ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
暗殺教室は終わってけど……
千棘の誕生日パーティーでペンダントを壊した俺はスマホを使ってすぐさま集に電話をかけるのであった。
一条「もしもし集?あのさ、お前に頼みがあんだけどいいか?」
集「ああ……なんだ、親友よ……」
ん?どうしたんだあいつ。なんか声が弱々しいような気がするが……まぁいいや。
一条「今日、千棘の誕生日パーティーに参加した時にペンダントが壊れたんだ。お前のおじさんに直してもらうように言ってくれないか?」
集「わかった……じゃあ、俺んちに来てくれ。俺がおじさんに頼んどくからさ。」
一条「すまない。助かる。」
その後、俺は集の家へ向かいペンダントを集に預けた。
集のおじさんは鍵職人だから大丈夫だと思うけどな………
これでペンダントが直ればいいけどな……俺は心配になって今夜はなかなか眠れなかった。
翌日、俺は早速集に壊れたペンダントについて尋ねた。すると、
集「ああ。
一条「ホントか!?」
よかった……もう直らないとか言われたらマジでやばいからな……
集「ただ、直すのにちょっと時間がかかるらしいんだ。それでも大丈夫か?」
一条「ああ。問題ない。」
集のおじさんがこんな頼りになるとはな……俺はいい友人を持ったもんだ。
一条「あっ。」
学校に着くと、千棘が靴を履いてい他のであった。
千棘「あっ、おはよう楽。」
一条「おはよう。なぁ千棘、昨日壊れたペンダントはどうやら直るらしいぞ。」
千棘「ふーん。よかったじゃないの。」
なんだよ………そっけない態度とりやがって……昨日はキスだのなんだの言ってたくせに……
一条と千棘「「げっ」」
教室に入ると、クロードが窓から監視しているのが見えた。
こんな時にもシツコイ野郎だなあいつは。
一条「い…行くぞハニー」
千棘「ひゃぁ!!」
えっ?
俺が肩を叩くと千棘は顔を赤くしたのだ。
一条「おい、どうしたんだよ!
千棘「赤くなっていないから!適当なこと言わないでくれる!」
とは言っても彼女の顔はどんどん赤くなっている。
クロードの顔もどんどん険しくなっていくし……恋人を演じないとやばい状況になるぞ。
一条「しっかりしろよ!!クロードが見ているんだぞ!!」
千棘「わかってるわよ!!」
集「よう!二人とも、ラブラブだな!」
一条「あ…ああ!そうだよな!!だって俺たちはカップルだもんなーー!!ハニー!!」
千棘「そ…そうね……」
おい、どうしたんだあいつは……昨日から様子がおかしいぞ……
さすがの俺でも彼女の変化は丸わかりだ。
千棘はいつもとは変な表情をしながら違う反応をしたのだ。
小野寺「一条君。」
一条「小野寺?」
教室に荷物を置いて先生に任された花の水やりを行っていると小野寺が俺に話しかけてきた。
小野寺「千棘ちゃん今日は様子がおかしかったけど何かあったの?」
一条「さぁ。俺もよくわかんねぇんだ。」
あいつ、もしかして約束の男の子のことを意識しているとかなのか?……まぁそれはないか。
すると小野寺は俺の首元を見てペンダントがないことに気づいた。
小野寺「あれ?いつものペンダントはどうしたの?」
一条「あれか…実はあれ、修理に出すことになったんだ。すぐに戻ってくるらしいから大丈夫だ。」
小野寺「そう。なら良かった。」
小野寺の奴、俺たちが昔に出会っているなんて知ったらどんな顔すんだろうな………
一条「まぁあいつのことは心配しなくて大丈夫だ。何かあったら俺がついてるし。」
小野寺「うん。わかった。」
小野寺はそう言いつつもあることを頭の中に心配していたのであった。
キョーコ先生「おーいお前ら〜。今日は林間学校で撮った写真が焼きあがって、掲示板で張り出されてるから各自欲しい写真の番号を書いて提出すること。わかったか?」
「「「はーーい。」」」
キョーコ先生「…後、恥ずかしくても好きな人の写真は手に入れとけよ?大丈夫!先生、誰が誰の写真を購入したなんて野暮なこと言わないから」
一体なんのことを言ってるんだこの人は……
キョーコちゃんのわけわからない言葉に多くの生徒が黙り込んだ。
昼休み、俺たちは写真を貼っている場所へと向かった。
千棘「うわあー!!これ、全部選んでいいの?」
廊下に貼ってある多くの写真を見て千棘は興奮している。アメリカとかの学校ではこういうことはしないのか?
