ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
集ととりまると共に防衛任務に向かうため俺たちはボーダーの本部へ向かい先に来ていた小南先輩とレイジさん、そして迅さんと合流した。
俺の家からボーダーの本部は遠くはないがいざ行くとなると遠く感じる。
一条「こちら一条、千尋、宇佐美先輩ただいま俺と集ととりまるが到着しました。」
宇佐美「やっほ一条君久しぶりだね。」
一条「お久しぶりです宇佐美先輩。」
通信機を通して俺に声をかけてきたのは玉狛第一で俺の一個上の先輩の宇佐美 美栞(うさみ しおり)さんだ。
この人は千尋と同じ隊員や近界民について研究熱心であり100m級バムスターや特製モールモッドの「やしゃ丸シリーズ」など彼女が作る訓練プログラムはかなり独特である。
千尋「隊長、今の所ゲートは現れていないのでいつでも戦闘ができるようにしておいてください。」
一条「了解千尋」
レイジ「一条、舞子。悪いな迅のせいでお前達を巻き込んでしまって。」
俺たちに謝罪をするのは玉狛第一の隊長でとりまるの師匠でもある木崎 レイジさんだ。
宇佐美さん曰く落ち着いた筋肉の持ち主とのこと。
接近戦と中距離戦だけでなく狙撃手もこなせる唯一のパーフェクトオールラウンダーである。
一条「いえ、いいんです。迅さんの頼みなら喜んでやりますよ。」
迅さんは四年前俺の命を救ってくれた恩があるからな。このくらいはしてやらないと。
小南「そういえばあんた達さっきまで勉強会してたんでしょ?」
小南先輩が俺たちにそう質問をする。
集「はい。一条が桐崎と蔵の中ですごいことをしてたんですよ。」
小南「えっ!?あいつどんなことしてたの?」
おい!なんでフラグ立てんだよ!!集のやつとりまるみたいに小南先輩に嘘をつく気かよ。
集「勉強会で一条が桐崎を蔵の中へ連れて行ったんです。そしてその中で二人は濃厚なキスをしてたんですよ!」
待て待て待て!!!!そんなことするかよ!!!蔵に入れられたのは竜達のせいだし桐崎が俺の方に転んだのが悪いんだからな!!
小南「えっ!?それ本当なの一条!?」
集「嘘ですよ先輩。」
完全に騙されてる小南先輩に対して集が本当のことを言った。小南先輩は双月を構えた。
小南「……キイイイイイイ!!!騙したわね一条!!!」
俺のフラグは回避できず小南先輩は双月を俺に向けて振り回してきた。やっぱり俺がこんな目にあうんだよな……
宇佐美「ちょっと小南!暴れないでよ!」
双月を振り回したる小南先輩に宇佐美先輩は呆れながら注意をした。
小南「だって一条がまた私のことを騙してきたんだもん……」
一条「騙したのは集ですよ。」
そんなバカをしている時だった。
「門発生!門発生!」
小南先輩が俺に襲いかかっていると異世界からの門が発生して小南先輩も攻撃を止めた。
一条「現れたなトリオン兵。千尋トリオン兵の数はいくつだ?」
千尋「はい。バムスターが15匹、モールモッドが25匹、バンダーが5匹只今マップを表示いたします。」
千尋から送られたマップを見ると警戒区域外の近くで門が発生していた。しかも今までの1.5倍近くの量の門が発生していた。
宇佐美「警戒区域の中に民間人もいるわ。そっちもマップに表示しとく。」
宇佐美先輩が民間人を表示するとそこには集みたいに眼鏡をかけた男の子が映っていた。
千尋(あれ?もしかしてクラスメイトの修君?でもどうしてここに?)
