夕暮れの校庭で走り続ける彼…………越えられない物を不可能であろう事を何度も何度も繰り返し走る彼…………。
『諦めろ』と自分の様に何の救いもなく何の許しも痛みと絶望と共に諦めろと見下す私を『頑張れ』に変えてくれた貴方…………。
私の周りに思う理不尽な思いを少し変えてくれた貴方…………あれは只の憧れだったのかな? きっと違う。
これは…………愛だ。間違いない。これは私の初恋♥
そしてこれは私が『スーパーダメンズウォーカー』と『チェリーブロッサム』の名を手にいれる戦いを綴った日記――――私と先輩との愛の日記♥
△月○日
恐ろしい事実を知ってしまった。私の初恋のかっこ良くて優しくて暖かくて誠実で面白くて強くて気高い私の彼は――――中二病だった。
私の兄のクサレワカメの中学生の頃になった鬱陶しくてウザイあれだった。
平日の昼間、彼の背後をそれとなくおったら鮮烈な良くわからないフレーズで自分をジャスティスファンタズムと名乗り周りから浮いていのだ。ワカメはいつも基本、ボッチで浮いてるけど。ザマー(笑)
そういえばあのワカメ、今日は人が頑張って作ったできもしない料理を不味いと皿ごと私に投げてきた。ムカつく。後、私の夫を馬鹿にしてるのもムカつく。
愛しの彼の中二病は許すけどあれっていつか治るものだから――――。ワカメと妖怪ジジイは存在がムカつく。
何だが支離滅裂な文だ。まぁいい。
Ω月○日
彼とお話した。道を曲がってぶつかってしまったのだ。
キャーーーー! 一生の思い出だ。横にいたあのワカメがグダグダと五月蝿かったが愛しの彼『衛宮士郎』先輩♥が庇ってくれたからワカメは今日は許す。
日課のワカメの布団をバットで叩くのは許してあげる事にした。
あとワカメの食事に入れる塩の量を1匙減らす事にした。いつもばれないようにさりげなく23匙いれてるけど私は優しい。
だから先輩と結婚生活を維持できるはず♥
Ω月□日
先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩先輩好き先輩好きワカメ死ね先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き先輩好き♥
Ω月●日
先輩のお家で料理を練習中。これを理由に毎日通おう。怪我をしたときに心配で無理やり無茶を言って駆けつけて良かった。
そして先輩は料理はゴム手袋をしていた。先輩は衛生管理もバッチリだった。
私は今日の為に用意したフリフリの可愛いエプロンを身に付け気合いをいれた。
先輩の中二病っぷりは恐ろしいばかりだが先輩は優しいし素敵なので許します。
何せ先輩はあの近所でも有名な幽霊屋敷の私の家を日当たり良好で壁も床も綺麗な洋館にリフォームしてくれたから。
どうやらあの妖怪ジジイをいつか私への愛ゆえに殺しあの綺麗になった家で息子は二人で娘は四人の新婚生活♥をしてくれるからだろう。
先輩ったら♥もう!
私と先輩との新婚生活はまず――――――――――(後は卑猥な為に書けず)
●月□日
ワカメ死ね。先輩と弓道部でイチャイチャする生活が狂った。
あのごみワカメめ。先輩を見苦しいなど何様だろうか?
あの見苦しい髪をもいでやろうか?
後、先輩と練習して上手くなった料理を不味いと言ったマジで死ね。
それと先輩と一緒にいてから影で他の女子に『ダメンズウォーカー』とか『ジャスティスレディ』とか呼ばれている事に気付いた。
先輩は中二病だし廊下でス○ブラのマ○オの前転回避の練習をして廊下をゴロゴロしてるけど凄く素敵な人だ。中二病はいつか治る。そして私と――――。
『俺って昔は酷かったよな――――桜、迷惑かけてごめんな? 愛してるよ』
『そうですね。でも士郎さんの為なら――――いや、何でもありませんよ。士郎さん愛してます』
『ふふっ♥』
っていう会話をするんだ。だから私は大丈夫。
これからも先輩の為に頑張ろう。