太正十二年
山
『はあはあはあはあ、こ、ここまでくればさすがに大丈夫だろう。』大神一郎は怪我の中無理して病院から抜け出して山の中にいた。
『お兄ちゃーん♪』空からアイリスがテレポートでやってきた。
『アア、アイリス?どうしてここに?』
『やっぱり帝国華撃団の隊長はお兄ちゃんじゃなきゃダメなの!』
『ま、まあ俺の傷も良くなったし隊長に戻るよ。』
『やったあ♪じゃあ行こうか。』だが草むらから花の妖精が現れた。
『ガキ!一郎から離れな!アタシのもんだ!』
『ダメ!お兄ちゃんはアイリスのものなの!』二人は睨みあう。
『や、やばいなあ』不思議な力を持つアイリスと巨大な花の妖精?
さあ戦いだ!どこかりともなくそんな声が聞こえるように。
『ぎゃああああ!!!!』側にいた大神の事など気にもとめず、二人の力は暴走する。相手を浮かせようとアイリスが奮闘するが、負けじと妖精?謎の花の触手を伸ばし、アイリスを吹き飛ばした。
『な、なんだあの触手は?』それは花の妖精?の本体であった。
『じゃあ、あの汚い花はどっかいっちゃえーー』アイリスはテレポートで花を別の場所へと移動した。
『じゃあ、お兄ちゃん行こ♪』アイリスは大神の手をひき山を降りた。
『少尉…』すみれが山を降りた先で待っていた。
『す、すみれ君じ、実は君にこれを…』あるケースを差し出した。それは指輪が入ったケースであった。
『唐突にこんな事言って悪いんだが神崎すみれさん僕と結婚してください。』
『しょ、少尉。』すみれは嬉しさのあまり涙を流し地面に崩れた。
『す、すみれさん大丈夫ですか?』
『しょ、少尉。いや、大神一郎さんこれから二人で頑張りましょう。いや、二人では寂しいですわ、もっとたくさんの人と。』すみれはお腹をさすった。
『すみれさん…』
『一郎さん…』
『そ、そんなお兄ちゃんが!お兄ちゃんが!』アイリスが泣いていると後ろからカラ松が近づいた。
『やっと来たぜカラ松ガールズ。俺を一人にしちゃ危険だぜ!オー大丈夫か〜泣かないで〜』
『うるさい〜〜!』アイリスは振り向きカラ松ん浮かせた。
『や、やめるんだ!まままま、待ってえ、うわあああ!』カラ松は山へ吹き飛ばされた。
山中
『大神さん!大神さん!大神さん!大神さん!大神さん!大神さん!』
さくらはものすごい形相で必死に山を降りていた、すみれは使用人に頼み人力車で山を降りたのに対しさくらは走りであるため遥かに遅かった。ちなみにカラ松は転がり落ちていたのではやく降りていた。
『あ、あれは』頭上からカラ松が落ちてきた。
『何やってるんですか!邪魔しないでください!』
『ふっ!自分磨きさ、そしてこういう事になるのは運命で決まっていた、そうだろ。』
『…どっかいってください!』さくらはカラ松を突き飛ばし降りていった。
『えあああああ!』
数時間後下町
『はあはあはあ…大神さんやっと見つけましたよ。』
『さくらさん、大神さんなどもういません、これからは神崎さんといいなさい。』すみれは指輪を見せつけた。
『ああ、これからは神崎一郎として生きていくんだ。』さくらは霊剣荒鷹を引き抜いた。
『いいえ!大神さんはこれから真宮寺一郎として生きていくのです!こんな卑しい高慢ちき成金女に渡してたまるもんですか‼︎』
『さくらさん、田舎娘がしゃしゃりでるんじゃありませんことよ、私に喧嘩を売るなど、1000年早いですわ。あなた待っててくださいまし、すぐにこの人を倒しますので!』
『す、すみれ、さ、さくらくんやめるんだ!』
『いや、君なんかつけず呼び捨てにしてください。』
『オーッホホホ!呼び捨てにしてください?私の亭主に意見などとは許しません事よ!』
『私の!亭主です!神崎すみれ!覚悟!破邪剣征!』
『神崎風塵流!』
(あ、俺のランキング2位さくらくんだった。)
傷だらけのカラ松はその光景を見て涙を流し叫んだ。
『扱いが全然違ーーーーう!!』
『おい、カラ松‼︎』
『ん?ないだい?誰か俺を呼んだ…ってぎゃー‼︎』次元の穴から触手が出てきてカラ松を引っ張った。
『ん、誰かおい!誰か助けてー』
タイムテレビ
ドラメッドはその場で区切りその後は資料をみた。『んで、その後神崎すみれと真宮寺さくらとの戦いは熾烈を極め、真宮寺さくらが神崎一郎の養子縁組として神崎さくらとなり決着した、神崎すみれは23人、神崎さくらは5人、神崎一郎との子供を出産。霊力が高かった女性が霊力が落ちた場合、出産能力が格段に上がり、更に相手の霊力が高かった場合出産能力が更に上がると立証された。そして帝都を襲う悪の組織などを次々倒し、すみれと一郎の第一子神崎賢治は国際交流、軍備削減を積極的に進め、地球を一つにまとめ、戦争を完全に排除し、核の作られない世界を作ったか、これは奇跡じゃな、カラ松とかいう奴には感謝しないとな。ん、そういえばあの花は……えっ!せ、世界を救った⁉︎あの地獄の世界群の一つを救ったのか⁉︎カラ松は英雄なのかもしれん。まあ、そろそろ元の世界に帰してやるかの。』ドラメッドはどこでもドアを潜った。
トド松『やっほートド松だよ、ねえみんな最近大丈夫風邪とかインフルになってない?増えてるから心配だねー僕もなるかもしんないなあ、そうだ!困ったらうちに来なよ人に移すのが一番効果的だよ、僕のお兄さんにうつせばいいよ。大丈夫!みんな強いからさあ、ま、僕にはうつさないでね。』