ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
一条と千棘「「えええええええ!!??」」
俺はヤクザとギャングの全面戦争を止めるため親父から直々にギャングの娘と恋人同士になってくれと言われた。
親父がカーテンを開けて相手ことを見せてくれたがなんとその相手はゴリラ女こと桐崎であったのだ。
一条「お前……ギャングの娘だったのか……」
千棘「あんたこそ……ヤクザの二代目って…」
俺たち二人は互いの交際相手の顔を見たときの絶望感はとんでもないほどであった。まさか相手が
一征「ん?なんだよ。おめえら知り合い同士だったのか……なら話は早えな。改めて紹介するがこいつがギャング組織“ビーハイブ”のボス、アーデルト・桐崎・ウォグナーと桐崎千棘お嬢ちゃんだ」
千棘の父「君のことはよく聞いてるよ。よろしくね楽君。」
おいおい!!勝手に話進めてんじゃねえよ。
一条「ムリムリムリムリ!こんな奴と恋人の振りぃ!?」
千棘「そうよ!パパは知らないでしょうけど、私とこいつすっごく仲悪いのよ!?それに、誰がこんなもやし男と!」
一条「なっ!?俺だって御免だ!親父、こんな奴と上手くいくわけないって!」
一征「しかし、そう言われてもこのままじゃ大変なことになるぜ。」
一条と千棘「えっ?」
ドゴーーーーン!!!!
すると突然、俺ん家の壁が爆弾か何かと思われるもので吹き飛んだのだ。
クロード「お嬢ーー!!ご無事ですか!?」
爆風と共に現れたのは親父が言っていたギャング「ビーハイブ」の幹部達だったのだ。
こいつら手に実弾兵器を当たり前のように持ってやがる。
千棘「ク…クロード!?」
クロード「やっと見つけましたよお嬢。集英組の糞共に拐われたというのは本当だったようですね。でももうご安心ください。あらゆる不可能を可能にしてきたこのクロードがお嬢を守ってみせます。」
竜「なめたことしてくれますのー。
今までは手抜いてやったけど、今日という今日は許しませんぞ。」
爆発に気づき竜たちもギャングたちに鋭い目つきをして現れるのであった。マズイぞ! このままじゃ確実に全面戦争になるぞ……
すると親父はついに……
一征「おい君ちょいと勘違いしておらんか?
クロード「ん?……ボ…ボス!?これは一体どういうことなのです?」
クロードはビーハイブのボスでもある桐崎の親父をみてびっくりしている。そりゃそうだ。こんなところに自分が所属しているボスがいるのだしな。
一征「嬢ちゃんを攫ったなんざとんでもねえ誤解だぜ?なんたって…」
「「こいつら、超ラブラブの恋人同士なんだからな」」
「「「な…なにいいいいいい!!??」」」
集英組とビーハイブの人たちは突拍子もない嘘を信じきって驚いていた。
竜「坊ちゃん!ついに彼女ができたんですね。いやあ〜なんておめでたい!!」
一条「いや…その……」
クロード「お嬢…。いつの間にそんな年になって…ハハハハハ!!お嬢の春が来た!!」
彼らはあっさりと信じて俺たちのことを祝福してくれたのだ。クロードも甲高く笑っていて痛々しい。
だが俺たちはまだ二人が恋人同士だと受け入れられず、
一条「待て待て待て!誰が恋人だって!?誰がこんなゴリラ女と!」
千棘「そっ…そうよ!誰がこんなもやし男と…」
俺たちは嘘偽りなく互いの本音を言うとクロードは俺のすぐ側に発砲してきたのであった。
クロード「おい小僧…。今のは聞き間違いか?事もあろうにお嬢に向かってゴリラだと……!?それが本当なら貴様をここで神の世界へと引導を渡してやる!!!!!」
俺は身の危険を感じこっそりとトリガーを起動させた。
そんな中、竜は桐崎の目の前で日本刀を振り回し威嚇してきた。
竜「テメェ!!今の言葉本音か?もし本音なら今の言葉倍返しだーーーー!!!!!!」
ヤバイぞ桐崎はトリガーを持ってないから日本刀を向けられて完全にビビっている。
「…ねぇ坊ちゃん。本当にお二人は、恋人同士なんすか?」
俺たちの関係を疑っている集英組とビーハイブの幹部たちは疑いの目を鋭い視線を俺たちに向けてきた。ここで恋人じゃないって言ってしまえば確実に全面戦争になる。
桐崎も考えてることは同じで俺たちはこう決意した。
一条と千棘「「全力で恋人のフリをするしかない!!!!」」
一条「はは…。ラブラブに決まってんじゃねえか~!さっきはゴリラみたいに力強くて優しいって言いたかったんだよなぁ~!!
なあハニー。」
うわあああ!!!なんなんだよゴリラみたいに力強いって…自分で言っていてすんごく恥ずかしいんだけど!!!
