ハリー・ポッターと二人の『闇の帝王』   作:ドラ夫

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申し訳ありませんが、ネタバレ防止のため、少しの間感想返しを控えます。


30 求める者

 深夜の誰もいないはずの大広間。本来、校長が座るべきそこに、その男はいた。

 

「ヴォルデモート……」

 

 そこにいたのは『闇の帝王』。

 

「やあ、ハリー・ポッターとそのお仲間達」

 

 ヴォルデモートはわざとらしいほど、深々と頭を下げた。

 

「どうしてホグワーツに!ここにはいくつもの守りがあるはずよ!」

 

「それは簡単な事だ、小娘。実に簡単な事だ。俺様の力が、ホグワーツを守っているダンブルドアとリドルの力を上回ったのだ。それもただ上回ったのではない!あの二人では決して辿り着く事のできない場所に、俺様は到達したのだ」

 

 ハーマイオニーを初めとした何人かは、その言葉がにわかには信じられなかった。だが、ヴォルデモートがここにいる。それが何よりの証拠だった。

 

「あの日、俺様は確かにトム・リドルに敗北した。そして再び弱くなった。屈辱だった、大きな屈辱だった。だが!あれこそ俺様の覇道の始まりだったのだ」

 

 ヴォルデモートは心底嬉しそうに語り続ける。

 

「俺様は知った。俺様の一部が意思を持ち、時に反旗を翻す事を。故に、俺様は他の俺様の一部を確認しに行った。そして、見つけたのだ!」

 

 そう言って、ヴォルデモートが取り出したのは小さな黒い石。

 

「死の秘宝、というのは知っているかな?」

 

 ヴォルデモートが問いかける。

 そこにいた数人は答えを知っていた。

 知っているからこそ、その恐ろしい可能性に行き当たり、答える事が出来なかった。

 

「誰も知らないのか?非常に残念だ。リドルの奴はお前達にキチンとした教育を与えなかったらしい。だが『闇の帝王』は常に寛大だ。代わりに、俺様が教えてやろう。ホグワーツでは、求める者にはそれが与えられる、だったか?」

 

 そして、ヴォルデモートは語りだす。

 死の秘宝の物語。

 『死』が与えた、『死』を克服する事が出来る三つの秘宝の物語。

 そして語り終えた後、我慢出来ずにヴォルデモートは破顔した。

 

「ハハハハハッ!告白しよう、幸運だった。実に幸運だったのだ。俺様でさえ知らなかった事だが、俺様の一部を込めていた指輪。その指輪が死の秘宝の一つ『蘇りの石』だったのだ!俺様はこの石を使い、蘇った!蘇った当初は確かに、俺様はこの世に馴染む事ができなかった!しかし、俺様は克服したのだ!『死』を!『生』を!今はこの世が実に馴染む!特別に見せてやろう、『死の秘宝』の力の一端を!」

 

 そう言ってヴォルデモートは、自らのこめかみに杖を向けた。

 

「『アバダケダブラ』!」

 

 杖から緑色の閃光が走り、ヴォルデモートの体がガクンと揺れた。

 そしてそのまま力なく、椅子にもたれかかった。

 誰もが、そこにいる誰もが『そのまま死んでしまえ』と願った。だが、ヴォルデモートの手から一人でに『蘇りの石』が宙に舞い、空中で三回回ると、ヴォルデモートはいとも容易く蘇った。

 そう、彼は死を克服したのだ!

 それは即ち、自らの体を犠牲にする事で放つ強力な魔法の数々を、無限に放つ事が出来るという事!

 トムの強化された『武装解除』との互角の戦いをした『悪霊の火を纏いし左腕槍』を無限に、ノーリスクで放てるという事!

 

「これが『死の秘宝』の力だ!俺様はこの世の生物の頂点に君臨する力を手にしたのだ!そして、この力を使い、ハリーお前を直ぐにでも殺したかった。だが、俺様の復活を予見したリドルの奴がこの一年間、常にお前を見張っていた。あらゆる保護を施し、自身も常にお前に張り付いていた。俺様といえど容易に近付けなかった」

 

 ヴォルデモートはたった今蘇った後、直ぐにこの世に馴染んだ。

 最早『蘇りの石』の力を完全に使いこなしていた。

 

 

「そこで俺様は考えた。奴がホグワーツから出てこざるを得ない状況を作り出すことを。そしてその目論見通り、今頃奴は魔法省で大忙しだろう。『吸魂鬼』、『吸血鬼』、『亡者』、『死喰い人』さらに『服従の呪文』で寝返らせた雑魚共!この一年間で俺様が集めた全戦力が、今この時も魔法省を襲撃している。間違いなく、トムが出てこなければ皆殺しになる。そして、あいつはそれを分かっている。いかに奴といえどあと三十分は戻ってこれない。そしてさらに幸運な事に、お前はあの『忠誠の術』が張り巡らされているブラック家からノコノコと、自分から出てきてくれた。馬鹿な猜疑心と、自身の拙い『閉心術』を信じて。騎士団が単なる意地悪でお前を締め出したと、覚えて二週間かそこらの『閉心術』で俺様を心から締め出せると、本気でそう思ったのか?賢いなあ、ハリー・ポッター!」

