ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情   作:ガンプラビルダー

46 / 71
メインヒロインのトリガーセットを考えてみた③

鶫 誠士郎

ポジション
パーフェクトオールラウンダー

○トリガーセット

メイントリガー
拳銃(アステロイド)、突撃銃(アステロイド)、スコーピオン、イーグレット

サブトリガー
拳銃(ハウンド)、突撃銃(ハウンド)、シールド、バックワーム

○パラメーター

トリオン 6

攻撃 8

防御・援護 10

機動 8

技術 9

射程 7

指揮 6

特殊戦術 5

トータル 59

メインヒロインの中では一番スペックが高いですね。あとトータルの計算間違っていないか不安……



柿崎 国治① 攻めていくぞ!!

 

 

三上「みなさんこんにちは!今回は風間隊のオペレーターの三上 歌歩(みかみ かほ)が司会を務めさせていただきます。そして実況席になボーダーの顔の嵐山 准さんとNo. 1アタッカーの太刀川 慶さんに起こしいただいてます。」

 

嵐山「よろしく。」

 

太刀川「よろしく。」

 

今回のランク戦は嵐山さんが実況となっているため多くの人がその実況を聞くために席に座っている。

 

三上「現在4連勝中の柿崎隊はこの試合で勝てば初めて上位に到達となります。今回の相手は一条隊と鈴鳴第一となっておりますが柿崎隊はどんな戦い方をするのでしょうか?」

 

嵐山「そうだな……柿崎隊の戦い方として確実に相手を仕留めてくる。おそらく今回も堅実な戦い方をするだろうな。」

 

太刀川「だが、イチや鋼みたいな強力な相手になると慎重になりすぎるのが欠点ではある。強力な相手に対してどう対抗するかが勝敗のカギになるな。」

 

三上「なるほど。ところで以前、柿崎隊員は嵐山隊に所属しておりましたよね?その時の柿崎隊員はどんな感じでしたか?」

 

嵐山「あいつの戦い方は前から変わらなかったな。俺の後ろから援護してくれて頼り甲斐のある人だった。」

 

三上「ありがとうございます。それでは試合開始までもうしばらくお待ちください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一条隊side

 

この前の試合で柿崎隊が勝ち8位に浮上してステージの選択権は9位に降下した俺たちが獲得した。

 

ステージの選択はなかなか無い機会だ。適当に決めるんじゃなくちゃんと話し合って決めないとな。

 

一条「さてと今回は俺たちがステージを選択できるけど集はどんなステージがいい?」

 

集「そうだな……俺的にはスナイパーが狙撃しにくい場所がいいな。」

 

確かにそうだな。俺たちは長距離からの攻撃に弱い。だからステージの選択は狙撃ポイントが少ない場所を選ぶのがいいな。

 

千尋「それなら狙撃ポイントが少ない市街地Aと河川敷Aがありますけどどうしますか?」

 

なるほどな。その2つだったら市街地Aの方が個人的にはやりやすい。とりあえず集にも聞いてみるか。

 

一条「それじゃあ市街地Aにするけど集はいいか?」

 

集「ああ。隊長の判断で決めたんなら俺は文句は言わないぞ。」

 

集も納得してくれたため俺はシンプルな市街地Aを選択した。

 

千尋「試合が始まったらすぐにレーダーを表示しますので参考にしてください。」

 

一条「はいよ。」

 

今回の目標としては柿崎隊に生存点を取られないようにすることと今度こそ村上先輩に勝ってみせることだな!!

 

よし!やってみせるぞ!!

