ー太正十五年ー パリシィの世界ー
ー凱旋門支部ー
『んで、あんた達は偶然この世界にやってきた。』グラン・マは司令室で仮面ライダー1号(本郷猛)らと会話をしていた。
『ええ、俺達は、ネオショッカー首領の爆発によって世界の壁が崩れ、我々が来てしまったというわけです。』
『改造人間…1979年……ネオショッカー…別世界の未来だとこんな事が起きてるとはね…まあ、ここも地獄なんだけどさ……』
『オーク巨樹…それがこの世界を支配する平和を害する敵か!』
『……私達には巴里華撃団という平和を守る部隊がいたんだ、私が司令、シー、メルが状況確認、そしてエリカ、グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火、そして唯一の男性隊長大神一郎が光武F2に乗って怪人と戦っていた、だが!怪人の正体はパリシィと呼ばれる古代の民族で、昔フランス人に迫害された子孫で、彼女達もそうだったのさ!そして彼女達は我々を裏切り!巴里をこんなにしてしまったんだ!さらに巴里市民を洗脳してしまい、拒んだ者は殺そうとした!実際彼女達を拒んだ者はあまりいなかった。だが!ある一人の女性が拒んだその時、大神一郎はその女性を助けた、多分彼は今どこかで戦っているだろう。今の所死亡者はいない、だけど!大神一郎は彼女達が裏切ってから今日2日間連絡がつかないんだ、それで彼女達が現れた時はもうだめだと思った。だが!あんた達がやってきてくれた!こんなにも頼もしい事はない、頼む!勝手だとは思うが!あのオーク巨樹を倒してくれ!』グラン・マは頭を下げ頼んだ。
『俺達仮面ライダーは人間の自由の為に戦います!任せてください!』風見志郎は(V3)は力強く答えた。
『オーナーが大変な事がわかりました!』メルは巨大モニターに上空の様子を映し出した。
『あれは……穴…』それは8人ライダーが現れた穴とは違う穴だった。
『あれは2日前からあったようで、どうやら、本郷さん達が光武F2を全滅させて穴を隠していた力がなくなったんでしょう。』
『じゃあ、あの穴から私達以外の人間が…』
『あ、あれは!オーナー!大神さんを見つけました!あっ!う、撃たれて負傷しています、あ!また撃たれて!』
『俺たち2人が行きます!行くぞ!本郷!』
『ああ、一文字!』本郷、一文字は走って出て行った。
『風見、あまりにおかしくないか。』結城(ライダーマン)は空に空いた穴を見ながら風見に話しかけた。
『この穴が開いたのは大首領の爆発エネルギーだけではないという事か?』
『ああ、大首領の爆発エネルギーだけなら俺達の世界とこの世界だけが繋がるのならわかる…だが、問題はあの穴がどうして空いたかだ。』
『そんなもん、その世界でも何か大きな衝撃でも起こったとか。』
『風見、問題はどうしてこの世界ばかりに辿り着く事だ。偶然で片付けるには話が出来すぎている。それにここが並行世界とは思えないんだ。』
『結城、ここはどうみたって俺達がいた時代とは違うぞ、まさか過去にタイムスリップしたなんて言うなよ。』
『違う、並行世界とはもしもの可能性が幾重にも分裂した世界であって、俺達がいた世界にとても良く似ていて、時代もそんなに変わらないだ。』
『ふむ、あの穴を監視して置く必要があるな、ホッパーを飛ばしておく。』
『ああ、そうしておいてくれ、俺達は一旦休むぞ。』
『ああ。』彼らにはネオショッカー首領によるダメージを完全に回復出来ていなかった。
ー刑務所前ー
『今日も元気だ!銃がうめえ!』弾丸が大神一郎の肩に当たる!
『グワッ!こんなやつがいたとは。』
『おおーっとサムライ!まだ死んでねえよなあ、まだまだ遊び足りねえからさあ。それに俺は苦しませて殺せって言われてるからさあ。』敵は銃を加え、大神を挑発した。
『くっ!こんなにも似てるとは、世界には色んなやつがいるなあ!』大神は刀を敵に向けた。