ー大正十六年ー
シャノワールー司令室
『海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーーカイシルバーの伊狩鎧だ。よろしく。』
『凄いよ、さっきの奴らをすぐに全滅させちゃうなんて。』
『はい、さっきの奴ら邪念戦隊ネジレンジャーは自分の手柄ばかり求めるからチームワークが非常に悪いんです。そこを突けば、楽勝ですよ。』
『そうだ。ゴーカイジャーといえばバスコを倒したんでしょう。弱点を教えてください!』エリカは鎧に詰め寄った。
『そうだよ、イチローの仇を絶対うつんだ!』
『…話は全て加山雄一という人から聞きました、バスコは確かにマーベラスさんが倒しました。どうやって蘇ったのかも俺にはわかりません。バスコには弱点と呼べる物はありません、パワーも充分あり、素早く、とても強いんです。』
『じゃあ、なぜ、キャプテンマーベラスさんは勝てたんですか?』
『マーベラスさんはバスコに比べてスピードもパワーも負けていましたでも、バスコには命を大事にするという感情はなく、ただひたすら自らの欲望を満たすのに対しマーベラスさんは自分達の星でもない地球を命をかけて戦うマーベラスさんとの心の差だと思います唯一バスコの仲間だった、サリーをバスコはマーベラスさんを倒すために殺しました、でも、マーベラスさんは必死にサリーを守ろうとしました、その後の決闘でバスコの撃った弾丸からサリーの形見がマーベラスさんを守ったんです。だからチームワークが重要だと思うんです。』
『チームワークか、あのバカにも同じ様な事いわれたな…』
『大神さん…私達本当に巴里を守り抜けるでしょうか…帝都もボロボロになって…私達も手も足も出せず、やられてしまって…』
『……ムッシュ鎧、頼む。巴里華撃団に力を貸してくれないかい?この娘達は今、精神的に辛い状況なんだ。』
『ハイ…わかりました。マーベラスさんにも連絡を入れて置きました。すぐにはこれませんが、必ず来ます!まずは俺の事について知ってもらうためにドラえもんさんの秘密道具を使ってビデオを作ってきました。かなり長いビデオです。見てください。』司令室にあるモニターにドラえもんに手伝ってもらい、モニターに映した。
伊狩 鎧(ゴーカイシルバー)
『俺は!海賊戦隊!ゴ〜〜カイジャーのゴ〜〜カイシルバー!地球の平和を脅かす悪の宇宙帝国ザンギャックを仲間と一緒に壊滅させたんだ!これはその戦いを記録し〜〜たものだ!』
『な、何ですか?このふざけた始まり方は?』メルは鎧に聞いた。
『ちょ、ちょっと調子に乗っちゃて
ちゃんと次から始まりますよ!』
そこにはゴーカイジャーの戦いの全てがドラえもんの道具により編集されていた。
『別世界ではこんな敵がいるんですね。』
『うむ、確かに参考になる、様々な戦士の力を借りて戦うとは。』
『うわー色んなロボットが味方してくれてるんだ。』
『ザンギャックって奴らはパリシィの奴等より遥かに数が多いな。』
『普通の人達も頑張って戦っています、あんなに町がボロボロになってでも。』
『そしてここからがバスコとの戦いの記録です。』花組は映像をみながら怒りを覚えた。
『バスコ。大神さんを殺した…悪魔!』
『くっ!あやつは化物か?姿を変え、あんなに素早く動くとは。』
『ひどい、子供の命を盾にしてまで、自分の目的を果たすの?』
『けっ!ここまでやる奴とは圧倒的じゃねえか!』
『あっ!共にいた仲間を…なんて事を…』
『ここからが重要です。マーベラスさんとバスコとの最後の戦いです。』花組は必死に映像を見た。
熾烈なる戦い!互いに一歩も譲らない戦い!帝国華撃団とバスコとの戦いとは遥かにレベルが違った!そしてバスコとマーベラスが勝負を決めた!
互いに倒れたが、マーベラスは奇跡的に生きていて、バスコが敗れた。
『以上が俺達ゴーカイジャーの戦いの記録です。』
『私達……勝てるんでしょうか?バスコに…』
『何を弱気になっているエリカ!私達が華撃団が隊長の仇を討つのだ!』
『でも!バスコは今まで出てきた怪人よりも遥かに強いんですよ!私達はネジレンジャーにさっき負けたばかりじゃないですか!』
『忘れてました、邪念戦隊ネジレンジャー、俺達ゴーカイジャーの先輩電磁戦隊メガレンジャーと戦った悪の戦隊で、俺達がバスコと戦った時にはすでにメガレンジャーさんに倒されていました。』
『はあ、死人ばっかり蘇りやがって一体誰がそんな事を…』
『あの…鎧さん。死人を蘇えらせる敵はいないんですか?その敵を倒さなければ、何度も復活してしまいます。』
『それは……敵には死人を復活する力を持つ奴がたくさんいるんですよ。あと、疑問に思った事があって。』
『なんだい、ムッシュ鎧?』
『はい、何故、帝国華撃団を倒した後何故バスコは巴里に来ずに、ネジレンジャーが来たのか。』
『確かに…イチローがいない僕達はどう考えでも力不足だよ…あいつの力ならすぐに巴里を壊滅させられるのに!』
ブー!ブー!ブー!
『メル!どうしたんだい!』
『大変です!謎の機械がコンコルド広場に現れ暴れております!避難がまだ完全に終わっておらず、パニックになっています。』
『おい、てめえあの敵は何だ!』ロベリアは鎧に尋ねた
『僕も知りません!見た事ないです。』
『みんな、すぐに出撃だよ!』
『で、でも…私達の光武ボロボロじゃあ…』
『大丈夫です!俺もロボットに乗って戦いますから。』
『ロボット?鎧も霊力があるの?』
『いや、俺は霊力はないから光武には乗れない。でも、俺専用ロボットを持っているのだ〜〜』鎧は変身して、シャノワールの格納庫にタイムファイヤーのレンジャーキーをモバイレーツに入れ、豪獣ドリルを呼び出した。
『これが俺のロボット。豪ー獣神!』
『並行世界には色んなロボットがあるのだな、霊力がなくても動かせるとは
。』
『ムッシュ鎧。あの娘達を頼むよ。』
『わかりました!』
『みなさん、行きますよ。巴里華撃団出撃せよ!』
『了解!』
次回予告
ロベリア『ったく!こちとら酒でも飲みたいのそんな気分にすらなんねえ!そんな中金属獣とかいうやつがコンコルド広場に現れた。』
ロベリア『次回 サクラ大戦4海に散りし命 第三十二話 謎の金属獣 愛のみはたのもとに』
???『さあ!いい音を奏でましょう!』