 

 そして、ついにヴォルデモートが椅子から立ち上がった。

 

「俺様はお前に礼を言わねばならん。お前のおかげだ、ハリー。俺様の目論見通りに動いてくれた。そのお陰でお前を守ってくれる人間も、保護呪文もここにはない。つまり、お前達の生き死には俺様の自由、という事だ!『アバダケダブラ』!!!」

 

「「「『プロテゴ・マキシマ 最強の守りよ』!!!」」」

 

 ハリー、ハーマイオニー、ロンの三人以外が即座に『盾呪文』を張った。

 ヴォルデモートの閃光を、ヒビが入るものの、見事に防いでいる。

 

「黙れヴォルデモート!『エクスペリアームス 武器よ去れ』!!!」

 

 ハリーはすかさず横に駆け出し、無防備な側面から『武装解除』を放った。しかし、ヴォルデモートの左腕が簡単に閃光を握りつぶした。

 

「怒りに負けないで、ハリー!憎しみでヴォルデモートと戦っちゃダメ!友情や愛を信じるの!『エクスペクト・パトローナム 守護霊よ来れ』」

 

 ハーマイオニーは4つの『守護霊』を呼び出した。

 各寮に『守護霊』を飛ばし、仲間の元へと走らせた。

 ここ最近経験した幸せの絶頂がなければ、4体もの『守護霊』を呼び出す事は不可能だっただろう。

 

「ハリー落ち着け!まずは距離を取るんだ!『アクシオ 箒よ来い』」

 

 ロンはこのまま正面から戦うのは不利と判断し、全員分の箒を呼び出した。

 トムが全員分の箒を用意し、訓練をさせていた事が幸いした

 

「無駄だ!無駄無駄無駄ァッ!怒りも愛も距離も!俺様の前では等しく無力ッッッッ!」

 

 ヴォルデモートから一際強い閃光が走る!

 ホグワーツの窓はすべて割れ、壁にはヒビが入り、地面が揺れる!

 セドリック達の『盾呪文』のヒビが大きくなり、大きく揺らいでいく。

 だが、その瞬間、ヴォルデモートの背後の壁が壊れ、巨大な蛇がヴォルデモートに襲いかかった!

 その正体は、異変を察知し、パイプを通って来たヨル!

 

「来たな裏切り者の蛇が!」

 

 ヴォルデモートはハリー達への攻撃を中止し、素早く宙に浮いた。

 そこからヨルに向けて『死の呪い』を放つ。しかし、そこにヨルは居ない。いや、正確には縮んだのだ。

 蛇から人間へと、ヴォルデモートが呪文を放つよりも早く変化したのだ。

 そして、宙に浮かんだヴォルデモートの後ろには、今にも火を吐かんとするドラゴンの顔!

 

「『妖精王の豪炎』よ、その力を示せ!」

 

 この世の魔法の中で最も強力な炎とわ最強のドラゴンが放つ炎がヴォルデモートを挟み撃ちにした!

 しかし、エメラルド色の炎と黄金の炎が舞う中、その中に黒い炎が混じりだす!

 

「リドルは教えてくれなかったのか?地獄には、炎を焼く炎があるのだ!」

 

 それは、一度呼び出してしまえば使用者をも燃やし尽くしてしまう地獄の炎。だが、今のヴォルデモートは燃やされようと関係がない。

 『蘇りの石』を三回回し、直ぐに自身の炎に燃やされた体を復元していく。

 そのまま黒い炎がヨルとクロの炎を飲み込み、二人に襲いかかる。

 

「『アクシオ ヨル』!」

 

「『アクシオ クロ』!」

 

 ルーナがヨルを、ロンがクロを呼び寄せる。

 二人はギリギリのところで炎を回避した。

 

「みんな下がって!『アクシオ 天罰よ来れ!』」

 

 セドリックが『天罰』を呼び寄せる!

