ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情   作:ガンプラビルダー

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おかげさまで通算UAが10,000を超えました。ありがとうございます。

ワートリ本編の香取隊の噛ませっぷりが半端ないですね。

ニセコイの方は、これもう千棘エンドですよね?



舞子 集② 個性を生かした売り方。

6月7日、楽達が桐崎さんの誕生日パーティーへ向かっている中、俺はカメラのキドムラに残ってある作業を行っていた。

 

そう!俺は林間学校でこっそり撮った写真を現像してもらっていたのだ。

 

そんなことをしたら犯罪だって?そんなことは気にしない。

 

なんせバレなければなんともないしどおってことない。

 

 

俺は早速ボーダーの本部に向かって林間学校に参加した佐鳥、半崎、笹森、太一をラウンジに集めたのであった。

 

佐鳥「ウッヒョー!!なんて可愛い写真を撮ったもんだ!!」

 

俺と同じ感性を持つ佐鳥は桐崎さんや小野寺さん、誠士郎ちゃんの写真をみてテンションが上がった。

 

集「だろー!?俺の盗撮力なめんなよ!!あとほら、こんな写真もあるぞ!」

 

俺はそう言ってバス移動している時の楽が載っている写真を見せたのであった。

 

こいつは画質も良く俺のお気に入りの写真だ。

 

皆の反応はと言うと、思ってたよりも好評であったのだ。

 

笹森「すっげぇ!!こんなに画質の良い写真をよく撮れるよな。

 

太一「買った!いくらだい?」

 

集「えっと…一枚200円ってのはどうだい?」

 

半崎「うわっ!結構高いなぁ……」

 

佐鳥「けど、俺は買うぜ。なんせ一条のこんな顔なんて滅多に見れないからな。」

 

太一「…佐鳥君がそう言うなら、俺も買うわ。」

 

半崎「じゃあ、俺も。」

 

笹森「俺も。」

 

集「まいどあり〜。」

 

ここで高い金を出させるのが俺の戦略だ。

 

せっかく商売してるってのに安い金で提供するのはもったいないからな。

 

四人は俺が撮った写真を一枚ずつ買っていき計800円の儲けを得た。

 

すると、佐鳥は悪い顔をしながらこんなことを提案した。

 

佐鳥「なぁ、お前盗撮した写真まだ残ってるんだろ?ならもっと儲けたらどうだ?」

 

笹森「いや、いくらなんでもそれはやりすぎだろ。なぁ舞子、」

 

集「おいおい………そういうことはもっと早く言ってくれよ。その話、乗ったぜ!」

 

佐鳥「よし!!じゃあ俺も手伝うぜ!!」

 

半崎「俺たち、どうなっても知らないからな。」

 

半崎たちは呆れながら去っていき、俺は佐鳥の案で沢山撮った写真を一枚200円という値段で売り込もうとした。

 

集「さぁさぁみんな来た来た!!!林間学校で撮った写真を売ってるよーー!!」

 

佐鳥「ここでしか見れないとっておきの写真が沢山だぞーー!!」

 

俺たちは大きな声でみんなに聞こえるように宣伝をした。

 

すると俺たちの声に反応して米屋さんと出水さんがやってきたのだ。

 

米屋「なぁ、一体どんな写真があるんだ?」

 

出水「その中で特に面白い写真を見せてくれよ!」

 

集「えー……そうですね〜……こんな写真なんかどうでしょうか?」

 

そう言って二人に見せたのは、楽が腹を出しながら寝ている姿と桐崎さんにお湯をぶっかけられる写真だ。

 

米屋「おっ!!結構面白い写真撮れてんじゃねぇか。」

 

出水「気に入った!買ったぜ!!」

 

集「ふっふっふっ……1枚200円ですが、今回は5枚で600円で提供していますがどうですか?」

 

米屋「ちっ…ちょっと高い気もするが買うぜ!」

 

出水「俺も買うわ。こんな写真なかなか見れん。」

 

佐鳥「まいどあり〜。」

 

米屋さんと出水さんは俺たちにそれぞれ600円を支払った。

 

