ーα世界ー
ー地球ー
ーオウストラル島ー
ここ、オウストラル島では華撃団対バスコ率いる殺戮革命連合の戦いが起ころうとしている中、二つの存在が影から彼等を見つめていた。
スタースクリーム『あれだな…向こう側には華撃団全員が揃っているな…』
その二つの存在はデストロン軍団のスタースクリームと新井島素子(あらいしまこ)であった。
彼等は神崎すみれの記憶を頼りにここに現れた!
新井『…でも、彼等の中にはIS学園のメンバーがいないわ…』
そう、彼等には仮面ライダーマッハがいたが、IS学園のメンバーはいなかった。
スタースクリーム『確か…真宮寺さくらとエリカ・フォンティーヌが連絡をしたと聞いていたはずなんだが…』
そう、彼等には並行世界で知り合った頼るべき味方”IS学園”がいたのだった!
かつてこことは違う別世界”サクラ世界”と呼ばれている世界にてバスコ・ダ・ジョロキアと呼ばれた海賊が帝国・巴里華撃団の隊長大神一郎を殺し、帝国華撃団の本部帝国劇場及び首都帝都を落とし、巴里を壊滅寸前にまで追い込めた存在であった。
彼は”殺戮革命連合”と呼ばれる組織を立ち上げて、様々な世界にて部下を送り込み様々な事件を起こした。
オーク時空巨樹城事件、歴史改変事件、マグネットガンダム事件、ミニミニ事件、華撃団反乱事件などの事件に関わっていた。
本当は*次元大戦事件*なるものが存在したが、あるものによってその出来事はなかったことになったのだった!
剛『とうとう追い詰めてやったぜ…バスコ・ダ・ジョロキア!!お前を倒してあの世界を解放する!』
あの世界…そうか…確か華撃団反乱事件だけで考えるとバスコは成功していたな。
そう、華撃団反乱事件、この事件は次元大戦事件と同時期に行われていたために、手出しすることが出来ずに華撃団が全滅したためにバスコの作戦は成功してたのだ!
バスコ『まあね、他の世界ではウルトラマンやらなんやらの介入によって邪魔したんだけどことごとく失敗しちゃった。でもさあ、華撃団反乱事件にはウルトラマンは関わらないようにしたよ、その結果唯一成功したんだよね。』
マリア『その世界は戻すことが出来る…それは剛から聞いたわ、そして私たちの世界の帝都にいた人々を返してもらうわよ!』
バスコ『やっぱり知っていたんだね〜そう、あんたらの世界にいた帝都の人々は全て俺が集めて捕らえていたのさ、まあ宇宙を探せばさあ様々な生命体をコレクションしている奴はご満悦といるわけよ、そんな奴らのために俺が帝都を滅ぼし、街をなくした愚かな帝都市民を商品にしたわけよ。』
レニ『人間を商品として扱う…奴隷売買のようなものか。』
カンナ『ふざけんな!とっととあたいたちの帝都の人々を解放しろ!さもなくば…』
華撃団は構え、バスコを威圧する。
バスコ『あらあら〜そんなこと言っても大丈夫なのかな〜俺にコテンパンにやられたこと忘れたの、ん?』
そう、華撃団は初めての戦闘で何も出来ないままやられてしまったのだ。
レニ『確かに僕たちはあの時何も出来なかった。だけど僕たちは様々な世界で様々なことを学んだ。生きることを…』
アイリス『大切な人への愛…』
カンナ『力のあるべき姿…』
紅蘭『機械に対する思いやり…』
すみれ『仲間のためにすべきこと…』
マリア『失った者への弔い…』
織姫『家族への感謝…』
さくら『そして私たちは一人ではないということを…』
さくらが上に顔を向けると風が強く吹き始めた。
ビュドー!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!
空が裂けて中から複数の影が出てきた!
彼等は一体誰だというのだ!
