海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

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並行世界シリーズ”ウルトラ10勇士編”2降魔戦争の裏側

ー昭和二年ーマリアの世界

帝国華撃団はアイリス・さくら、カンナ・マリア、紅蘭・レニ、織姫・釋原にわかれてピエールを探し始めた。

アイリス・さくら

『さくら…また戦うの…降魔と…』

 

『そんな事は絶対に許すわけにはいかない!さ、アイリス急いで見つけましょう。』

 

『うん。』

 

カンナ・マリア

『にしても、本当に釋原雅彦ってのは隊長に似てるな。』

 

『あの人は隊長ではない…でもどうしても釋原さんが隊長に見えてしまう……』

 

『まあ……あの人は釋原だ。ただそれでいいじゃねえか。』

 

紅蘭・レニ

『なあ、レニ、ほんまにあの人隊長はんやないんやろうか?』

 

『顔は99%隊長だ、でも…声は全然違う…』

 

『聞き慣れた大神はんの声間違えるわけはないわ…3年たった今帰ってくるわけないのにな…』

 

織姫・釋原

『ピエールってのは降魔何ですか?』

 

『違う、あいつは災魔っていうやつだ。』

 

『サイマ?そいつが何故降魔の復活を?』

 

『…多分、帝都の滅亡だと思う。』

 

『何ですって!またですか!折角この3年間ずっと平和だったのに!』

 

『ところで、大神一郎とはどんなやつだったんだ。』

 

『…………中尉さんは、私達帝国華撃団の隊長として、4回帝都を、巴里華撃団の隊長として、巴里を悪の組織から守った人でーす。でも、最後の戦いの時に死んでしまったんです。』

 

『どうして死んでしまったんだ?』

 

『…………………………………………………中尉さんはミカサという戦艦を帝都から遠ざけ、東京湾に落とすためにマリアさんと一緒にブリッジに残り、落下した際の衝撃で…』

 

『おかしいな。』

 

『笑い話じゃありません!』

 

『違う。何故ミカサが落下した時大神一郎だけが死にマリア・タチバナは生き残ったんだ。』

 

『運が悪かったんでしょう…』釋原は考えた。

 

(運が悪かった。だが不自然だ。そんな単純なわけなのか?他の世界群とは何か違うな。でも、まずはピエールを探さなきゃオヤジの苦労が無駄になっちまう。)

 

 

 

司令室

『まさか、降魔戦争の時に、俺達が戦った奴等はほんの一部に過ぎなかったとはな…』感慨にふけっている米田の所にかえでが大量の資料を持ってきた。

 

『米田司令、降魔戦争の記録を調べた結果、釋原君がいっていた事は本当のようです。』

 

『俺達は…あいつの親父に…ウルトラセブンに助けられていたんだな。』

 

 

数時間前

『おめえ、並行世界から来たんだよな、だったら別の世界で俺が長安との戦いの後どうしたか知ってるんだな?』

 

『はい、その世界では貴方は大神一郎に支配人の座を譲りました。』

 

『んで、大神は支配人になり、マリアと結婚したんだな。』

 

『いいえ、その世界では大神一郎は李紅蘭さんと双武に乗り、支配人になり、李紅蘭さんと結婚して4人の子供の父親になっています。』

 

『へー、紅蘭とね、てっきり、マリアかロベリアとくっつくかと思ってたがよ。ところで、降魔とピエールの関係は何なんだ?』

 

『ピエールは災魔つまりこの世界の降魔みたいなもので、ピエールの術により、18年前の降魔戦争の時からこの世界が他の世界に比べて降魔の数が多いんです。』

 

『じゃあ、俺らは降魔戦争の時に他の世界の俺達に比べて多くの降魔を倒していたのか。』

 

『いえ、その時は親父が増えた降魔を倒し、ピエールを追い払ったんです。』

 

『親父?おめぇ山崎の息子か?』

 

『違います、俺の親父の名前はウルトラセブン。巨大な赤い戦士です。』

 

『あ、赤い巨人は!あれは夢じゃなかったのか⁉︎かえでくん、至急資料を集めてくれ。』

 

『わかりました。』

 

『では、俺はこれから織姫さんと一緒に行ってきます。』

 

『わかった、頼んだぞ。』

 

 


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