思ったよりもうまく儲けれたな。

 

すると。米屋さんと出水さんはこんなことを言ってきた。

 

米屋「なぁ、俺たちも手伝って良いか?なんか売り込むのも面白そうだ。」

 

集「ええー……それはちょっと………」

 

二人が協力して収入が減るのは嫌だな……

 

出水「俺たちが宣伝して倍以上のお金を

 

集「そこまで言うのなら二人を信じますよ。」

 

米屋「まかせとけ!行くぞ公平。」

 

出水「ああ。」

 

米屋さんと出水さんの二人はそう言って多くのひとがいるところへ走って行った。

 

佐鳥「さぁ、あの二人が宣伝に行っている間に俺たちでももっと儲けるぞ!!」

 

集「そうだな。俺たちも何かアピールして写真を売り込まないと。」

 

その時だった。俺たちの前に二人の人物がやってきた。

 

嵐山「やぁ、二人とも何をやってるんだい?」

 

佐鳥「た…隊長!?」

 

 

俺たちの前に佐鳥の隊長である嵐山 准(あらしやま じゅん)さんとその隊員の木虎がやってきた。

 

佐鳥「いえ……その……」

 

佐鳥は隊長に稼ぐ知られるのを防ぐため誤魔化そうとしている。

 

こんなことをしているのがバレたらあかんからな。けれど俺は、

 

集「いやぁ〜実は、林間学校の写真を撮ったんで商売しようと思ったんです。」

 

佐鳥「オイ!!」

 

嵐山「ふーん……面白そうじゃないか!!」

 

集(ほら、大丈夫だったろ?嵐山さん優しいから。)

 

佐鳥(そ…そうだな。)

 

嵐山さんは色々とアバウトだからな。こんなことを言っても大丈夫だと思ったんだよな。

 

嵐山「舞子君、なんか良い写真はないか?」

 

集「えー…そうですね〜……」

 

俺は嵐山さんが気に入りそうな写真を選んだ。

 

すると木虎が俺たちをにらみながら冷たい口調でこう言った。

 

木虎「舞子先輩、佐鳥先輩、そんな商売をしていてボーダー隊員として恥ずかしくないのですか?」

 

木虎は商売している俺たちに強く釘を刺した。こいつはボーダーの規定とかに厳しいからな……

 

木虎「このことは上層部に報告するべきですね。」

 

佐鳥「オイ!ちょっと待ってくれ!!」

 

やばいぞ。もし彼女がこのことを報告したら大変なことになってしまう。

 

クソッ!こうなったらあれを使うしかないな。

 

集「ふっふっふっ……そんなこと言ってこれは欲しくないのかなぁ〜?」

 

俺は木虎が大好きなとりまるの写真を見せた。

 

これを見せられては彼女も黙ってはいられないはずだ。

 

木虎「欲しい……でも…そんなにお金を持ってないし……」

 

木虎は欲しいと言う欲求を持ちながらもまだためらっていた。

 

集「なら料金をタダにする代わりに上層部には内緒にする。それならどうだ?」

 

木虎「買います!!」

 

佐鳥「まいどあり〜!!」

 

嵐山「舞子君、俺にも烏丸の写真が欲しいな。」

 

佐鳥「はいはーい。」

 

俺はあまりやりたくはないが写真の料金をタダに提供して木虎の口を止めた。

 

まぁ城戸司令とかの上層部に報告されるよりはだいぶマシだからな。

 

集「さぁ、ボーダーの規定にうるさい木虎の口も塞いだ。どんどん儲けるぞ!!」

 

佐鳥「おう!!」

 

米屋「おーい!二人とも、言った通り人を連れてきたぞ!!」

 

「俺に10枚頂戴。」

 

「私にも10枚!」

 

「僕も!」

 

「私も!」

 

二人はさっき言ってた通りだいたい50人くらいの人々を引き連れて戻ってきた。

 

ここまで多くの人を連れてくるとは思ってもいなかった。

 

出水「さぁ売り込むぞ!!」

 

