ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情   作:ガンプラビルダー

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やっぱり水泳のところをやることにしました。どうぞご覧ください。


第12話小野寺 小咲② 水泳でのトラブル

 

 

勉強会から数日が経ち俺は桐崎とキスしたと小野寺達に誤解され心がボキッと折れたままでいた。

自販機でいつも通りコーヒーを買いにいく途中、宮本がある依頼をしてきた。

 

るり「ねぇ一条君、お願いがあるんだけど、ウチの水泳部一年生のメンバーが足りなくて千棘ちゃんを小咲を助っ人として呼んだんだけど小咲ったらカナヅチでね。」

 

宮本の奴桐崎のこと下の名前で呼べるくらいの関係になったんだ。あいつも少しは友達できたんだな。

 

それよりも小野寺ってカナヅチだったのか……もし川や海で溺れたら小野寺はどうすんだろう……

 

るり「そこで一条君さ、明日小咲に泳ぎ方を教えて頂戴。」

 

一条「えっ!?でもお前の方が教え方うまいんじゃ……」

 

るり「いいから!!それに小咲の水着姿が見たくないの?」

 

小野寺の水着姿……考えるだけでドキドキしてくる……っは!!イカンイカン……

 

一条「わかった。明日は防衛任務もないし小野寺に教えるぞ!!!」

 

小野寺の水着姿を見たいがあまり俺はつい興奮し宮本の依頼を引き受けた。

 

るり(ホント単純ね……この間の勉強会で千棘ちゃんと付き合ってないってわかったんだ。これは小咲と一条君が結ばれる絶好のチャンスね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日の放課後俺は水泳部が必死に練習しているプールに向かい水着に着替えるのであった。雪はないとはいえまだ5月だ。正直寒い………

 

千棘「遅かったわねダーリン。私も小咲ちゃんもずっと待ってたのよ。」

 

桐崎は学校の水着がなかったのかビキニ姿であった。しかも髪もツインテールにしるし、こいつやっぱり可愛いな。

 

それと小野寺のスクール水着姿も可愛い!!!やっぱり俺が天使だと思う小野寺だ!!!

 

集「ほほ〜う……これはこれは……みんなお揃いで水泳ですか……」ニヤニヤ

 

俺が二人の水着姿に興奮していると集と米屋さんと出水さんもプールにやってきたのだった。

 

米屋「お前も泳ぎに来たのか?なら俺たちと泳ごうぜ!」

 

一条「いや。俺はちょっとやんなきゃいけないことがあって。ていうかなんでみんないるのですか?」

 

出水「俺たち水泳したくてさ。俺たちがボーダー隊員だって聞いたら水泳部顧問がプールを貸してくれるって。」

 

なるほど……ボーダー隊員は先生達からかなり優遇されてんだな…俺も同じように先生達から優遇されんのかな?

そんな中集は桐崎と小野寺のことをいやらしい目でジロジロ見ていた。

 

集「ほほーう!!!俺のサイドエフェクトによると桐崎さんと小野寺さんはいいボディラインしてんね。」

 

おいおい!!集の奴ここでサイドエフェクトを発揮してんじゃねえよ。

 

集「それとるりちゃんは……まあ普通………ゴフッ!!!!」

 

宮本のボディラインについて語り始める集に宮本は怒りの鉄槌を集の腹に下した。

宮本のグーパンをもろに食らった集はそのまま倒れこんだ。

 

るり「さてと邪魔者も消えたし一条君と千棘ちゃん、悪いんだけど小咲をすこしでも泳げるようにして頂戴ね。」

 

宮本はそう言って個人の練習を始めるのであった。米屋さんと出水さんも部員が使用していない場所で泳ぎ始めた。

 

小野寺「ごめんね一条君、千棘ちゃん。るりちゃんか勝手にこんなこと決めちゃって。」

 

千棘「小咲ちゃんは何も気にしなくてもいいよ。」

 

すると回復した集がいやらしい顔をして桐崎のとこへやってきた。

 

集「あーー……そこのマドモアゼル室内とはいえ水着と言えばサンオイル!わたくしめが塗って差し上げましょうか…?」

 

