ー昭和七年ーサクラ次元11
ーコクリコの世界ー
巴里ーアパート
ー8時00分ー
『やはり……時間が、コクリコ…シャノワールに行くぞ!』
『うん……行こっかみんな。』大神一家の足取りはとても重かった。
ーシャノワールー
ー地下指令室ー
『もう、いるんだな、皆、まずはあの仮面ライダー5号についてだが…』皆集まっていたが表情は険しかった。
『蛮野のやつ…ショッカーが作りだした仮面ライダー4号のデータを使ったな、しかも、ここに皆が来たのがそれぞれ意味があったんだな。北斗さんはエースキラーの学習能力とウルトラマンのデータのため、ドラメッドは親友テレカのデータによる歴史改変マシンの起動を絶対にするため、そして俺とタケルはあいつの復讐の対象であるからこの次元へと送りこんだ、そして希望の種による深い絆を持った巴里華撃団をターゲットとしたわけか…用意周到な計画だなあ…気づけなかったとはな!』剛は指令室の机を叩く。
『落ち着け、剛君、ところでエリカ君は?』あたりを見回したが、エリカの姿だけ見当たらなかった。
『エリカさんなら確か……教会に行ってくると言っていました……』
『そうか、念のため俺が迎えに行ってくる。皆は準備をしておいてくれ、いつ敵が来るのかわからないからな。』大神は教会に向かった。
ー公園ー
『……エリカが死んじゃうせいで……皆さんに迷惑かけちゃうんですね……なんでかなあ……私は人を幸せにしたかったのに……かえって皆を不幸にしてしまいます……私を想ってくるのはとても…うれしいです……でも………そのために……皆が……エリカ……どうすれば……』公園の池の前でエリカは遠く空を見ていた。
『なら、あなたはいなくなればいい』黒コートが背後から声をかけた。
『えっ…』後ろにいた黒コートを見てエリカは驚いた。
『あなたは消えればいい…ただ一人でどこかの地に行けばいい……誰もいない土地で一人…静かにいれば…楽じゃない。』
『………』エリカはどこかへ走り去った。
『一人でいる……あなたも味わいなさい…寂しさ…苦しさ…辛さを…』黒コートはニヤリと笑い公園から去った。
ー教会ー
『え、エリカ君が来ていない⁈』大神はレノ神父に質問をしていた。
『はい……今日は一回も見ておりませんが……』
『おかしいな……花火君に嘘をつくなんて、エリカ君らしくない……いったいどこに……』
『一郎さん、5号が下水道に現れた、乗って!』詩島剛は大神をバイクに乗せシャノワールへと向かった。
ー下水道ー
『ほう、何やら一機足りないなあ。恐れて逃げたか……まあ仕方あるまい、この俺が勝つという絶対事項は変わらないからなあ。』余裕の表情を見せながら5号は大神達の前に立ち塞がる。
『ふざけるな!エリカ君はにげたんじゃない!貴様ごとき俺達だけで充分なんだ!』
『偉人がいないからって俺が弱いってわけじゃない、行くぜ!』【大目玉!オメガストライク!】ゴーストは技を出し5号に向かっていった。
『さあ、繰り返せ。【データR.胡蝶の舞】はあ!』5号は小型の薙刀を上空から召喚し、すみれの必殺技を使い、ゴーストに炎をくらわせた。
『ぐわっ!な、なんだこの技は!』ゴーストの判断が早かったおかげかあまりダメージを受けた。
『あ、あれはすみれ君の必殺技!貴様俺達の技もコピーしたな。』
『それにこんなことも出来るぞ、【データK.クロックアップ、データk.フォ、フォ、フォ、フォーミュラ、データR.公相君ミックス】5号は凄いスピードで味方全員に対して火炎打撃攻撃を行った。なんと5号は集めた技をドライブやフォーゼのように合体させる能力を持っていたのだ!
『………な……なんて……力……だ…』時間は繰り返す。
ー蛮野の秘密基地ー
『こんな体になったとしても…』黒コートの腕からは砂が溢れ落ちた。