ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
題名にもなってますが今回はあの人物が登場します。
俺があのゴリラ女と初めて出会った日の夕方俺は集と個人ランク戦をする約束をしてたのでボーダーの本部へとむかう。
個人戦であんなゴリラ女と関わってたまったストレスを一気に発散させてやる。
向かう途中ヤクザとギャング達が戦っている姿を見たが気にしないことにした。何なんだよ……ゴリラ女といいギャングといい高校に入ってからいろんな奴らが来るな。
集「おい楽、何イライラした顔してんだ?もしや桐崎さんのことですか?」ニヤニヤ
一条「えっ?どうしてわかったんだよ?」
集はいやらしい顔をしながら俺のことを見てきた。
正直こいつがエスパーかニュータイプかと疑う時がある。
集「お前は羨ましいよな。あんな可愛い女の子と沢山話せて…しかも俺のサイドエフェクトによると桐崎さんいいボディラインもしてるぞムフフ…」
集のあらゆる女性の身長や体重やスリーサイズを把握するサイドエフェクト「女性監視」は全く恐ろしいものだ。今のこいつの頭の中で一体何を想像してるのか……
一条「お前、他の人にそんなやらしい表情とかを出すんじゃねぇぞ。」
集「わかってるって。この表情はお前の前でしか出さないでおくから。」
一条「俺の前でならいいのかよ!?」
そんな変態な話をしてるとボーダーの本部へとあっさりたどり着いた。個人ランク戦のブースへ行くとスクリーンを眺めながらメモをしている千尋がいた。
千尋「あっ一条隊長それに舞子先輩も。今から個人ランク戦ですか?」
一条「ああ。そうだけど。お前はまたバトルの研究をしてるのか?」
こいつはよく個人ランク戦を観戦したり防衛任務の記録をチェックしたりしている。
その意欲は正直すげえ。
千尋「あの〜…良ければお二人のバトルを見学してもよろしいですか?バトルの研究材料になるので。」
集「いいよ。俺たちは大歓迎だよ。」
千尋「あ…ありがとうございます!!」
千尋は目を輝かせて俺たちの方を見つめてきた。個人戦はもともとやるつもりだったし頼まれたとしてもやることは別に苦じゃない。
集「おーし!負けた方コーヒーおごりな覚悟しとけよ!!」
一条「へっ。上等だ。絶対負けないからな。」
俺たちはコーヒーを掛け勝負を挑みランク戦のブースの中へ入る。
一条と集「トリガー起動!!!」
バトルの舞台は警戒区域によく似た市街地だ。これなら防衛任務に備えた戦い方ができる。
集「さあ行くぜ!!楽!!!!」
集はすぐにカメレオンを使用して俺のこと前から姿を消した。あいつの狙いは恐らく俺が集を見失ってる隙をつくのだろう。
だが俺はグラスホッパーを使って上空へ上がりアステロイド弾の雨を地面に降らす。
あいつはレイガストを使用してるからシールドでガードをしてくる。俺は集がガードしてる隙を見て孤月で仕留めようとした。
だが集は俺の着地点を想定した箇所にメテオラを置いたのだ。俺はメテオラとすれすれのところにグラスホッパーをセットしてメテオラは何とか爆発せずに済んだが集に攻撃はできなかった。
集「はっはっはっ!!どうだお前と何回個人戦やってると思ってるんだ?お前の攻撃パターンくらいお見通しよ!!」
集は自慢気にそう言って再びカメレオンを使って姿を消した。クソやっぱりバグワームがないトリガーは相手の姿が見えなくて不便だ。
俺は集がレイガストで攻撃してくるのを備え自分の周りに追尾弾のハウンドをセットした。これならあいつが接近してきても大丈夫だ。
あいつも近づけないと考えたのか、集はカメレオンを解除してバイパーで俺が出したハウンドの弾を破壊してレイガストとスラスターを使用して俺に近づいてきた。こいつこんなにも堂々と接近してくるなんて……
集「もらったぜ楽!!!」
俺はサイドエフェクト「俊足」を使い集の攻撃をすんなりかわした。サイドエフェクトを使ってると相手の動作がゆっくりに感じる。
そして俺は孤月を振り下ろし集の腕を切り腹部を突き刺した。
「トリオン体 活動限界。緊急脱出(ペイルアウト)」
バトルに決着が着き電子アナウンスと共に俺たちは個人ランク戦のブースから出るのであった。
一条「よし俺の勝ちだ!後でコーヒーおごってもらうからな。」
集「クッソー!!今日は勝てると思ったのに……千尋ちゃん、これで俺たち何勝何敗だい?」
千尋「えっと…100戦中68勝32敗で一条隊長が勝ち越しています。」
集「マジかよ?俺そんなに負け越してんのかよ!?」
結構こいつに勝ってるな俺。まあ隊員に負け越してる隊長ってのもなんか情けないしな。
千尋「それにしてもやっぱり一条隊長の戦い方はいつ見てもかっこいいです!!」