 いかにヴォルデモートといえど、『天罰』の直撃に体を硬直させた。

 そこにヨルとクロの炎、ハリー達の『武装解除』が飛んでいく。流石の『闇の帝王』も、これにはダメージを受ける。

 

「ぁぁぁああああああああ!!!」

 

 ヴォルデモートが悲痛な叫び声と共に、黒いオーラを飛ばす。ハリー達を呪文もろとも吹き飛ばし、壁に激突させた。

 クロとヨル以外の人間が痛みで身動きが取れなくなる中、ロンの『呼び寄せ呪文』で呼び出した箒に乗って、グリーングラス姉妹、チョウが飛んでくる。

 そして、一早く立ち直ったネビルが叫んだ。

 

「君達はハリー達を回復させて!その間、僕がヴォルデモートを止める!」

 

「止める?俺様を?貴様、誰に向かって言っているのか分かっているのか!『アバダケダブラ』!」

 

「分かっているさ!赤ん坊のハリーに負けた負け犬だろ?『プロテゴ 守れ』!」

 

 ヴォルデモートの『死の呪い』がネビルの『盾呪文』に当たる。

 ヴォルデモートが、いや、そこにいた全員がネビルの死を確信する中、予想に反して、逆にヴォルデモートの『死の呪い』が弾け飛んだ!

 何十万回という鍛錬の末、ネビルの『盾呪文』はホグワーツの生徒で最も強力な物へと高まっていた。

 更にネビルは『盾呪文』の形を操り、三角錐に変化させ、ピンポイン卜で先端を『死の呪い』に当てるとことで、ヴォルデモートの『死の呪い』にすら勝ったのだ。

 そして弾け飛んだ『死の呪い』の破片を糸形にした『盾呪文』で導き、逆にヴォルデモートへと誘導した!

 

「図にのるな!『アバダケダブラ』ァァアアア!」

 

 先程よりも大きな閃光が、ネビルが誘導した先ほどの『死の呪文』を飲み込み、ネビルに迫る!

 だが、ネビルは『盾呪文』を少しだけ曲がった筒状に変形させ、ヴォルデモートの最強の『死の呪い』すらも逸らした

 

「僕が図にのる?それどころか、僕はずっと我慢してきた!みんなを守るために!『プロテゴ 守れ』!」

 

 ヴォルデモートの周りを、球針体となった『盾呪文』が覆う。

 

「雑魚の分際で俺様を閉じ込めておく気か!『エバネスコ 消えよ』!」

 

 ヴォルデモートが『盾呪文』を消す。

 だが、消された端からネビルが再び『盾呪文』をかけていく。

 そして、ヴォルデモートが放つ強力無比な『死の呪い』と、ネビルが張る複雑な『盾呪文』の応酬が繰り広げられた。

 この時、間違いなくネビルは『闇の帝王』と互角に渡り合っていた。だが、無限の魔力を持つヴォルデモートと、元々の才能は無いネビルでは、持久力に差がでてしまう。

 

「死ね!『アバダケダブラ』!!!」

 

 ついに、ネビルの『盾呪文』を貫通し、ヴォルデモートの閃光がネビルに襲いかかった!

 だが、ヴォルデモートは遅過ぎた。

 ハリー達の反撃の用意は、充分に出来ていた。

 ロンが箒で駆けつけ、ネビルを捕まえて飛び上がり、『死の呪い』を回避した。そして、ヴォルデモートの背後からグリーングラス姉妹が『磔の呪文』を放った。

 右側からはセドリックとチョウ、左側からはハーマイオニーとルーナが、正面からはハリーとジニーが一斉に『武装解除』を放つ。

 ヴォルデモートを倒す事は不可能。

 だが、痛みは感じる。

 故に『磔の呪い』で集中を途切れさせ、『武装解除』で杖を奪う作戦に出た。

 ヴォルデモートが呪文の嵐にさらされる中、フレッドとジョージが大広間の外から叫んだ。

 

「準備完了だ!」「合図があればすぐ出来る!」

 

 二人が叫んだ瞬間、沢山の紅い閃光を一身に受けているヴォルデモートから死の暴風が吹き荒れた。

 ヴォルデモート自身の体もろとも全てを切り裂いていく死の風。それがハリー達へと襲いかかった。

 

「『アクシオ 生徒達』!」

 

 大広間の門の先から、クロがその場にいた生徒達を呼び寄せる。

 そして、門から出て行く生徒達と入れ替わるようにフレッドとジョージが用意したありったけの『バンバン花火』と『嚙みつきフリスビー』、『インスタント煙幕』がヴォルデモート目掛けて飛んでいった。

 ハリー達全員が大広間から脱出すると、ヨルが大広間の門を石化させた。

 

 

   ◇◇◇◇◇

 

 

 14人は箒に乗り、猛烈な速度でヴォルデモートから逃げていた。

 

「何処に逃げる?!」

 

 そう叫んだのはロン。

 

「トムの部屋よ!あそこなら、ヴォルデモートも迂闊には近寄れないはず!」

 

 ロンの問いかけに答えたのはジニー。

 

「でも、僕達も近寄れなかったらどうする!?いっそのこと外に逃げよう!」

 

「ダメよハリー!私達が外に逃げたら、ヴォルデモートは他の生徒達を人質に取るだけよ!」

 