 

 

鈴鳴第一side

 

来馬「太一は僕か鋼が狙われたら高い所から援護射撃をお願い。間違っても僕に当てないでね。」

 

太一「わかってますって。」

 

結花「心配だから隊長はそう言ってるのよ……」

 

来馬「あはは……ねぇ鋼、そろそろ試合が始まるけど準備はできてる?」

 

来馬さんの声で眠っていた村上先輩は目を覚ました。

 

村上「……ああ。さっきまでひと眠りしたから俺はいつでも戦える。」

 

村上先輩のサイドエフェクトは少し寝ただけで学んだことを全て自分の経験にできる恐ろしい能力だ。

 

そのおかげで村上先輩は凄腕のアタッカーになることができた。

 

来馬「鋼はレーダーで近くにいる敵を確認してその人たちを撃破してちょうだい。」

 

村上「了解しました。」

 

村上先輩が戦える状態になり鈴鳴第一のメンバーは他の隊の準備を待つことになった。

 

 

 

 

 

柿崎隊side

 

柿崎「今日の試合は一条や村上など強者がいて俺たちにとっては苦戦を強いられるかもしれない。生存点を獲得するのが難しいから今回は攻めに行くぞ!」

 

照屋と巴「「はい!!」」

 

柿崎隊は今回は守りに専念せず攻めに行くことを決めた。

 

となると俺らは柿崎隊の行動には十分に注意しないといけないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3つの隊の準備が完了したと報告を受けた三上さんは試合開始の合図を始めた。

 

三上「3つの隊の準備が整いました。それでは転送開始です。」

 

司会の三上さんは転送ボタンを押して俺たちは仮装フィールドへ転送された。

 

三上「フィールド、市街地A。ランク戦開始!!」

 

今回の時間帯は昼にセットしておいたから相手のことは見つけやすい。

 

仮装フィールドに転送されると太一はすぐにバックワームを身に着けレーダーから姿を消した。

 

その他の隊員はバックワームを装着しなかった為相手の居場所をある程度確認することができた。

 

 

 

 

 

 

けれど、俺と集は思ったよりも遠くの場所に転送されてしまい俺たちが合流するのには難しかった。

 

ここは一戦目の時みたいにお互い別々に行動して倒していく方がよさそうだな。

 

一条「聞こえるか集?マップで見ればわかるがお前の近くには来馬さんがいる。お前はそいつらに攻撃してくれ。俺は近くにいる村上先輩を仕留める。」

 

集「了解。」

 

さてと、ここから村上先輩までの距離は大体500メートル先だ。気を引き締めて勝負に挑まねぇとな!!

 

俺はバックワームを身につけ村上先輩に気づかれないように移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、来馬さんが転送された場所も村上先輩や太一がいる場所から離れていた。

 

来馬さんも俺と同じように別々に行動して撃破して行くことに決めた。

 

来馬「鋼、君の近くに一条君がいるから彼を撃破して。太一は僕がいる近くの建物に隠れて援護してちょうだい。」

 

太一「了解。」

 

村上「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

来馬さんが通信を切ると集が近くに来ていることに気がつき銃を構え辺りを警戒した。

 

すると、カメレオンで姿を消していた集は来馬さんの後ろからレイガストで背中を攻撃した。

 

ベイルアウトはさせることはできなかったが集よりもトリオンが少ない来馬さんにとってさっきのダメージは大きい。

 

集は威力重視のアステロイドを細かくして来馬さんの前方に放って動きを封じこんだ。

 

集の放ったアステロイドはマシンガンのように発射されてるため来馬さんのシールド耐久性はどんどん無くなってとうとうシールドにヒビが入った。

 

来馬「しまった!!」

 

集「よし。そろそろいいかな?これでトドメにするぞ!!」

 

そう思った集はさっきよりも威力を増したアステロイドを放とうとした。

 

シールドの耐久性がもう無い来馬さんにとっては絶体絶命のピンチだった。

 

だがその時、来馬さんがピンチになっているのに気づいた太一はイーグレットを構え集の左足に弾丸を当てて来た。

 

太一「大丈夫ですか!?来馬先輩!?」

 

来馬「ありがとう、助かったよ太一。悪いんだけどこのまま僕の近くで援護してちょうだい。」

 

太一「任せてください。」

 

太一は来馬さんの近くに来て連携して戦うことに決めた。

 

そしてヒビの入っていたシールドと太一のシールドを融合させ防御力を上げた二人は、集に向けて銃を発射してさっきまでと立場が逆転してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くに転送された俺たちに対し3人共近くに転送された柿崎隊はすぐさま合流して全員武器を構えた。

