これは……何かの陰謀か!
「いい!? 衛宮君はここに隠れてなさい! わかった?」
外人墓地の中に走り込んだ俺――ジャスティスファンタズムと遠坂はそこの横にある森の中に俺を押し込み俺にそう怒鳴り付ける。
だが俺は納得できずに言葉を返す。
「なにいってるんだ!? このままじゃあお前もアイツら二人も殺されるぞ!」
そうだ。このままじゃああの二人も遠坂も殺される。俺には何もできないとしても放置なんてできない!
「そんなことはわかってるわよ! でもね! 貴方が行ってもなんの意味もないわ! 皆、困るだけよ!」
「――――だけど!」
俺は……正義の味方だ。小さい子供が悪に手を染めるのを見たくはないし――俺の為に誰かが傷付くのは嫌だ。
俺のせいで誰かの命が助からないのは……嫌だ。10年前の火災の時のように……俺は誰かを見捨てることはしたくない!
「お、俺は…………「衛宮君!」――うぉ!」
俺は遠坂に腕を引っ張られて走りだす。なんなんだ!?
「ふふっ……お兄ちゃん……鬼ごっこ? 凛なんかと一緒に逃げるなんて妬いちゃうな――――」
「な! ――『
そこには闇に心を操られる悲しき少女が…………白銀の針金だろうか? で創られた鷹の使い魔を7羽も引き連れてこちらに歩いてくる。
「――――誰? それ? 私のこと? お兄ちゃん? って……逃げ足速いんだね。二人とも…………でも逃がさないから…………ほら――!」
「うぉ!」
「きゃあ!」
鷹の針金の1羽が大剣になり俺と遠坂の足元に突き刺さり……余りの威力に地面が爆発し二人ともども吹き飛ばされ転がる!
「鬼ごっこはおしまいかしら?」
「はっ! 誰が逃げるもんですか!」
遠坂は立ち上がり手から呪いの魔弾を何十発と打ち出す! だが『
「あ、あぶない!」
俺は咄嗟に『
だが3羽の鷹の針金がほどけ魔方陣の形に編み込まれ遠坂が打ったガントを簡単に防いでしまう! そして爆発が起きる!
だがその煙の中から白い光が見える。
その瞬間、針金の鷹の4羽が大剣となり俺と遠坂に飛んで来る!俺はまた咄嗟に手の中にある聖天の瞑剣と聖天の霊剣を遠坂の方に飛んでいった大剣に放り投げぶつける。
俺の方のものは右に回避する。
そして『
それを見た遠坂は驚いたような表情をそして『
「なんだ……二人とも少しは戦えるのね……私、見直しちゃったわ。私、負けちゃうかも」
「よく言うわね。そんなこと思ってもないくせに」
「ふふっ……その通りよ。ここで二人とも殺すわ――――」
そう言いながら彼女の周りにいる白銀の鷹はまるで彼女の意思を表すかのように光と音を放ちながら俺達に襲いかかってきた――――。
はい。そんなわけもなくただの実力不足です。
笑えよ――――ベジータ!!