「トムの部屋はダメ!私達では入れない!私に考えがあるから、貴方達、付いてきなさい!」

 

 この中で最もトムについて知り、かつ頭の良いクロがこう言うのだ。逆らう道理はない。そう言ってクロが向かったのは8階。つまり、必要の部屋。

 

「『ヴォルデモートから隠れられる部屋』『ヴォルデモートから隠れられる部屋』『ヴォルデモートから隠れられる部屋』」

 

 そう言いながらクロが三回歩き回ると、『ヴォルデモートから隠れられる部屋』が出現する。

 全員が、言葉を交わさずともクロの意図に気づいた。

 入ると、そこは壁と床が鏡でてきた、ハリー達14人にそっくりの人形が並べられている部屋だった。

 

 

   ◇◇◇◇◇

 

 

「必要の部屋か……。俺様から隠れる部屋を作ったか」

 

 ヴォルデモートが悪戯グッズを大広間ごと吹っ飛ばし、大広間から出た後に魔力の痕跡を追い、ハリー達が必要の部屋に逃げ込んだ事に気が付いた。

 

「『レジリメンス 開心せよ』『ヴォルデモートから隠れられる部屋』『ヴォルデモートから隠れられる部屋』『ヴォルデモートから隠れられる部屋』」

 

 ヴォルデモートは自身の心を操り、心から『ヴォルデモートから隠れる部屋』を必要とした。

 ヴォルデモートが三回歩き回ると、『ヴォルデモートから隠れられる部屋』が出現した。同時に、ヴォルデモートの心が正常に戻る。

 そのままヴォルデモートはドアを吹き飛ばし、部屋の中に入っていった。

 

 部屋に入ってヴォルデモートを待ち構えていたのは、夥しい数の人形。そのどれもが本人そっくりの魔力と魂を持っている。

 

「『アクシオ ハリー・ポッター』」

 

 ヴォルデモートが『呼び寄せ呪文』を放つも、呪文が鏡で乱反射し、上手く機能しない。同じく、ハリーとの繋がりも上手く意識出来ない。

 それに対し、ヴォルデモートの胸に浮かんできた感情は不快、ではなかった

 

「見事な物だ……」

 

 それは尊敬の念。

 この世で数人といない強い力を持つ自分からでさえ、生徒を隠すことが出来る部屋を作る事が出来る学校。

 それを作り出した過去の偉大な魔法使い達への尊敬の念。

 

「だが、やはり俺様には敵わない」

 

 そして、それを越えた力を得た愉悦。

 

「『アバダケダブラ』!!!」

 

 ヴォルデモートから緑の閃光が炸裂する!

 そして、『必要の部屋』が、ホグワーツが『死』を迎えた。

 階段は動かなくなり、部屋の機能は停止し、必要の部屋は普通の小部屋へと戻る。

 そして、姿を表すハリー・ポッター。

 

「見事だったぞ、ハリーとそのお仲間達。この俺様から10分も逃げきったのだ。存分に誇るが良い。あの世でな!『アバダケダブラ』」

 

「ハリーはやらせない!『エクスペリアームス 武器よ永遠に去れ』」

 

 ジニーの強化された『武装解除』とヴォルデモートの『死の呪い』が激突する!

 それを皮切りに、全員が『武装解除』をヴォルデモートに放つ。紅い閃光と緑の閃光が拮抗する!

 しかし、ヴォルデモートが杖を待たないもう片方の手で『蘇りの石』を回すと、ヴォルデモートの魔力が全回復し、容易く拮抗は崩れた!

 

「終わりだ!」

 

「いいや、終わるのはお主の方じゃよ」

 

 ヴォルデモートからの閃光が、ハリーに触れる直前、それは起きた。

 そこにいた生徒全員のポケットから“銀の生き物”が出てくる。

 それは集まり、銀のアーチを形作った。

 アーチから出て来たのは、ヴォルデモートがこの世で唯一恐れた人。

 

「ダンブルドア校長!」

 

「ここに来たのは失敗じゃったな、ヴォルデモート」

 

「黙れ老いぼれが!俺様の力はとうにお前を越えているわ!お前が来たところで死体が一人増えるだけの事!」

 

「やれやれ、若造になめられるとは、老いたなダンブルドア」

 

「老いたのはお主もじゃろう、ゲラート」

 

 続いてゲートから出て来たのは、ゲラート・グリンデルバルド。

 ヴォルデモートと並び立つ、闇の魔法使いの代名詞。

 

「やあ、みんな大丈夫かい?」

 

 そして、もう一人の『闇の帝王』。

 ホグワーツでは、求める者にはそれが与えられる。




ゴドリックの谷にいたのはダンブルドアとゲラートです。
なぜあそこに居たのかは、後ほど

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