艦隊これくしょん!ー蒼き翼と紅き騎士ー   作:銀の匙

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前回のあらすじ
帰還予定の館山鎮守府第一艦隊が、途中で敵深海棲艦と遭遇。
だが、無線は雑音混じりで聞こえずに詳細は不明。

提督の飛鳥慎は、単独で第六駆逐隊を助けた。
キラとアスランに緊急で手助けを考えるが秘書艦が異議を唱える

だが、現状この鎮守府所属の艦娘達が不在である以上
助けが必要と判断。
オペレーターを務める大淀に2人を提督室に呼んでくるように指示を出す。


PHASE-10 出撃

PHASE-10 出撃

 

話は緊急無線を入れる数十分前に戻る

 

大島近海にて館山鎮守府第一艦隊

榛名達は、深海棲艦と対峙していた。

 

敵の陣容はこうだ

空母ヲ級2隻を中心として駆逐イ級~ハ級まで3隻と戦艦ル級1隻の6隻。

通常の戦闘であれば、戦力としては対等に戦えるはず・・だったが

 

霧島「敵深海棲艦の陣容が判明。蒼龍さん航空隊の発艦を

   私が分析をしながら指示を出しますので、榛名お姉さま頼みます」

 

彼女は旗艦である、姉の榛名に伝える。

 

榛名「わかりました。館山鎮守府第一艦隊

   これより深海棲艦と戦闘に入ります。空母は航空隊の発艦を

   駆逐艦の夕張と軽巡五月雨は左右から砲撃を開始してください」

 

夕張「まかせて、新兵器の試し打ちできるんなら」

五月雨「了解です。」

 

夕張は左から、五月雨は右に別れ始めた。

そして蒼龍も、弓を弾き始め「全航空隊発艦はじめ」と叫び

矢を放つ炎を発しながら5機の艦載機が出現した。

 

残った愛宕は、榛名の前へ行き主砲の斉射を準備し始める

 

一方の敵深海棲艦も、艦娘達の動きを察知して

駆逐イ級ロ級ハ級の3隻は、魚雷を放つ準備を始めた

そして後方には、空母ヲ級の後ろには空母でもなく戦艦でもない

二足歩行の未確認機がついてきていた。

 

??A「サテ、コノ作ッタバカリノコレハドコマデ働イテクレルカ?」

??B「ナーニ、ドウセ。スグニアノ艦娘タチハシズム。コレヲ使ッテナ」

 

謎の2人が話をしていた上空にて

キラとアスランを連れてきた女神がいた

 

女神「大変、すぐに伝えないと」

彼女は急ぎ2人の元へ向かった。

 

そして話は戻り

大淀が2人の部屋へ向かっている時の

アスキラコンビがいる部屋では、サイレンの音が鳴り響き

休めるところではなかった

 

アスラン「なんだ、さっきからサイレンが鳴っているが」

キラ「なんだろ。何か訓練でもしているのかな?」

アスラン「だが、もうすでに夜だぞ。いくらなんでも訓練は・・・・」

 

『『た・たいへんですぅぅぅぅ』』

 

大声で扉が開き女性が大声で入ってきた。

2人は、驚きつつ扉に目を向けるとすぐに女神だとわかった。

 

アスラン「女神。どうしたんだ。慌てて」

女神は息を切らし全速力で走ってきたため「じ・実は・・・」

 

キラ「落ち着いて、深呼吸をしてからでいいから」

キラは落ち着くように諭す。

女神は、2回ほど深呼吸をして落ち着いたところで

今まで持っていなかった右手から杖を取り出すと、壁に向けて映像を映し出した。

 

女神「実は、この世界の深海棲艦が出現しました」

 

アスラン「なんだ、そんなことか!」

彼は何か緊急だから伝えに来たのかと思っており溜息をつくが

彼女から「いいから黙って、続きがあります」と怒った。

 

そして映像は、敵深海棲艦空母ヲ級の後方にいる未確認機が映る。

 

アスラン「これは。そんなばかな。こんな人間サイズになるのか?」

彼は見覚えがあった

かつて、ミネルバに所属していたオレンジの色をした機体

アスラン「ハイネのグフ」

女神「それから、これも。」

アスランはさらに混乱した。もう一機はおなじザフトのMSザクだが

カラーリングはシロ。

それは同じミネルバ所属のレイ・ザ・バレル使用の機体だった

 

アスラン「女神。この世界の武器の特徴はなんだ!」

彼はすぐさま、女神に問い詰める

 

女神「この世界で使用できる武器は主に銃火器中心よ

   あなた方の世界で言えば、CE70年でザフトMS主要武器と言っていいかもね」

 

女神はキラ達世界を例えて説明をした。

アスランは理解できた

 

アスラン「まずいな、この2機は

     俺たちが地球軍から奪った機体で作った武器中心だ」

 

すると扉を叩く音がした。

アスラン「誰だ」

 

彼が問いかけるとすぐに回答で「大淀です、提督からすぐに来てほしいと」と

扉越しで返事が来た。

 

