ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
橘 万里花
○ポジション
シューター
○トリガーセット
メイントリガー
メテオラ、カメレオン、ハウンド、シールド
サブトリガー
メテオラ、ハウンド、シールド、バックワーム
○パラメーター
トリオン 4
攻撃 4
防御・援護 5
機動 3
技術 3
射程4
指揮2
特殊戦術 5
トータル30
万里花はどちらかといえば修と似たようなかんじですね。まぁトリオン量も修と同じですし。
メインヒロインのトリガーセットは今回で終わりです。
千尋「隊長、先ほど舞子隊員が別役隊員を撃破しましたがベイルアウトしました。」
おいおいマジかよ……けど太一を撃破してポイントを獲得できたからまぁいいか。
俺も照屋の最後の攻撃を喰らって右肩にダメージを負ってしまったしな……早く勝負を決めないとベイルアウトしちまう。
左手で傷口を塞ぎながら柿崎さんと村上先輩のところへ走って向かった。
三上「先ほど一条隊と鈴鳴第一が1ポイントずつ獲得しました。対して未だ無得点の柿崎隊は何とか1ポイントを獲得しようとしています。」
今回は攻めに行くことを決めた柿崎さんは孤月で何度も何度も村上先輩の身体を突き刺そうとした。
村上先輩の急所を確実に狙って行き村上先輩に攻撃させないようにした。
だが、村上先輩は柿崎さんの孤月をレイガストで難なくガードしてるためなかなかダメージを与えられない。
何度も攻撃を仕掛けてる柿崎さんは軽く舌打ちをして悔しそうな表情を浮かべた。
嵐山「村上隊員は国治の攻撃を完全に見切っている。彼は攻撃力だけじゃなく防御力でもかなり優れているな。」
村上「スラスターオン!!!」
すると、村上先輩は荒船さんと同じようにシールド状のレイガストを使って柿崎さんの頬を殴って柿崎さんの体勢を崩して背中から倒れた。
恐らく村上先輩はこの前のランク戦を見て学習したのだろう。
そして攻撃のチャンスを生んだ村上先輩は接近して柿崎さんにむけて孤月を振り下ろした。
だが、柿崎さんは村上先輩の孤月を間一髪シールドでガードして倒れたまま村上先輩の右足に孤月を刺した。
三上「何と柿崎隊員!土壇場で村上隊員に攻撃しました。」
太刀川「今の攻撃は上手いな。まさに危機一髪ってところをよく狙ったもんだ。」
その後柿崎さんは立ち上がって突撃銃を発射して村上先輩の動きを封じた。
柿崎さんの考えとして村上先輩が動けなくなっている一瞬を見て確実に急所を突くつもりであった。
しばらく突撃銃を放ちじっくりと攻撃のチャンスを狙う柿崎さん。
覚悟を決めた柿崎さんは発射していた突撃銃をしまい孤月で村上先輩の首を狙った。
だがその時、村上先輩はレイガストを今度はスラスターを使って発射して柿崎さんにぶつけてきた。
ここにきてまたも予想していない攻撃、柿崎さんは手に握っていた孤月を落としてしまい攻撃のチャンスを逃してしまった。
そしてその間に村上先輩は柿崎さんに近づき孤月で彼の心臓を貫いた。
「戦闘体活動限界。ベイルアウト!」
村上先輩に心臓を貫かれた柿崎さんはトリオンが無くなってベイルアウトした。
三上「村上隊員、柿崎隊員を獲得して1ポイントを獲得しました。これで鈴鳴第一は2ポイント目を獲得しました。」
嵐山「柿崎隊の3人はやられる寸前までよく頑張ったな。今までは強敵相手になると慎重的になる柿崎隊だったけど積極的に相手に挑んだ心意気は良かったと思う。」
(お前のガッツ見せてもらったぞ国治。)
三上「さぁこれで柿崎隊は全滅。残るは一条隊員と村上隊員。ここで村上隊員が勝利して生存点を獲得できれば鈴鳴第一が逆転勝利をします。」
柿崎さんがベイルアウトした直後、俺はようやく村上先輩のところまでたどり着いた。
傷口を抑えながら走ったせいでここまで結構時間がかかってしまったがおかげでほとんどトリオンは露出せずにすんだ。
村上「来たか一条。」
一条「村上先輩、その傷………」
俺は村上先輩の足からトリオンが露出しているのを確認した。
村上「ああ。さっき柿崎さんにやられてな……お前と戦える時間も僅かみたいだ。」
一条「ええ。そう見たいですね。けど、俺はあなたに勝ちます!!」
村上「……こっちのセリフだ!!」
お互い、残りトリオンも少ねぇしこうなったらガンガン攻撃する方法がベストだな。
俺はレイガストをしまって孤月一本で勝負することにした。
そしてまず先手を仕掛けてきたのは村上先輩でありスラスターで接近したのち孤月で俺に向けて振り下ろした。