一条「そうだけど、あまり買いすぎるなよ。」
なんせ一枚100円とかふざけた値段しているからな。もう少し安くしてくれてもいいのによ。
だが、千棘は写真の近くに行ってはしゃいでいた。
千棘「あっ、この写真いいな!あっ、これもいいな!これも!!これも!!」
おい!人の話聞けよ!!全く……
あいつ、さっきは様子が変だったけど大丈夫みたいだな。
一条「小野寺はどんな写真が欲しいんだ?」
小野寺「私はるりちゃんと一緒にいる写真が欲しいな。」
るり「私は別に。」
小野寺「えっ!?」
るり「それよりもほら、これなんかどう?私と小咲が写ってる。」
宮本が指した写真は確かに二人が写っていた。
けど、明らかに俺がアップで写ってて二人は小さく写っていたのだ。
一条「なにこれ?ちっさ。これならもうちょいいのがあるはずじゃ……」
すると、小野寺は宮本の肩をぽこぽこと叩いた。一体あいつらに何があったんだろう?……
千棘「あっ、見て見て!!この写真、楽と小咲ちゃんが写ってる!」
一条「おっ、どれどれ。」
千棘が指で示した写真には、俺と小野寺が手を繋いでいる写真だったのだ。
小野寺(どうしよう。この写真欲しい!!)
一条(で…でも、こんなの買ってるの誰かに見られたら……)
一条「い……いやあー……欲しい写真が見つからないな……」
小野寺「そそそ………そうだね………」
俺たちは買いたいという欲望があるもののなかなか買う一歩を踏み出せなかった。
るり(じれったいなこいつら……)
集「なぁそこの旦那、こちらにはいい写真がございますよ。」
そんな時、集が悪いことを企んでそうな顔をしてこっちにやってきた。
どうせこいつのことだからまたロクでもないことを考えてるんだろうけど……
集「こちらは私めが撮影したちょっと普段見れない女の子達の姿が写されていまして、
おかげさまで大盛況なんですよ……」
やっぱりな……このことを警察に訴えたらこいつ捕まるんじゃないか?
るり「最低。」
鶫「変態」
るり「クズ。」
鶫「死ね!」
宮本と鶫はゲスい行動をする集に対し容赦のない言葉を与えた。
集「いやだなー。もろにエロい写真は俺のモラルに反する。俺が撮った写真はなかなか見られない恥ずかしい写真なのだ!!はい、るりちゃんと小野寺ちゃんの分もあるぞ!」
集はそう言って小野寺と宮本に写真を一枚ずつ渡した。
ていうかこいつにモラルなんてもんがあったなんてな……
るり「ふぁ!?」
宮本は集からもらった写真をみて怒りが爆発した。
すると、この様子をみたとりまるが、集の服を掴み睨みつけた。
烏丸「おい舞子!お前はここでもこんな写真を売り込んでいるのか……」
集「いや……その……」
ここでもって言うとひょっとしてあいつ他のとこでもこんな商売してたのかよ!?
烏丸「どうやらお前は肉体的な痛みを味合わないと懲りないみたいだな。」
るり「覚悟はできてるわよね舞子君?」
集「えっ?ふ…二人ともちょっと待って……ギャアアアアアア!!!!!」
とりまると宮本は変な写真を売り込んでいた集をコテンパンにした。
小野寺も集からもらった写真をビリビリに可愛らしく破いていた。
集「ら…楽、こんな写真もあ…あるぞ……」
二人にコテンパンにされボコボコになった集が俺に渡したのは小野寺が宮本と一緒に寝ている写真だ。
すげぇ!こんな写真滅多に見れないぞ!!
一条「い、いくらだ?」
集「ご…500円ってとこは……どうだ?……」
一条「わかった。買うぜ!」
俺はそういって集にお金を渡した。
いやあーいい買い物できたな。そう思ってた時、俺はとんでもないものを発見した。
一条「おいおい!なんだよこれは!!」
俺が発見したのは千棘の写真に小さく写っている小野寺の着替えシーンであった。
こんなものを誰かが買う前に先生に伝えないと。俺は走って職員室へと向かった。
すると俺は廊下を歩いている人とぶつかってしまった。
一条「あっ…すまん……って小野寺?」
小野寺「一条君?」
俺が小野寺とぶつかると小野寺の着替え写真が落ちてしまい彼女はそれに気づいた。
小野寺「ん?この写真って……」
小野寺は落とした写真を手に取ろうとした。やばい!!このままじゃ、俺が変態扱いされちまう!!
一条「あーーーー!!!これは!!」
俺は彼女が拾った写真を素早く取り上げた。
一条「サンキュー小野寺。拾ってくれて。じゃあ。」
小野寺「う…うん。」
あぶねぇ……危うく俺がこの写真を盗んだって思われるところだった。しかし、
小野寺「今の写真って……千棘ちゃんだよね……一条君はやっぱり千棘ちゃんのことが……」
小野寺は俺が千棘のことが好きと思われてしまったのだった。
そのことを俺は知る由もなかった。
続く
いかがでしたか?
来週のジャンプはワートリが表紙ですね!!そろそろ今やってるランク戦に決着がついて欲しいもんです。
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次回もトリガーオン!!