ソニック『よーし、上手くいったなあ。』
なんと現れたのはソニックの乗るダブルオーエンペラーを中心としたガンダム軍団であった。
アンジュ『へぇーそこにいるいけ好かない変態頭の男を殺せばいいのよね?』
ギロロ『察するに相手は数々の修羅場を繰り広げてきたようだな…』
バスコ『数を出してきたかぁ、やるねぇ!マグネットガンダム事件の時に来たガンダムたちを呼び出して!それに今度はペアを連れてIS学園オールスターで来てくれたんだぁ、うれしぃねぇ!』
なんとIS学園の大半のメンバーが対バスコへと向かいさくらの救援のために現れた!
エリカ『あぁ!古い皆さんですね〜』
面食らったのも無理はない!
ケロロ『ふ、古い!え、エリカどの〜』
サリア『よくこんな状況でもふざけていられるわねぇ…』
コクリコ『ふざけているわけじゃないよ、いつもこんな感じだから。』
サラマンディーネ『!気を付けてください!バスコが何かしようとしています!』
サラマンディーネはバスコの頭上にエネルギーが溜まっているのに気がついたようだ。
バスコ『へぇ〜お話ししてるついでにやっておこうと思ったけどよくわかったねぇ。まあいいやもう遅いし、イラッシャイマセー!』
バスコの頭上が輝き二人の人影と大量の銀色の物体がバスコの周りに降り立った。
モモカ『あ、あの銀色の物体は何ですか?』
グリシーヌ『金属獣ポーリー…あいつにはコピー能力がある…気をつけろ!』
クルル『ほう…形状記憶金属の類いか…』
ロベリア『あいつのコピー能力は一度しか使えないがコピーした相手以上の能力を引き出す。そして銀色の物体中には形が化け物みたいなやつがいっぱいいるだろう。あいつは怪獣インパルス、かなりの強敵で集団で襲いかかってくるからな舐めてかかると痛い目みるよ。』
セシリア『気持ち悪いですわね、それにコピーされると厄介ですね。』
花火『相手以上といっても機体の性能を上げるだけですので操縦テクニックがあれば勝てます。』
箒『心配無用だ!その事については自信がある!』
剛『で、バスコの横にいる二人は俺たちの世界から来た指名手配犯”壇黎斗”、それにバグスターウイルスという病原体の人間タイプの”パラド”か…そうかお前らがバスコに協力していたのか。』
壇『そうさ、私が望む最高のゲーム”仮面ライダークロニクル”!そのデータ収集のために私は君の世界でウイルスをばらまいた…だが、それだけでは足りなかった。そこで私は仲間同士のサバイバルゲームのために華撃団反乱事件を別世界で起こした。いいデータが取れたよ…そして私はIS学園のことを知り君達の活躍をよぉく観察させてもらったよ。』
なのは『えっ!私達のプライベートまで!?この変態・・・!』
はやて『私のプライベートまで見られとるとは・・・。何処で見てたんや!!』
パラド『まあ、観察といってもスパイ衛星の画像を見ただけなんだけどさあ…まあ、色々と鈍いんだね。』
セシリア『よく見てるんですね。』
壇『そしてわたしは君達の世界であるゲームを作りたい…仮面ライダークロニクルとは違ったゲーム…”ウォリアーズガンダム”全ての人間がガンダムに乗り込み殺し合いをするサバイバルゲーム…私達の世界では仮面ライダーが多かったから仮面ライダークロニクル、君達の世界にはガンダムが多かったからウォリアーズガンダムを作ったのだ!そのためにはデータが足りない…君達の機体のデータを収集する。』
鈴音『ふざけた話はそれまでよ!観察してたならわかるわよね私達の強さは!』
バスコ『いいゃぁ、さあてとやろっか!』
互いに突撃しあっていった。
それをスタースクリームはニヤニヤと笑っていた。
スタースクリーム『とうとう来たな…さあてとこちらでゆっくりと見せてもらいましょうか?消耗するまで待っていてやるよ。ハーッハッハッハッ!』