村上先輩はこの前俺と戦った時よりも格段に強くなっていた。
俺も孤月でガードするのと同時に村上先輩に攻撃を仕掛ける。
お互い孤月の刃を積極的にぶつかり合うもののなかなかダメージを与えられず勝負に決着がつかない。
このままじゃ、村上先輩よりもトリオン消費が激しい俺が先にベイルアウトしてしまう……
もし村上先輩が勝ったら撃破ポイントと生存点で逆転されてしまう……何としても勝たなくてはいけない。
一条「千尋、俺の残りトリオンはどのくらいかわかるか?」
千尋「先ほどの隊長のトリオン消費から判断すると大体2分半ほどですね。村上隊員は大体3分ほどです。」
一条「そうか……ありがとな。」
ということはつまりサイドエフェクトを全力で使うとすぐベイルアウトしちまう。
やっぱスタミナ戦に持ち越すのはむりだな。
そうなったら俺もベイルアウトしてしまうがここで逆転負けするよりはよっぽどマシだ。
そう思っていると村上先輩はレイガストを俺に向けながら体当たりを仕掛けてきた。
体当たりをもろにくらった俺はよろめいて倒れてしまった。
村上「もらった!!」
村上先輩は孤月を大きく上にあげて俺に向けて縦に振り下ろしトドメを刺そうとした。
こうなったらサイドエフェクトを使うなら今しかない。
俺は村上隊員の攻撃をかわし目の前から姿を消した。
三上「何と!一条隊員、村上隊員の前から姿を消しました。一体どういうことでしょうか!?」
太刀川「あれはイチのサイドエフェクトの影響だろうな。イチのサイドエフェクトは短時間、通常の隊員の倍近いスピードを出せる能力なんだ。けどその分トリオンの消費がかなり激しいからベイルアウトする可能性が高くなる。まさに諸刃の剣ってやつだな。」
何が起きたのかわからず戸惑った村上先輩は辺りを見回して警戒した。
その瞬間、俺は彼の背後に回り込み、孤月を握っている右腕を孤月で切り裂いた。
今までなかなかダメージを与えられなかったがようやく村上先輩にダメージを与えることができたな。
これで村上先輩が攻撃する手段は無くなった。
しかし、村上先輩はシールド状のレイガストを使ってパンチを仕掛けてきた。
まだサイドエフェクトを使ってる俺はその攻撃も左方向に回り込んでかわしてそのまま村上先輩の左腕も切り裂いた。
一条「これで終わりだ!!!!」
村上先輩は両腕を失い必死に俺から逃げるものの俺は逃さず彼の首に孤月を突き刺した。
それと同時に俺のトリオンもゼロになってしまい時間切れとなってしまった。
俺たちはほぼ同時にベイルアウトして試合に決着がついた。」
三上「村上隊員、一条隊員、ベイルアウト。試合終了。勝者は4ポイントを獲得した一条隊です!!」
4ポイントを獲得した俺たちは柿崎と鈴鳴第一に勝利することができた。
最近、鈴鳴第一との勝負に負け続けて来たから久々の勝利は俺にとって嬉しかった。
三上「柿崎隊の順位は11位、鈴鳴第一の順位は9位に降下し、そして試合に勝利した一条隊は6位に浮上してついに上位進出となりました。お二人は今回の試合をどのように感じ取りましたか?」
嵐山「そうだな。柿崎隊は無得点に終わってしまったものの、強敵相手に積極的に攻めていったのは良かったと思う。」
太刀川「今回は見所の多い試合が多かったな。B級ランク戦で久々に面白い試合を観れて満足だった。」
三上「ありがとうございます。それではB級ランク戦昼の部を終了いたします。今日の夜の部は午後6時からとなります。」
一条隊side
千尋「やりましたね隊長!!!」
俺が作戦室に戻ると千尋が嬉し涙を目に浮かべながら抱きついて来た。
多少息苦しく感じたが俺も嬉しさのおかげであまり気にしなかった。
集「俺たちが上位に進出なんて夢にも思ってなかったぜ!!」
一条「そうだな。俺たちは今まで中位止まりで上位には上がったことがなかったもんな。A級昇格も夢じゃなくなったな。」
千尋「はい。私たち3人でA級を獲得するのも夢じゃありませんね。」
一条「よし!お前ら、このチャンスを無駄にせずに確実にA級になるぞ!!」
期待を高めA級昇格に向けて決意を固める俺たち。
だが、上位の隊が俺たちよりも格段にレベルが高いことをまだ俺たちはあまり知らなかったのだった。
続く
学校の授業についていくのがなかなか大変だ………
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次回は縁日編です。トリガーオン!!!