を汚さぬように靴を脱いだと思ったら、窓の外へと放り出し、靴の事を気にも留めずにこちらに問い掛けてきた。
「んで、お前が同胞の聖杯戦争参加者か?」
「あ、はい」
「よし、んじゃ早速召喚すっぞ」
「え?」
「聖杯戦争は七騎揃わなきゃ始まらんからな。まぁ、安心しろ。どんな鯖が出ても、俺が居れば勝てるから」
男はORTに従ってサーヴァントを召喚した。案の定と言うべきか、残っていたクラスはキャスターのため、キャスターが召喚された。
ただし召喚されたサーヴァントは―――
「御用とあらば即参上!あなたの頼れる巫女狐、キャスター降臨!です」
―――いささか以上に変だった。
冬木市にある港は今、混迷を極めていた。
始まりは、三騎士と呼ばれる聖杯戦争において取り分け優秀なクラスの内、セイバーとランサーの二騎が戦っていたことだった。ランサーがセイバーの左腕に癒えぬ傷を与えた後、ライダーがこの場に乱入。二騎に勧誘を申し出た。しかし当然の如く二騎は勧誘を突っぱねる。
ライダーはそれでも勧誘を諦めなかったが、その前にこの場を見ているサーヴァント達を挑発して誘き寄せた。そしてその挑発に乗ってアーチャーが登場。自分の顔を知らぬと言ったライダーに宝具を向けた。
更にアーチャーに続くようにバーサーカーまでも姿を現し、事態は益々混沌と化していく。
「狂犬が、誰の許しを得て我を見ている」
街灯の上に立っていたアーチャーをバーサーカーはジッと見ており、それを不快に思ったアーチャーが、バーサーカーに武器を向けた。
「せめて散り様で我を興じさせよ、雑種」
アーチャーの背後より二挺の宝具が射出されんとしたその時、
「イィィィィィィィヤッフィィィィィィィィィィィィ!!!」
五騎の中央に当たる一程に、港の地面を割りながら、一人のキチガイが姿を現した。
男は赤い服に青いオーバーオール。Mマークの赤い帽子を被り、俗にいうマリオのコスプレをしていた。
「フッフゥー、イッツミーマーリオ!」
『『『…………』』』
空気が、死んだ。
「ちょっとちょっと!何なんですかあの人!普通じゃりませんよ!ええ、普通じゃありませんですとも!あんなシリアスなシーンにああいう登場のしかたします普通!?」
「ま、まぁまぁ、落ち付けってキャスター。ORTさんはああいう人?だから仕方ないって。俺も最初はもうちょっとまともな人だと思ってたけど」
物陰から、狐の耳と尻尾がある巫女と、普通の青年魔術師が姿を現した。
一目でキャスターと分かる彼等が居るのは、セイバーやランサーが居る場所の後方で、何時でも逃げれるように準備している。
「ちぇ、なんだよ、一人くらい笑えよ!たく、完全に滑ったぜ。着替えよ」
ORTがそう言うと、上空に突如としてUFO的な円盤が出現した。サーヴァント含めて周りの人間には突然現れたように見えた円盤は、実際はORTが擬態している殻から這い出てきただけである。ただし誰にも知覚できない速度で、だが。
円盤の裏側?には穴が開いており、そこから服が落ちてきて、その場でそれに着替え始めた。
「その円盤そんな使い方できんの!?」
「できるよー。いやー割と便利なんだよね、これ。見た目以上に大量に物が入るし」
「いや見た目って……40メートル近いデカさなんですけど」
着替え終えた服を円盤に放り込んだORTは、呑気に欠伸をしながらアイリスフィールへと近づいていく。セイバーは突如として現れた謎の人物を警戒していたが、彼女の直感は今すぐ逃げるように告げていた。目の前の存在には絶対に勝てない、と。
セイバーの直感の理由、それを知る者はこの場には二人だけ。
