ー太正十六年ー
ーコンコルド広場ー
『ど、毒ガスが…私達…』悔しかったエリカは涙を流し自分達の力のなさを恨んだ。
『じゃあ、あんたらも行こうか。』ポーリーが巴里華撃団に迫る。
『愚かなる人間が唯一奏でる素晴らしい音、断末魔さあ私に聞かせて…えっ!き、貴様!ボタンを押してないな!』
『そんなはずは。』
ギュン!
『豪獣鋭断‼︎』凄まじい速さで豪獣神はポーリーを全滅させ、バスコに攻撃を当て、バスコは何かを落とした。
『へへー、バスコ!スーパー戦隊の皆さんの力をなめるなよ!あのガスは圧縮冷凍したぞ!』
『ちっ!邪魔が入ったか。行くぞ!』傷をおさえバスコに逃げた。
『次は貴様の断末魔を聞いてやる!覚悟しろ!』バスコ達は退いた。
『ん、これは手紙。』足下を見るとそこには5枚の手紙が落ちていた。
『私達…もういる意味ない…ですね…』
『ここまで…力の差があるとは…』
『悔しいよお………………』
『もう、ダメだね…』
『…大神さん……』彼女達の瞳には生気はなかった。
『この手紙は。』さっき落とした手紙を鎧は豪獣神から降りて拾いあげた。
ー司令室ー
『みんな…大変だったね…』グラン・マは彼女達の顔をまともに見ることはできなかった。今彼女達を励ませる事が出来るのは大神一郎だけだろう。だが大神一郎はもういない。
『みなさん、バスコを攻撃した時にバスコからある手紙を見つけました。』
『手紙ですか?』ミミミが鎧に聞いた。
『はい。大神一郎さんの遺書です。』戦慄が走る。
『お!大神さんの遺書!ど、どれですか?』彼らは鎧に飛び交かった。
『み、みなさん。落ち着いてください。ミミミちゃんこれ読んでくれるかな。』鎧はフランス語はあまりわかっていなかった。エリカ達と話が出来るのはほんやくコンニャクを食べたからである。
『じゃあ、読みます。
巴里華撃団へ
みんながこの手紙を見ている時俺は死んでいるだろう。これから巴里はこの男の手によって甚大な被害を受けるだろう。辛い事もたくさんあるだろうけど、君達なら大丈夫。花火君は冷静に、落ち着いて行動が出来る。ロベリアは素早い行動が出来る。コクリコは巧みな技術で敵を翻弄できる。グリシーヌは何ごとにも恐れず、立ち向かう事が出来る。エリカ君は隊長として皆を引っ張る事が出来る。みんな自分に自信を持って欲しい。平和を守り続けてくれ、押し付けがましいかもしれないが帝国華撃団に危機が迫ったら助けてくれ、頼む俺の最後のわがままだ。みんな愛しているよ。いつまでも。
大神一郎』
『イ、イチロー…僕、イチローの願い叶えてみせる!これから強くなって!絶対バスコを倒してやる!』
『大神さんの最後の願い叶えてみせます!』
『バカだからか。平和が最後の願いとはね…それを叶えてみせますか!』
『隊長!見ていろ!憎くきバスコと謎の敵を倒し!平和を掴みとってみせるぞ!』
『大神さん、空の上から見ていてください!平和実現させてみます!愛しています。』
『これが大神一郎さんの力ですか。素晴らしいですね。』
『す、すごいです。』
『そうだよ、ミミミ、ムッシュ鎧、手紙だけで彼女達を元気にしちまう、大神一郎ってのはそういう男なのさ。』
(よし、これから俺もがんばるぞー)鎧も張り切った。
ー並行世界の1つー
『さてと、会ってみますか、宇宙ゴロツキに、今後、お前には必要になるだろう。じゃあ、始めるぞ!帝国華撃団光組の仕事をよお!』
次回予告
ジャン『な、なんて事だ。こんなにも光武に傷がすぐ直してやる!ん、なんだ、なに、なんだと!光武が直せない!どういう事だ!え…金がないだと!』
ジャン『次回 サクラ大戦4 海に散りし命 第三十四話 崩壊!巴里華撃団、愛のみはたのもとに。』
男『これからはDS社のヤフキエルを使わせてもらう!』