キラ「わかりました。少し待っていてください

   アスラン、あれ?」

 

キラは先ほどまでいた女神がいなくなっていることに気付きメモが残されていることに気づいた

 

『「後はここの鎮守府から正式な話を聞いてから対応してね」』という内容だった。

 

彼らはため息をつきつつも、扉を開け大淀の後を付けて歩き始め

 

アスラン「何かあったのか?。外からサイレンが鳴り響いているが」

 

大淀「それに関係することをこれから提督よりお話があります」

 

そして提督室前に到着

 

大淀「失礼します提督。お二人をお連れしました

 

部屋から『入ってくれ』と伝言の後に大淀を先頭に3人は部屋へ入る

 

飛鳥「大淀、ありがとう。さがってくれ」

 

彼はそういい彼女は一礼して専用の机に座る。

 

キラ「なんでしょうか?僕たちを呼んだのは」

 

長門「実はな・・・・。」

 

長門は事情を説明した。

 

ここに所属している艦隊が帰還途中に敵深海棲艦と遭遇して現在戦闘中だが

遠征からの帰還途中だった為武器が少ない。

そして、未確定情報だが新たな未確認の深海棲艦が戦闘に加わっているとのこと

 

その後隣にいた同じ秘書艦の陸奥が付け足す

実は、この鎮守府から出撃できる艦が少なく入渠中で頼めるのがあなた達だけと提督から

の命令なんだということだった。

 

アスラン「シン。いや飛鳥提督」

 

秘書艦に挟まれて座っていた提督はたちあがり

飛鳥「すまない、あなた達はこの鎮守府所属ではないのに頼むのは

   申し訳ないが、だが彼女らは俺たちにとっては家族同然だから頼む」

彼は頭を下げた

 

その姿を見て困惑するアスランにキラは・・・

 

キラ「行こうよ、アスラン。」

アスラン「キラ!」

キラ「ここまで、頼まれて。見過ごすわけにはいかないでしょ」

キラの言葉にアスランは「ああっ、行こう」

 

その言葉を聞いた提督は「ありがとう」とお礼を伝えた。

すると、アスランは「あっ!どうやって発進するんだ」と思い始めた

すかさず「長門、二人を発艦ゲートに案内してくれ」と提督は伝える

 

長門「わかりました。提督

   二人とも、私の後についてきてくれ」

 

そういうと、長門は部屋を出て建物の外にでた。

 

そして歩いて5分ほどのある建物の地下に到着

 

長門「ここが発艦ゲートだ。

   あなた方は発艦はできるのか?」

 

彼女は質問をする。

キラ達は普段MSに登場して戦艦エターナルとアークエンジェルから

射出される形ではなれているが実際に発艦ゲートは初であった。

 

すると2人の頭に何かの映像が入ってきた。

それは艦娘達が発艦するものだった

2人はそれが女神からのものだとすぐわかった。

 

長門の質問にキラ達は「大丈夫」と伝えた。

彼女もその言葉にふっと笑みを浮かべ「暁の水平線に勝利を」と言い残し

その場を離れた。

 

そして発艦と書かれたプレートにまずキラが乗りはじめた

腰にストライクフリーダムの2丁のクスィフィアス3レール砲×2が取り付けられ

腹部にカリドゥス複相ビーム砲が取り付けられた。

 

キラ「キラ・ヤマト。フリーダム行きます」

その言葉に彼が射出され、放り出されたすると海中から何かが出てきた

 

バラエーナプラズマ収束ビーム砲×2を搭載された翼と

高エネルギービームライフル×2とMX2200 ビームシールド×2を装着。

そしてプレートがカタカタと音が鳴り「自由」と表示された。

 

続けてアスランも同様にプレートに乗り

腰にシュペールラケルタ ビームサーベル×2を装着。

左腕にはMX2002 ビームキャリーシールドと一体になった

シャイニングエッジ ビームブーメランを

腰にはビームライフルも装着された

 

アスラン「アスラン・ザラ、ジャスティス出る」

キラと同様に射出され、海中よりファトゥム-01が登場して背中に装着された

 

そして海上では、先に射出されたフリーダムの武装を

まとったキラがアスランを待っていた

 

キラ「行こう、アスラン」

 

キラの問いにアスランも頷き大空へ飛んで行った。

 




次回予告(仮)

ナレーター(マリューさん)
飛鳥提督より、敵深海棲艦に襲撃を受けた艦を助けてほしいと頼まれ出撃したキラとアスラン。
現場に到着するも、オーブで見た深海棲艦達の戦いに苦戦をする

館山第一艦隊は介入してきた彼ら2人の戦いを見て混乱をする。
だが無線から敵ではないことを伝えられ、共に協力して戦うことになる。

そしてアスランは2機のMSを見て何を思うのか!!

次回「艦隊これくしょんー蒼き翼と紅き騎士」
自分たちの運命を信じて突き進め、ジャスティス
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↑今回は、ガンダム種シリーズ風に前書きとあとがきにしてみました。

感想等ありましたらお待ちしております。

訂正があればする予定です

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