レイジ「俺は小南と烏丸で西側のトリオン兵を倒す。一条と舞子は東側をそれから迅は民間人の救助を頼む。」
一条「了解しました。行くぞ集」
西側よりもトリオン兵が少ない東側へと向かう俺と集。そこにはバムスターが2匹モールモッドが8匹バンダーが2匹、警戒区域外に向かって前進している。
もたもたしていると警戒区域外にトリオン兵が現れてしまう。
俺はグラスホッパーを使いそして集はスラスターを使って一番動きが遅いバムスターの背中を狙おうとした。
だが俺たちが接近しているのに気づいたモールモッドが4匹俺たちに迫ってくる。
一条「集、メテオラを用意しとけ!モールモッドにあてる。」
集「わかったよ。」
俺たちは炸裂弾のメテオラをモールモッドの弱点である目に投げつけたがモールモッドは切れ味抜群の鎌を振りメテオラを爆発させる。
集「まんまと罠にハマったね。くらえ!!」
モールモッドがメテオラを爆発させた隙を狙いモールモッドに接近した俺は孤月を二本取り出しモールモッド二匹まとめて切り裂き撃退した。
そして集は変化弾のバイパーを正確に操作しモールモッドの目に当て撃退した。
一条「さてとこうしている間にも他のトリオン兵はは警戒区域外に向かっている。集はトマホークを作ってくれ出力は多めでな。」
集「任せとけ!!俺にかかれば朝飯前よ!!」
集は俺の指示通りメテオラとバイパーの合成を始めた。弾の合成はちょっと時間がかかるが威力は絶大だ。
集「出来た!!トマホーク!!!!」
集は合成したトマホークを操作し放っておくとやっかいなモールモッド4匹に直撃させた。改めて見るとやっぱり集の弾丸の操作はうまいな。
一条「サンキュー集。さあバムスターとバンダーを倒すぞ!!」
俺たちは動きが遅いバムスターとバンダーの前方に回り込んだ。
俺たちはグラスホッパーを踏み台にして高く飛んだ。
集「メテオラ!!!」
集はメテオラを上空から落下させてバムスターとバンダーの足止めしそして俺は孤月を構える
一条「旋空孤月!!!」
孤月をX状旋空で孤月のブレードを伸ばし警戒区域外に向かっているバムスターとバンダーを全て撃退した。
一条「こちら一条、東側のトリオン兵は全て撃退しました。今からレイジさんたちの援護に向かいます。」
宇佐美「了解。でも一条君が行く頃にはもう終わってるかもね。」
西側に向かってみると小南先輩は双月でバムスターとバンダーを一刀両断していた。
そしてとりまるとレイジさんは突撃銃でモールモッドを目の部分にヒットさせ撃退していた。
一条「こちら一条。只今援護しにきました。」
小南「遅かったわね。もう西側のトリオン兵全部倒しちゃったわよ。」
まじかよ!?やっぱり玉狛支部の三人は短時間の戦闘に強いな……というのもあいつら自分たちの専用のトリガーも持ってるし近界遠征にも行ったことがあるからな。クソーーーー羨ましいぜ!!
迅「こちら迅。たった今迷子になったメガネ君を保護した。一条少年、舞子少年今日は助かった。今からファミレスへ連れてってやる。俺のおごりでな。」
一条と集「「ありがとうございます!!」」
防衛任務を終えた俺と集は迅さんの誘いでファミレスへ向かった。集は話の話題にするために今日の勉強会のことを話していたのだった。
迅「あはは。面白え飛んだ災難にあったもんだな一条少年は。」
一条「そんな一言に言わないでくださいよ。こっちは災難な目にあったんですからね。そういえば今日迷子になった民間人は無事だったんですか?」
迅「ああ。バムスターに襲われる直前で俺が間一髪倒した。」
よかった……民間人をすぐさま助けるなんてさすが迅さんだ。
迅「そうだお前たち言い忘れてたことがある。俺のサイドエフェクトによるとそろそろ女の子がやってきそうだ。仲良くしてやれよ。」
ヘェ〜……また桐崎がやってきたばっかりなのに転校生が来んのか……珍しいな。
集「ふむ。女の子か……桐崎さん並みの美人な女の子だったらいいな……」
女の子に対し過剰な期待をする集。でもやってくる女の子がとんでもない格好で現れてきたことに俺たちはまだ知らなかった。
続く
いかがでしたか?次か次の次の辺りに鶫を登場させたいと思います。感想、アンケートを募集していますのでよろしくお願いします。