 

照屋「隊長、私たちの近くに村上さんと一条君がいますけど攻めますか?」

 

柿崎「そうだな。今は攻めに行く時だからな。3人がかりで確実に仕留めるぞ!!」

 

照屋と巴「「了解!!」」

 

柿崎隊の3人と村上先輩との距離は俺よりも近い250メートル先だ。このままのペースで進んでいったら村上先輩に先制を仕掛けてるのはあいつらだろうな。

 

三上「柿崎隊は一体どんな作戦を仕掛けるのでしょうか?」

 

嵐山「これまでの試合を見る限り村上隊員は意外にも長中距離からの攻撃に弱い。恐らくメンバーのうちの二人で彼の動きを止め、その隙を見て攻撃を仕掛けて来るだろうな。」

 

レーダーを見ながら村上先輩は柿崎隊が近づいて来るのに気づき辺りを警戒した。

 

その時柿崎さんと照屋が突撃銃を発射して彼の動きを止めた。

 

嵐山さんがいった通り村上先輩は中距離からの攻撃が苦手で立っていたところから全然動けずにいた。

 

柿崎「今だ!巴!!!」

 

巴は柿崎さんの指示通り村上先輩の後ろに回り込んで孤月を大きく振り下ろした。だが、

 

一条「旋空孤月!!!!」

 

俺はなんとか村上先輩に気づかれることなくたどり着き、巴が背後に回り込んでる瞬間を逃さずに狙った。

 

「戦闘体活動限界。ベイルアウト!」

 

三上「なんと!一条隊員、巴隊員が攻撃しようとしたところに攻撃を仕掛けてベイルアウトさせました。」

 

太刀川「イチの剣さばきはB級隊員の中でもかなり優れている。僅かな隙でも逃さず攻撃して来るから厄介なんだ。」

 

ここに来て予想外の攻撃に柿崎さんはあまり動揺せずすぐに作戦を立て直した。

 

柿崎「クソ……巴がやられた挙句一条までこっちに来て………俺が村上を惹きつける。照屋、一条の相手をしてくれ。」

 

照屋「了解!!」

 

柿崎さんは突撃銃を使って村上先輩を俺たちから遠ざけて、さっきまで突撃銃を構えていた照屋は孤月を両手で握り俺に接近して来た。

 

俺は身につけてたバックワームを解除した後孤月ですぐさま太刀打ちした。

 

照屋の剣さばきは正確ではあるものの俺が苦戦するほどでは無い。

 

俺も孤月で反撃しようとすると彼女は危険を感じ、バックステップで俺のところから離れた。

 

そして照屋は左手に突撃銃を握って俺に向けて撃ってきた。

 

まさか孤月と突撃銃を兼用して使う奴がいるとはな……

 

俺はシールドで弾丸を防ぎながら心の中で驚いた。

 

三上「照屋隊員、孤月と突撃銃を上手く使って一条隊員に対抗しています。孤月と突撃銃を兼用して使う攻撃はあまり見ない攻撃方法ですね。」

 

嵐山「そうだな。三輪隊員は孤月と拳銃を兼用して使っているが突撃銃と孤月を両方使った攻撃はなかなか無い攻撃だ。」

 

三上「さぁ、照屋隊員はこのまま一条隊員を撃破することができるのでしょうか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

照屋も怯んでいる隙を見て再び俺のところへ接近した。そして右手に握っている孤月で俺の首を狙おうとした。

 

 

 

 

一条「スラスターオン!!」

 

俺はいち早く照屋の攻撃を察知しスラスターを使ってレイガストを飛ばし彼女の腹部に当てた。

 

一条「これで終わりだ。」

 

彼女の右腕も切り落とし、トドメをさせると思った俺は背後に回って首を狙おうとした。

 

照屋「ハウンド!!」

 

その瞬間、照屋は残りのトリオンを使って突撃銃を上方に向けて発射した。

 

俺は回避行動が遅れてしまい照屋の放ったハウンドが俺の右肩に当たってしまった。

 