集「さぁさぁ、これらの写真が欲しいなら一列に並んでね!!」

 

 

その後も俺たちは多くの隊員の興味を引くような写真をどんどん売っていき、大量の利益を獲得できた。

 

 

 

 

集「うははは!!!大量に儲かった!!米屋さんと出水さんには感謝しないといけませんね。」

 

米屋「何を今更。その代わり後で報酬はたんまりもらうからな。」

 

うぅ……やっぱりそうなるわな……

 

出水「なぁ、今ランク戦室でB級ランク戦やってるらしいぞ。あそこならC級隊員もいるから沢山儲けれるぞ!!」

 

佐鳥「マジすか!?なら今すぐ行かないと!!」

 

俺たちは利益を求め、早速ランク戦室へ向かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

烏丸side

 

トンキホーテのバイトが終わり、俺はボーダーの本部へやってきた。

 

ラウンジの方へ行くとなんだか盛り上がっていた。

 

烏丸「なんだ?この盛り上がりは?」

 

木虎「あっ、烏丸先輩!見てください!林間学校の時の先輩の写真です!!」

 

木虎はニコニコしながら林間学校の時の俺の写真を見せた。

 

俺は疑問に感じた。写真の現像は明日のはずだ。なんで木虎がそんなものを持ってるんだ?

 

 

烏丸「俺の写真?一体誰からもらったんだ?」

 

木虎「えっ?舞子先輩がくれたんです。私に。」

 

烏丸「なるほどな。あいつ………」ゴゴゴゴゴ………

 

木虎「烏丸先輩?」

 

表情をあまり変えない俺は怒りをあらわにして木虎もビビっていた。

 

すると、ランク戦室の方へ歩いていく舞子を発見した。

 

あいつ……絶対懲らしめてやる!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞子side

 

集「あの、出水さん?どんくらいの隊員たちが集まってるんですか?」

 

出水「さぁわかんねぇけど、沢山いることは間違いない。」

 

米屋「ランク戦室で稼ぎ終えたら収入を四人分山分けしような。」

 

 

俺たちは山分けの話をしてたそよ時だった。とりまるが怖そうなオーラを出しながら俺の胸元をグッとつかんだのだ。

 

烏丸「おい舞子……一体どういうことだ?なぜ林間学校の時の俺の写真をお前が持っているんだ?」

 

集「いや……その………なんというか……」

 

烏丸「答えろ!!………」ギロッ!!

 

普段表情を見せないとりまるは俺のことを

 

米屋「やばいぞ。烏丸の奴ガチギレしてるぞ。」

 

出水「収入は諦めてここは退散だ!!」

 

米屋さんと出水さんは身の危険を

 

烏丸「さぁ答えろ舞子……」

 

集「えっと……実は……とりまるが見ていない時にこっそりと撮りました……」

 

俺は盗撮していたことを正直にとりまるに伝えたのであった。

 

烏丸「なるほどな……それで米屋先輩や出水先輩や佐鳥も稼ぎに付き合っていたというわけか……」

 

佐鳥「はい………」ブルブル…………

 

烏丸「お前ら、罰を受ける覚悟はできているか?」ゴゴゴゴゴ………

 

集と佐鳥「「ヒィ!!!」」

 

その後、俺たちはガイストを使った本気モードのとりまるにボロボロになるくらい勝負を挑まれ負け続けた。

 

お陰で俺のポイントは1000ポイント近く奪われた。

 

烏丸「今日のところは上層部に報告しないでおく。その代わり今度また同じことをしたらどうなるかわかってるよな?」

 

集「は…はい……」

 

結局、写真で稼いだお金はとりまるの指示で買ってくれた隊員全員に全額返金することになって俺たちは収入を得ることができなかった。

 

今回は失敗しちまったけど、次こそはとりまるに邪魔されずに設けてやるからな!!

 

続く

 

 

 




いかがでしたか?今回の舞子はカスっぷりを徹底して書いてみました。

感想やアンケート、お気に入り登録を募集しています。

次回もトリガーオン!!!



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