集はサンオイルをベタベタと広げ桐崎に接近するところを宮本は確認し再び集の腹に鉄槌を下した。

 

るり「舞子君、邪魔するなら今すぐペイルアウトしてくれる?」

 

集「す……すみません……」

 

それにしても今日はクロードは来ていないのか?こんなところ見たらあいつ発砲しそうなのに。まあ集はあいつが撃った弾丸なんてすんなりかわせそうだがな。

 

千棘「さあまずはじめに私が手本を見せるからじっくり見ててね。」

 

桐崎は自信満々にプールに飛び込みハイスピードで泳ぐのだった。こいつの泳ぐ動作にはいっさいブレがなく綺麗であった。

 

千棘「どおー!?見たーーー!?何か掴めたーーー!?」

 

小野寺「ご…ごめん千棘ちゃんの泳ぎがハイレベルすぎて………」

 

でも小野寺には桐崎の泳ぎハイレベルすぎてあまり参考にならなかった。

桐崎は参考にならかったことに落ち込んでしまった。

 

千棘「ひどいよ小咲ちゃん……せっかく泳いだのに……

 

米屋「お嬢ちゃん、見てたぜあんたの泳ぎ。なかなかいいじゃねえか。」

 

出水「俺たちにもさっきのもう一回見せてくんないか?」

 

千棘「えっ?まあいいですけど……」

 

桐崎は米屋さんと出水さんに頼まれて二人にもう一回さっきの泳ぎを見せるのであった。おかげで桐崎も元気を取り戻した。

 

一条「じゃあ最初は基礎のバタ足から始めようか。おれが小野寺の手を掴んでるから

 

小野寺「うん。わかった。」

 

 

うひょーーー!!!こんな感じで小野寺の手をつなぐなんてこんな幸せなことあるか?

小野寺の手すごく暖かい……

 

小野寺「……一条君、絶対に私の手を離さないでね……」

 

…………っ!!!小野寺の言葉にドキッとした俺はつい彼女の手を離してしまった。

上手く泳げない彼女はそのまま水の中に溺れてしまった。

 

一条「大丈夫か小野寺!?」

 

小野寺「……大丈夫だよ。ゴメンね私が下手なせいで………」

 

一条「気にすんな。さあ続けようか。」

 

小野寺は俺とのマンツーマンで練習したこともありビート板を使えば泳げるようになった。でも完璧に泳ぎ方をマスターはしていない。

 

 

 

 

 

そして水泳の大会本番当日になった。小野寺は多少泳げるようになったから大丈夫だとは思うが不安だ……

 

千棘「おはようダーリン。」

 

一条「あれ?今日はお前ビキニじゃねえんだな?」

 

千棘「……もしかして私のビキニ姿期待してたの?残念だったわね。どうせ変な期待してたんでしょ?」

 

別に俺は変な期待なんかしてねえよ。

 

小野寺「おはよう一条君。今日は頑張るから」

 

一条「おう!俺も観客席から応援してるからな。」

 

千棘「ねえ、あんた小咲ちゃんと私とでは随分態度が違うのね。」

 

桐崎は小野寺との態度に気に食わなかったのかイラつきを見せてそういった。

 

一条「なんでお前に対して特別優しく振舞わないといけないんだ?」

 

千棘「別に私に優しくしろというわけじゃないわよ!!でも小咲ちゃんに接する時にあからさまな態度を取られるのがムカつくのよ!」

 

俺たちがケンカをしていると米屋さんと出水さんそして集がこの間のようにやってきた。

 

米屋「なんだイチ可愛い嬢ちゃんとケンカしてんのか?暇だから応援に来たぞ。」

 

出水「ほら、差し入れも持ってきたぞ。」

 

出水さんはビニールを置いて中にはたくさんのおかしが置いてあった。

 

一条「米屋さん、それに出水さんも。ありがとうございます。って集もいたのかよ……」

 

集「いいじゃないか。可愛い隊員がせっかく来たのに隊長は冷たいな。」

 

集はニヤつきながら俺にベタベタと近づいてくる。これは可愛いというより気持ち悪いな。

 

