Fate/シロウ厨二戦争   作:赤石なちる

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今回は厨二病要素薄め。
それと凛視点です


第6話 ■凛視点

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーク

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

 

告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」

 

 赤く輝く魔方陣の中で私――遠坂凛は自分が聖杯戦争で最強の英霊を引き当てた核心をし喜びに心を震わせる。

 

「さー私のサーヴァントはど――――こ、あれ?」

 

 いない? 何故? 失敗?

 

「どうして?」

 

 ドォン!!!!!!

 

「何よ! ま、まさか――これって……そういえば私の家の時計、全部一時間ずれてたんだっけ!」

 

 と言うことは今、深夜2時じゃなくて深夜1時ってこと!?

 

「ってことはこの音!!」

 

 私はさっきの喜びをよそに焦りながら魔方陣のある部屋をとびだし音が響いた部屋に飛び込こもうと……

 

 

「って壊れてるじゃない! あーもう!!!!! フンッ!!」

 

 私の邪魔をするものは蹴り飛ばす!!

 

「ここにいるの!? セイバー!? ―――――え?」

 

 そこには褐色の肌と銀の髪をした紅い外套と紅いマフラーを着けた男が落ちてきたであろう天井から漏れる月の光を浴びながら倒れた家具に座っていた。

 

「やれやれ……誰だ? 私のような愚か者を呼ぶ物好きは?―――ン? アァ……フッ――君かい? お嬢さん?」

 

「あーもう。また失敗したぁぁあ!! どうして私はうっかりばっかり!! ってやっちゃものは仕方ない!!! であんたなに!!」

 

「出会い頭にこれか? 礼儀のないお嬢さんだ。親がなくぞ? しかし私はとんでもないマスターに引き当てられたようだ。とんだ貧乏クジをひいたかな?」

 

「へー、言ってくれるわね。あんたは私のサーヴァント! 私はマスターよ! 礼儀を教えてやるわ!」

 

「あー。わかった私も粗野な方だ。礼儀を君に教えてもらうとするかな――――君がマスターなのははだはだ遺憾だがね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幾たびのケンカ……もとい語り合いをした私と私のサーヴァント――セイバーじゃなくてアーチャーと私は名乗りあい今後の話をしていた。

 

「で……アーチャーだっけ? 貴方には戦ってもらうけど聞きたいことがあるわ」

 

「なんだ? 凛?」

 

「聖杯に掲げる願いよ」

 

「? あー生憎、無理な召喚をしたツケだろう。記憶に不備がみられる。思い出せない。まー何となくだが自分の精神的な衛生上の為の願いだった気がする」

 

「何よそれ?」

 

「不満か? なら正義の味方になるとかはどうだ? 分かりやすくていいだろう」

 

「―――――」

 

「なんだ? その苦虫を潰したような表情は?」

 

「別に……変な奴を思い出しただけよ。気にしないで」

 

「――その奴とやらに興味が「あー、あー、あー!!! そんな事より聖杯戦争の話よ!! これからよろしくね!! アーチャー!!!」「――――了解したマスター………」

 

 アーチャーが私の露骨な話題そらしに意味深げに見ている。けど納得したのか頷いている。

 

 まったくあの自分の事をジャスティスファンタズムだの何だの言ってる衛宮君と同じこと言わないで欲しいわ。

 

 正義と聞くとアレを思い出すのよね。アレは普段から何か正義、正義さけんでるし。

 

 ――まぁ、良いわ。重要なのは聖杯戦争よ。アーチャーの記憶も直ぐ戻るでしょうし――――。

 

 でも何故かしら? あのジャスティスファンタズムとアーチャーが何故か被るのは…………。




アーチャーの正体はご存知の通りです。紅いマフラーは本当は装備してませんが厨二病要素で着けました。アーチャーのいつものスタイルにマフラーがついています

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