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グラウンドにいる筈のインフェルノ達……俺はそれを今、目撃している。
そこには『紅き双角の悪魔(ディアブロ・ルシファー)』こと遠坂凛と謎の紅き男と謎の蒼き男達が戦っていた。
どうやらインフェルノ達は仲間割れをしているようだ。
だが何故だ。ディアブロ・ルシファーはインフェルノの中でも格高い立ち位置にいたはず。
…………裏切る道理がない……。
……待てよ? ま、まさか! ディアブロ・ルシファーはこの学園で過ごしジャスティスファンタズムに情が湧きインフェルノを裏切ったのか!?
つまりあの紅い男はディアブロ・ルシファーの使い魔――そう『紅纏う堕天せし暗黒の救世主(クリムゾン・ダークフォール・アナザーセイヴァー)』だ。
そしてあの蒼いのは―『知識ある蒼き狩人(ブルー・ワイズスヌーピー)』か!!
インフェルノの第三幹部かぁぁぁ!!
戦う時が来た。インフェルノと……守るのは正義の心に目覚めしディアブロ・ルシファー……いや『紅き正義の悪魔(クリムゾンジャスティスデビル)』を守り抜く為に!!!!
遂に俺の左目の封印を解き魔眼の力を示すとき!
インフェルノよ。この左目の傷を忘れたとは言わさんぞ!
俺の左目はあのとき以来、恐ろしい力に目覚めてしまったのだ!
だが後悔するがいい! 己の行いが己の首を締めるのだ!
まぁ先ずはあの槍の男をクリムゾンジャスティスデビルから引き離さないと!
俺はそうするべく歩きだし……パキッ!
ん? 枝を踏んだか?
「誰だ!?」
よし! どうやら気を引けたようだ。校舎にいこう。ここでは巻き込まれる者がいて危ない。
そう考えた俺は校舎の中に持ち前の正義の力で脚力を高め走り出した!!!
「よし……ここでなら大――」
「大――丈夫か? 結構遠くまで走ったじゃねーか」
何!? 早い! もう追い付いたか!!
「甘いな! 罠にはめられたのはお前だ!」
「? 罠ね――なら見せてみな」
「――――言われなくても! 行くぞ!」
俺はブルー・ワイズスヌーピーに向かって眼帯を掴み封印解放の呪文を唱える!!!
――――我は闇を唱うもの! 我は光を背負うもの――――全てを背負おいし全うせし者よ――――絶望を輝く対価と成して希望えと帰る!!!!!
―――開け冥府の門よ! いま世界は極光えと至る!!!
「神魔剛誕! 第3の眼解放!!!」
俺の言葉を聞きブルー・ワイズスヌーピーが言葉を放つ!?
「魔眼か!」
気づいた所でもう遅い!!! 行くぞ! 俺の眼帯の封印は解かれたぁぁぁ!!!
「開け! 魔眼!『極光冥夜なる天炎の邪悪眼(ポーラーナイト・タルタロス・ボルカニック・ダークアイズ)』!!!!!」
この魔眼をくらった者は逃れられない苦しみを味わうおぞましき魔眼。貴様にあじあわせてくれよう!!! 俺の左目は視界に入れた者に冥府の力を行使できるのだ!!
「―――――ただの左目じゃねーか!!!!」
「がはっ!! ジャスティス!!」
ば、ばかな。不発? 耐性があった? 俺はそんな考えと共に心臓を貫かれ意識を失った――――