照屋「くっ……私の体もそろそろ限界みたいね……」

 

トリオンを全て使い果たした照屋は体全身にヒビが入り戦うことが不可能となった。

 

「戦闘体活動限界。ベイルアウト!」

 

 

三上「照屋隊員ここでベイルアウト。照屋隊員にダメージを与えた一条隊員には1ポイント加算されます。」

 

太刀川「さっきの攻撃は惜しかったな……けどなかなか熱い試合を観れたな。終わったらランク戦がしたくなってくる。」

 

試合をじっくりと観ていた太刀川さんは興奮した口調でそういった。

 

 

三上「さぁ南側では来馬隊員と別役隊員が舞子隊員を追い込んでいます。このままポイントを獲得することができるのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2vs1の勝負になり一気に追い込まれた集は来馬さんと太一の放つ弾をガードするしかなかった。

 

しかし、こうしているうちに集のトリオンはどんどん無くなっていく。

 

早いうちに勝負を決めないとトリオンがゼロになって集が先にベイルアウトしてしまう。

 

集は頭の中で必死に打開策を考えていた。

 

すると千尋は集に向けて通信回路をつないだ。

 

千尋「舞子隊員、あなたの体にスタアメーカーは付着してませんよね?」

 

集「付いてないけどそれがどうかしたんだ?」

 

千尋「私にいい打開策があります。そのまま通信回線を切らないで聞いてください。」

 

集「わかった。一体どうすればいいんだ。」

 

トリオン体での限界時間が長くない集にとって千尋からのサポートはとてもありがたい。集は必死に耳を傾けた。

 

集「……わかった。お前のアドバイス信じてるぞ!!」

 

集は早速千尋の指示に従いたくさんのメテオラを二人の周辺に向けて発射した。

 

二人はシールドを固定モードにして無数の爆発から守ったが爆風により集のことを見失った。

 

来馬「……舞子君はどこに行ったんだ?……」

 

結花「来馬さん、舞子君はバックワームでレーダーから反応を消しています。恐らく爆発の煙に隠れて攻撃して来ます。」

 

来馬「わかった。なら爆発が収まったら二人で集中砲火を仕掛ける。太一もいつでも撃てるよう準備しておいてね。」

 

太一「了解。」

 

太一は来馬さんの指示のもとライトニングを構えていつでも撃てる状態にした。

 

爆発の煙が次第に収まると後ろに回り込んでいた集が二人の前に姿を現した。

 

来馬「今だ!!」

 

集の姿を確認した二人はそれぞれの銃を集中砲火を仕掛けた。

 

だが、千尋の指示に従った集はむやみに接近せずレイガストで弾丸をガードした。

 

集「バイパー!!!」

 

そして二人の後ろにから集が操作しておいたバイパーが襲いかかった。

 

これも千尋の作戦通りであったのだ。

 

太一「先輩!!!」

 

来馬さんの危険を感じた太一は彼をシールドで囲っては集の放ったバイパーをモロに直撃してベイルアウトした。

 

来馬「太一!!くっ………この!!!!」

 

来馬さんは太一がベイルアウトすると集に向けて突撃銃を放ち集の首に命中させた。

 

首を撃ち抜かれた集もトリオンが一気に露出し戦闘不能になった。

 

「戦闘体活動限界。ベイルアウト!」

 

太一を撃破した集に1ポイント、そして最後の最後で集を撃破した来馬さんにも1ポイントが加算された。

 

来馬「僕の体もそろそろ限界か……鋼には悪いけど僕もベイルアウトするよ。」

 

自分の体が限界であると感じた来馬さんは相手にやられる前に自発的にベイルアウトした。

 

これで俺たちは3ポイントを獲得して他の隊より一歩リードしている。このままリードを死守して確実な勝利に繋げてやる!!

 

続く

 

 




最近やることが多くて忙しいですが空き時間を使ってどんどん更新していきたいと思います。

感想、アンケート、お気に入り登録を募集しています。

次回もトリガーオン!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。