一条「お前のどこが可愛さがあるんだよ?」

 

 

 

 

「間も無く水泳競技一年生の部を始めます。選手の方々は準備をしてください。」

 

千棘「見てなさい!!私が先頭に立ってスタートダッシュを決めてみせるわ!!」

 

開始の合図とともに桐崎は準備運動もせずに張り切ってプールへと向かった。

 

一条「おい!準備運動をしっかりとしとけ。」

 

千棘「うっさい!あんたは私の保護者か!?」

 

桐崎の保護者……それはそれでいいかもな……って何考えてんだろう俺は……

 

開始のピストルがなり桐崎は思い切って水の中に飛び込んだ。

 

一条「悪いな宮本、小野寺のこと完璧に泳げるようにできなかった……」

 

るり「気にしなくていいよ。小咲元々不器用でね。それに千棘ちゃんが先頭切ってくれたから大丈夫なはず。」

(まさか本気で泳げるようにしようと思ってたなんて……)

 

俺たちが話していると観客は妙にざわついていた。

 

「ねえ凡矢理高校の選手どうしたの?泳いでいる様子がないけど……」

 

「もしかして溺れたの?」

 

千棘(やばい!足つった……あいつの言う通り準備運動しとけばよかった……)

 

観客が心配していた通り桐崎は準備運動してなかったことが災いし足をつって息ができない状況だった。だからあれだけ準備運動しとけって言ったのに……

 

一条「このままじゃあいつ息ができなくて死んでしまう……俺があいつを陸に上がらせに行きます!!」

 

米屋「おいおい、お前一人で大丈夫かよ?」

 

一条「溺れている人がいて黙って見てられません!!お二人は先生を呼んできてください。」

 

出水「わかった。そこで待ってろよ。」

 

俺はすぐさま更衣室からゴーグルを持ってきて水の中に飛び込み桐崎の手を掴み陸へと上がった。

 

一条「おい!大丈夫か桐崎!!」

 

ダメだ……こいつ声をかけても返事しねぇ……桐崎が危機的状況なんじゃないかという考えが俺の頭の中によぎり怖くなった。

集は桐崎の口に近づいてこう言った。

 

集「大変だ楽!!桐崎さん息をしていない!!楽桐崎さんの唇を近づけて人口呼吸だ!!」

(まあ本当は息しているけどね。)

 

集の言葉に耳を疑いながらも俺は桐崎の唇に近づき人口呼吸を行おうとした。その時だった。桐崎は目を覚まし彼女の目には俺がキスしてくるように見えた。

 

千棘「何やってんのよエロもやし!!!」

 

俺は誤解されて桐崎の怒りの鉄槌を食らった。

 

米屋「先生呼んできたぞ……ってなんでイチが倒れてんだ?」

 

この状況を全く理解できない米屋さんと出水さんはただ疑問に思うだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一条「ったく……お前のせいでぶん殴られることになったじゃねえか……」

 

集「にしても残念だったな……もう少しで楽と桐崎さんのキスが観れたのに……」

 

一条「一回ペイルアウトするか集?」

 

集「待て待て待て!!!!もう言わないからトリガーをしまって……」

 

バカなことを言っている集に対し俺はトリガーを構え威嚇した。集はビビったのか観念したみたいだ。

 

集「でもさ桐崎さんが無事でよかったじゃん……

 

一条「まあな。あいつがいなくなったら俺も困るし……」

 

集「もしかして桐崎さんのことが好きなのか?」

 

一条「ばか!!そんなわけないだろ!!俺が好きなのは……」

 

集「でもお前の顔を見るとそうは見えないけどな〜……」

 

 

集の言う通り俺は顔を赤くしていたことをごまかしきれずにいた。俺が好きなのは小野寺のはずなのに……

 

もし桐崎のことが好きだったとしたら小野寺のことを諦めんのかな俺は……って何考えてんだ俺は!!!

そんなモヤモヤした気持ちを俺は抑えきれずにいた。

 

 

続く

 

 




ワールドトリガーのオフィシャルブックが発売されましたが俺の住んでいる場所はもう残ってませんでした……人気なのかそれとも生産数が少ないのか……

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