一人は、アーチャー。彼はその慧眼でもって、一目でORTの正体を見抜いた。
それと同時に、業腹だが自分でも勝てると言えない程の差が存在することも悟った。
もう一人はランサーのマスターであるケイネス。時計塔の講師を務めるだけあってその神秘に対する知識は他のマスターの比ではなく、円盤を見た事でその正体に気付いた。
その後のケイネスは、アレは手を出してはならないと、最悪ランサーを贄としても逃げる算段を始めた。
ORTはセイバーを間に挟んでアイリスフィールの前まで来るも、一向に歩みを止める気配は無く、そのままセイバーの横を通り過ぎようとする。
セイバーがORTを止めようと動こうとした瞬間、
「……………え?」
それは誰の声だったのか。
いつの間にかORTはキャスター組の前に居り、その手には心臓らしき物が握られていた。
「ッ!アイリスフィール!?」
セイバーがアイリスフィールの異変に気付いて振り返れば、そこには心臓が抉られて倒れているアイリスフィールの姿があった。
セイバーは直ぐにアイリスフィールに駆け寄って状態を見るが、既に息は無かった。
「聖杯ゲットしたけどどうする?多分これ鯖が触れたら死ぬ系の奴だよ」
「ちょ!?そんな物騒な物近付けないで下さいまし!ていうかグロっ!よくここまで綺麗に心臓を抉り出せますねぇ!」
「ORTさん、できれば近付けないで。俺グロ耐性ほとんど無いから……うぷっ」
「わははー、ホレホレー」
「言ったそばからこっちに走り寄ってこないで!?」
その光景を見ていたセイバーは我満ならなかった。アイリスフィールを殺すだけでなく、その死を侮辱するような行為を平然と行う外道を許せなかった。
「貴様ァ!!」
「ん?」
ORTに斬りかかったセイバーだったが、ORTはそれを避けようとも防ごうともせずにただ見ているだけ。
そしてORTの頭部へと聖剣が当たり、傷一つ付けられずに弾き返された。
そして
「邪魔」
一撃だった。ORTの放った拳一発で、セイバーは残滓すら残さずに完全に消え去った。
「貴様ッ!婦人を手に掛けるだけでは飽き足らず、よくもセイバーを!」
自分の獲物であるセイバーを奪われた怒りでORTに敵意を向けるランサーだったが、マスターによってそれは止められてしまう。
『止まれランサー!その者に手を出すことを禁ずる!』
「しかし主!この者は私が倒すべきセイバーを!」
『止まれと言っているのが分からんのか!貴様は私を殺したいのかランサー!!』
自身のマスターの怒気に圧され、ランサーは口を閉じる。
『いいかよく聞け!そこに居るのは死徒二十七祖の第五位にして、水星のアルテミット・ワンであるORTだ!貴様がどう足掻いても勝ち目すら存在しない化け物なのだ!それでも尚戦うというのなら、私は貴様を令呪でもって自害させる!!』
「ほうほうほう、俺の正体を知ってる奴も居んのか。まぁ良いや、ついでだから宣言しとこ」
自分の正体が知れ渡ったのに、ORTはそれを気にも留めない。
ORTにとって、自分の事など知られたからといってどうという訳でもないし、気にする価値も無いからである。
「ここに居るのも居ないのも含め、全てのマスターとサーヴァントに伝える。俺はキャスターのマスターに手を貸す事にしてな、お前ら全員殺す事に決めた。聖杯が欲しけりゃ、俺を殺してみな」
ここに、史上最難関の聖杯戦争が始まる。(なお、キャスターの勝ちは確定の模様)
「あ、ちなみにキャスターが優勝したら大聖杯ぶっ壊すから」
『『『ファッ!?』』』
御三家滅亡待ったなし。
「そういや、この光景を動画投稿サイトに生放送中なの忘れてた」
『『『『『ファッ!!!???』』』』』
神秘の漏洩待ったなし。