千棘「モーダーリンったらぁ!紛らわしい言い方しちゃダメじゃないの~!そんな所も大好きだけど!もやしみたいなダーリンの白い肌!」
千棘(何よ!もやしみたいな白い肌って…バッカみたい…)
「「「おおおおお!!!!やっぱり二人は付き合っていたのですね。お二人が安心して付き合えるのならこんな戦争すぐにでも止めますよ!!!」」」
マジかよ!?こいつら俺たちのこと信じすぎだろ!ひょっとしてこいつら小南先輩くらい騙されやすいんじゃないの?
だが一人だけ俺たちのことをまだ疑っているクロードがいたのだ。あいつの目はまるで俺に対して威嚇をしてるような目であった。
クロード(……なんか不自然な気がする…この二人何かあるな…だがそれを示す証拠がない。しばらく様子を見るとするか。)
クロード「おいお前ら!今日は引き上げるぞ。」
「「「ういーす……」」」
ビーハイブの幹部たちはクロードの指示で俺の家から去っていくのであった。
そしてひと段落ついた俺たちは庭に行って疲れ切っていたのだ。
千棘「あーあ……どうしてこんなことになるのよ……恋人っていっも何すれば…」
一条「知るか。それよりもありがとなペンダント見つけてくれて。」
千棘「……フン!あのままじゃ気持ち悪かったからね。まあせいぜい感謝しなさい。それ何なの随分と大事にしてるけど誰かの形見?」
一条「いや。昔親父の都合で旅行に出かけた時に女の子と出会ってな。それで女の子と別れる時にもらったんだ。持っていればもしかしたら会えるんじゃないかと思ってずっと首にかけてるんだ。
あっ、そういうの嫌いなんだっけ過去のこと引きずってるの。」
千棘「私が嫌いなのは、過去の失敗とかどうにもならないようなことを、あーだこーだって喚くような奴よ。
そういうロマンチックなのは私、嫌いじゃないけど?」
桐崎はそう言ってニッコリと笑った。その姿は一瞬約束の女の子に見えたが気のせいだと思う。
こいつ案外可愛いところあんじゃねえか。
一条「まあ考えてもしょうがない。何とかやっていくしかないな。」
千棘「そうね。あんた、私の足引っ張らないでよね。」
一条「はっ?そっちこそ俺の足引っ張るんじゃねえぞ!!」
桐崎が帰って俺はやっと自分の部屋でゆっくりとするのであった。
今日はペンダントが見つかったり桐崎と恋人になったり色々あったな……さっきの桐崎の笑顔が頭の中で思い出す。やっぱり黙ってれば普通に可愛いのに。
竜「坊ちゃん、電話がきてまっせ!」
誰だよこんな夜遅くに……こっちは疲れ切ってるっていうのに。そういえば俺スマホまだ壊れたままだった。だからかけてきたのか。
一条「もしもし?一条ですけど?」
千尋「もしもし一条隊長?あの…明日小南先輩と買い物へ行こうと思ってるのですが、隊長もどうですか?」
買い物か……まさか女子からこんな買い物の誘いを受けるなんて俺にとって珍しい。
まあ明日はやることも特にないしこういうのもいいかもな。
一条「わかった。考えとくわ。じゃあな千尋」
千尋「はい!もしこれる場合は9時半にボーダーの本部へ来てください。ではおやすみなさい隊長。」
俺はそう言って電話を切り、すぐさま布団の中へと入るのであった。
次の日になり俺はいつも通り朝4時半に起きるのである。今日もいつものように朝のトレーニングを行い、そしてからヤクザ達にご飯を作る。
さてと、とりあえずせっかく誘いを受けたし今日は千尋と小南先輩と一緒に買い物にでも行くか。そう思っていた時だった。
龍「坊ちゃん、客が来てまっせ。」
千尋かな?でもあいつ昨日ボーダーの本部集合って言ってたよな。だが俺の家にやってきた客は千尋ではなかった。
千棘「ご…ごきげんよう…ダーリン……」
ひきつった笑顔で現れたのは桐崎であったのだ。
千棘「突然で悪いんだけど……今からデートに行かない?……」
ヤベエぞこいつの顔。こいつとデートに行きたくないという感じがものすごく伝わってくる。俺だってこんな奴とデートに行きたくねえよ。
だが桐崎の隣にはクロードがいる。ここで断ったら俺たちの関係が真っ先にばれてしまう。
一条「そ…そうだな……ハニー……」
仕方なく俺は千尋の誘いを断りイエスと答えるのであったのだ。クソッ!千尋からお誘いを受けてたのに……
そして俺たちは行きたくもないデートをするのであった。
続く
そういえばビルドファイターズを見返してみたら、セイくんと鶫って
結構似てるなと思いました。もしかしたらキラとカガリみたいに生き別れの双子の兄妹だったりしてなんて思うのは俺だけですか?
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