集「ちぇっ……次やる時は勝つからな。」
集はしらけた表情を見せたその時だった。
烏丸「おい一条、次は俺とやらないか?」
千尋「あっとりまる先輩。それに迅さんも」
迅「よう!ぽんち揚げ食う?」
俺に勝負を挑んできたのはとりまること烏丸京介(からすま きょうすけ)だ。
こいつとはクラスメイトでよく話したり個人ランク戦を挑んだりする俺の友達だ。
家が貧乏で防衛任務だけでなく和菓子屋 「おのでら」や近所のスーパーなどでもバイトをしている。
一条「いいぞ。今日こそはお前に勝つからな覚悟しとけよ!!」
だがこいつと個人ランク戦をやって一度も勝ったことがないのが事実だ。
烏丸「分かった。だが俺も今日は容赦しないぞ。」
一条と烏丸「トリガー起動!!!!」
俺たちはブースへ行ってトリガーを起動させた。千尋と集と迅さんはスクリーンを使って俺たちの試合を見学している。
烏丸「さあ行くぞ一条!!3分以内に決着をつける!!!」
とりまるはそう言うと専用トリガーの「ガイスト」を使う。このトリガーは右手の甲に表示されるグラフのパラメーター・五種(甲 射 速 特 斬)を操作することによってその能力に特化(シフト)し、絶大な力を発揮する。
ただしこのトリガーは制限時間があることが一番の欠点だ。
一条「おい!いきなりガイスト使うのかよ!?」
烏丸「言っただろ?今日の俺は容赦はしないって。」
とりまるは容赦なく接近し孤月を振り下ろしてきた。
俺もサイドエフェクト「俊足」を使いガイストのスピードについていくがあいつの攻撃は素早くしかもパワーも上昇してるので俺は奴の攻撃を防ぐことで精一杯で攻撃するチャンスがない。
千尋「一条隊長、頑張ってください!!」
集「くそ…このままじゃあいつは……」
迅「間違いなくやられるな。だがあいつは烏丸の攻撃した後の隙を狙っている。それで勝負の流れは変わるかもな。」
烏丸「どうした一条?今日こそ俺を倒すんじゃなかったのか?」
落ち着いた表情でとりまるは挑発してきた。
だがこの挑発に乗ったら相手の思うツボだ。
クソ……一瞬でも隙が見えれば……
烏丸「そろそろトドメと行くか!」
とりまるはそう言って右腕に持っていた孤月を大きく縦に振った。
それを見切った俺はとりまるの攻撃を避け僅かながら隙が生まれた。
一条「ハウンド!!!!」
俺は孤月を収納しハウンドの弾丸をとりまるに向けて一斉発射する。これで俺の勝ちだそう思っていた。
だがとりまるは俺の攻撃を想定してたかのようにアステロイドをかわして孤月で俺の首は切られてしまった。
「トリオン体活動限界、緊急脱出。」
試合に決着がついて俺たちは個人ランク戦のブースから出たのである。結果は俺の惨敗で物凄く悔しい思いをした。
集「お疲れ〜二人とも。ほらよ約束のコーヒーだ。」
集と迅さんと千尋が俺たちを
やっぱり防衛任務の後だけでなく個人ランク戦の後のコーヒーも美味しいし疲れが一気に取れる気がする。
迅「そういえば一条少年、今日来た転校生とは上手くやってるかな?」
ぶーーーー!!!!
迅さんのあまりの突然な言葉に俺はついコーヒーを出してしまった。あいつのことは忘れるつもりだったのになんでそんなこと聞くんだ迅さんは?
一条「……最悪ですよ。出会ってすぐに飛び蹴りを食らうわ、しかもそれでペンダントも無くすわで大変でした。」
迅「そうだろうな。俺のサイドエフェクトでもそれは見えていた。これからもそいつと関わって苦労する日々が続くだろうな。」
烏丸「えっ?俺たちのクラスに転校生が来たのか?」
集「そっか。とりまるは今日防衛任務で知らないのか。うちのクラスにすっごい可愛い女の子が来たんだ。」
一条「ふん!所詮あんなやつ見た目だけだ。
とりまるもあってみればそいつの本性が分かる。」
千尋「一条隊長相当毛嫌いしてますね……」
迅「そういえば一条少年。お前そいつにどんなことを言われても絶対に怒鳴ったりするなよ。これは最悪の未来を避けるための約束だいいな?」
一条「は……はい。」
迅「まあ仲良くやっていけよ。」
怒鳴ってはいけないか。まぁ女に怒鳴るほど俺は気が短い男じゃない。でもそういった時の迅さんはなぜか真剣そうな顔をしていた。
………仕方がない……あいつにはペンダントを探すのを手伝ってもらわないといけないし迅さんからも励ましてもらったし明日からも頑張るか。
続く
いかがでしたか?とりまるはワールドトリガーで好きなキャラクターなので一条達と同じクラスメイトにしてみました。
オリジナルストーリーって書くの難しいですね。あっちなみに小野寺ととりまるなどニセコイとワールドトリガーのキャラクターでイベントなども考えています。
しばらくはニセコイのストーリーが進むと思います。
感想等を募集してるのでよろしくお願いします。