海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

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人間

ー平成二十九年ー

ー仮面ライダー次元ードライブの世界ー

ー特状課ー

ここでは、数名の人間が次元大戦対策のために集まって会議をしていた。

 

後藤『あーあ…こんな面倒なことになっちゃってさー剛君が操られているとはいえねーーお節介が過ぎた罰ですかねー。』

 

ゼンガー『俺からしたらあいつらは悪だ。』

 

後藤『ゼンガー君…みんなそう思っているんだよ。戦争なんて自分が正しいと思ってやっているんだよ。君達の世界で起きた一年戦争だって元々は連邦軍がスペースノイドを迫害したからジオンが出来て戦争が起こったんだよ、それなのに地球連邦軍が事実上勝って連邦軍が正義になってティターンズが出来て、エゥーゴが出来て正義になって、アクシズが出来てネオジオンが出来て連邦がまた正義になっての繰り返しうんざりなんだよ。戦いなんてもんはね、正義なんてものはねどこにもないんだよ、正義ってのは人間が罪悪感を消すために使うための大義名分にすぎないんだよ、強いていうなら勝ったものが正義になる人間を殺すには生物を殺すにはロボットを殺すのは辛い…だから正義にすがる、敵を悪とみなす。それが楽だからさ、それが使いやすいからさ、だから正義なんて言葉はね、どこにもないんだよ。』

 

ゼンガー『ああ……だが…』

 

後藤『自分達がやったことを無駄にしたくはない。バルマー戦役、封印戦争、銀河戦争、ロイミュード事件、レジェンド大戦、それにより死んだ人達の死を犠牲を無駄にしたくはない。そう考えているだろう?』

 

ゼンガー『ああ…あの戦いではあまりに多くの人間が死んだ。だからもう絶対にあんな悲劇を起こさないためにも犠牲をうまないためにも。』

 

後藤『はい、ストップ。そこまででいいよ。よく考えてゼンガー君、僕達は食事をするでじょう。それは栄養をとるために必要だ。そのためには他の生物を殺さなければならない豚や牛、鶏や魚、植物に果実、これら他の生物を犠牲にしていかなければならない。だって生きていけないんだから、必要な犠牲なんだよ。だけどあまり感謝はしないだろ?有り難みを感じる人は少ないだろ?この犠牲を減らそうとは思わないだろう?思えないだろう?この考え方の違いはなんだと思う?人間のエゴだよ!当たり前に考えているんだよ、自分達以外の生物と対話するとか大義名分を掲げてはいるが、しゃべれたり知識があったり文化がある生物とばかり対話して、ロボットは機械として、肉や魚は必要な犠牲として平然と受けいれている。おかしいとは感じないんだよ、なぜかわかるか?みんながそんなことをいわないからだ!一部の人間は魚や肉を食べなかったりする、機械を本当の友達みたいに接する。だけど!多数決に負けるからだ!一部の人間の意見はつまはじきにされて、多数決が多いほうが採用されるんだよ、出前の注文だったり、新メニュー決めだったり、選挙だったり多数決で大抵決まるもんなのよ。だから犠牲が出てもあの真宮寺直哉や並行世界の彼は霊子甲冑開発費用や維持費用なんかのせいで貧しい農民が死んだとしても仕方がない犠牲として考えて、大神さんや剛君の意見だって他の人が横槍をいれて彼ら少数派の意見をまともに聞く気なんてないんだよ、だからカオスヘッダーによって真田鵜の世界はボロボロになったんだよ。それを知っていてもなお新しい霊子甲冑開発を進めて、犠牲を増やしズール皇帝とつるんでさらなる次元大戦計画を進めている。もし悪くなったら泣いたり喚いたり暴走したりするのよ。そうしたら可哀想な僕を見たら同情してくれんだろう僕に悪口を言ったことを後悔するだろう僕に悪口を言ったことを悔やむだろうってでもそれは間違いなわけ、そういうことは全然ないわけ、馬鹿な男の馬鹿な言動が他の次元に知れ渡り世間の笑いものになるばかり、だったらもうやめようよ。そのままにしておこうよ、あの真宮寺直哉の性格はどうしようもない。だからほっとこうよ、こっちで味方送り込んで、ズール皇帝やらブラジラを倒してとっとと帰ろうよ、それが一番なんだよ。真宮寺直哉は自分に都合の良い考え方ばかり決めつけてそして可哀想がってその意見を絶対のものとして並行世界の仲間を集める。だから、今回は敵対しているふうにして、敵の敵は味方理論だから、案外簡単にいくのよ。』

 

ゼンガー『ならば俺は自分の信念のために戦おう!正義はなくても、弱き人を苦しめるものを悪とみなす!』

 

大河『わかった!!αナンバーズのみんなには私から言っておく。全員ここに誓いを立てましょう!』

 

アイザック『ズール皇帝とブラジラそしてノバショッカーを撃破して真宮寺直哉を止めて、この並行世界の融合を止める!これが我々の最終目的だ!』

 

大河『この作戦には我々だけではない!全次元の様々な生物に影響を及ぼすかもしれん!いいか我々は正義のために戦うのではない!我々は人間のために戦うのだ!たとえそれが人間のエゴだとしても!人間のために別の生物を犠牲にして掴んだ未来や平和のためにも!我々は負けられるん!オペレーション・スーパーヒーロー発令!我々は全次元を救うのだ!だが!誰も殺すな!例え真宮寺直哉でもだ!ここに絶対宣言をする!この秘密を真宮寺直哉や紫藤直哉や佐谷直哉や米田健二に気づかれたら最後ケイサル・エフェスが目指す世界に完全になってしまう!では、みなの活躍を期待している!』大河の号令の元、皆がそれぞれのやり方で次元大戦を止めるべく活動を始めた。


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