海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

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昨日旅行から帰ってきました。いい取材になりました。それではどうぞ


並行世界シリーズ”融合編”破れた壁

平成二十七年

ー殺次元ー殺せんせーの世界

ー椚ヶ丘学園E組校舎ー通学路

ここには名門校椚ヶ丘学園の中で落ちこぼれになった生徒が山の中にある隔離校舎で勉強する場所であった。

『殺せんせーどこに行ったんだろー折角冬休みにしか出来ない暗殺をしようと思ったのにさー』喋っていたのは”茅野カエデ”緑色の髪をしたツインテールの少女である。

 

『まあね、弱点も沢山あるし、気温差を使った暗殺も出来るのにね、確か烏間先生と昨日なにか話をしていたの見たんだけどね。』そして一緒に話をしているのは”潮田渚”青色の髪をした少年である。

 

『今日、烏間先生に聞いてみるしかないね。ねえ、渚、気温差を使った暗殺もう計画立ててる?』カエデは渚の前に立ち聞いた。

 

(そうだな…茅野にも教えておいたほうがいいな)

『まず暖炉がある部屋に先生を誘いこんで先生の目の前で暖炉の中にエロ本を入れる、多分先生が突っ込んでくる、その瞬間冷凍ガスを足下に噴射して動きを止める、そして実はエロ本の中身は先生の恥ずかしい写真集なんだよ、それを見たのを確認したら硬化光線を浴びせて一気に頭を狙う。』これなら勝てる!自信はある。

 

『凄いねー渚、でもその本とかはどうやっ,あっ、そうか。』よく考えたらわかる事だ。

 

『もちろん、岡野君に頼むよ、そういう系は僕は難しいからね。』

 

『た、確かに…あ、皆もう集まってる急ご、渚。』教室の内部を見た茅野は渚の手を引き走り出した。

 

『ま、待ってよ、茅野。』彼らは教室へと入っていった。

 

ーサクラ次元ー

ーギンガの世界ーマリアの世界ー

ーUPG基地ー

『イチロー……………』マリアはただただ必死で呼吸するイチローを見ていた。(私には…何も…できない。)

 

『マリアさん…イチロー君につきっきりですね…』さくらとレニは様子を見るために医療室に来ていた。

 

『仕方ない…ピエール、あいつは降魔を復活させてしまった…この時の為に隊長は…マリアの身体的ダメージはかなり酷い……』レニは自分達の愚かさや甘さを悔いた。

僕がしっかりしなければ

僕がなんとかしないと。

今は僕が隊長なんだ。

 

『いいにくい事があるんだ…実は俺はミカサ陥落の時に来ていたんだ、その時、俺はミカサを受け止められなかった…少し時間が遅れてしまったんだ…ピエールは俺が前にいった紅蘭の世界に自分の分身を送り込んだ、ピエールは自分の魔術を使って大神一郎を間接的に殺すために。他の並行世界では長安の霊力がミカサ陥落の時に大神と大神が選んだパートナーを救ったが、ピエールの魔術によりそれを妨害したんだ。その企みに気づいた俺は大神紅蘭の世界の魔術をうちはらっただが…お前達の世界は……すまなかったな。』澤原(ウルトラマンゼロ)が話ながら歩いてきた。

 

『どちらに転んでも…降魔は復活してしまう。』レニは下を向いた。

 

『……ピエール!あいつは許さない!』さくらは霊剣荒鷹を強く握りしめた。

 

『………すまないが、マリア・タチバナに頼みがあるんだが。』

 

『今はマリアさんを一人に……』

 

『酷い事を言わせてもらうがイチロー・タチバナは助からない!』マリアは振り向き銃を構えた。

 

『冗談でも……許さないわよ………』助からない…あの人との大切な子供が…また…私は…ひ、と、り…

 

『だが、助ける方法はある!』澤原は手につけているブレスレットからモニターを出した。

 

『これは……あの巨大な物体…これがどうかしたんですか。』澤原はモニターに手を触れ屋上部分を拡大した。

 

『この巨大な物体の最上階に、ある部屋があるその部屋にイチローの血があるその血には霊力が含まれている、それを輸血すればイチローは助かる。』まだ助けられる、イチローはまだ助かる!マリアは飛び出そうとしたがレニは腕をがっちり掴んだ。

 

『マリア…イチローを助けたいのはわかる…でも耐えてくれ…まだ僕達の光武の修理は完全じゃない。』

 

『わかったわ…』マリアは唇を噛み我慢していた。

 

『だが、その前にウルトラマン達の救出が先だタイムリミットが近い、彼らを助けられれば大きな戦力になる。あの巨大な物体あれは時空城だとわかった、どれだけの罠があるかわからない、まずはウルトラマン達の救出にUPG隊員、ムサシ、帝国華撃団が時空城へと潜入する。ただし光武のメンテナンスが終わるのに時間がかかるため光武は使えないし、李紅蘭は出撃できない、そしてマリア・タチバナおまえにもやってもらいたい事がある。』

 

『何やってもらいたい事とは?』タイムリミットとは一時間前アレーナから全世界へ日没までに囚えたウルトラマン達を処刑すると宣言されたからである。

 

『エタルガー、あいつに勝つためにはヒカルとショウの力を一つにする必要がある、だから双武に乗ったお前があいつらにアドバイスしてやってくれ。』双武の力を使うには二人の力が同調しなければならない。マリアは適任である。

 

『確かに、マリアさんしかコツはわかりませんね、エタルガーに勝つためにヒカルさんとショウさんにアドバイスしてあげてください。それにピエールによって大きな傷をつけられた支配人達の為にも。』さくらは笑顔でマリアに接していたが、劇場で深手を負わされた支配人達の姿を見て怒りがこみ上げていた。

支配人達をあんな目に…

 

『ゼロ!緊急事態だ!時空城に変な枝が巻きついている、次元の穴から出ているようだ!』時空城の出現やピエールの魔術によって次元の壁が不安定になっているためおかしいことではなかった。

 

『ムサシ、わかった!みんな司令室に行くぞ!』澤原達は司令室へと向かった。

 

サクラ次元ーパリシィの世界

ー凱旋門支部ー

『にゅや!枝がまったく違う所に穴開けてます!』時空城に伸びていた枝はオーク巨樹であった!

 

『あれは!また別次元からか!』結城は風見からホッパーに反応があったと通信が来てすぐさま次元の壁の近くまで来た。

 

バリーン‼︎ふたつの次元の壁は破れ今一つとなった。

 

 

 


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