ー平成二十九年ー
ー仮面ライダー次元ードライブの世界ー
ー死の世界ー
ここではハートの話しを聞いた花組が絶望していた。
マリア『今まで何のために戦ってきたのかしら…折角、楽しく暮らしてきていたのに…命掛けで国民を守るために戦ったのにその守る国民によって殺されるかもしれない…』
ハート『これが現実というやつだ。どんなに頑張って現実を見ないようにしても結局は知るんだ。自分達の罪を…自分達の未来を…』
カンナ『ちくしょう!悔しい!悔しすぎる!なんでこんなに頑張ってきたのに誰からも評価されないんだよ!そればかりか、あたい達は死ぬか大量虐殺の英雄になるしかない!普通に生きることは出来ないのかよ!』
ハート『仮にお前達が普通の人間として暮らそうとしても戦争が始まったら政府の奴隷としていいように使われるだけだ。それに反抗したら、お前達は指名手配犯となり、一生日の当たらないところで暮らすしかなくなる…それにお前達を庇う人間がいたら、その人間はスパイである可能性が高い。そしてスパイじゃなく普通の人間だったら、逆賊として処分されるだろう。』
コクリコ『僕達ずっと頑張ってきたんだよ!だからさあ、見捨てないでよ!』
ハート『……その叫びや悲しみや苦しみを理解してやれる人間はいない…』
ロベリア『もういいかげんにしろよ!私達は死んだんだよ!今更何が出来るんだよ!』
ハート『出来ることならまだあるぞ…』
マリア『何を言っているの、もう私達は死んだってあなたがいったじゃない?出来ることなんて何も…』
ハート『お前達は死んで過酷な運命から逃げられて満足かもしれないが、増税のために死んだ人間はどうなる。平和の犠牲を無駄にしていいのか?お前達は今までその増税やお前達のミスにより戦闘に巻き込まれて死んだ人間の屍を踏み越えながら生きてきたんだぞ、今更逃げるとはな。』ハートの言葉を聞いたカンナは立ち上がりハートの胸ぐらを掴み叫んだ!
カンナ『お前に何がわかる!勝手なことぬかすんじゃねぇ!』
ハート『何もわからないなあ…いや、わかりたくもないお前達みたいな化け物にことなんてなあ。』
カンナ『なんだとー!』カンナはハートを殴ろうとしたが、ハートはカンナの殴りかかってきた拳をはじき、胸ぐらを掴むカンナの腕を振り払った
ハート『だってそうだろう。いくら他人が辛い過去があることを知ったとしてもどうこうできる問題ではない、俺は過去を振り返らない主義でな、お前達みたいに変えられない過去に文句ばかり言う奴が嫌いだ。』
コクリコ『過去を振り返るのは辛いよ…でも、未来よりは遥かにマシ…』
ハート『まあ、お前達の言う通りまだ過去のほうが幸せかもしれない。だが、未来は確実に決まっているのか?』
レニ『それは…決まっている。』
ハート『違うね…俺がさっきいったのは一つに可能性であるだけだし、お前達の仲間の真宮寺直哉の未来予知ですら、可能性の一つでしかない。お前達は本当にこのままでいいのか?お前達や仲間は俺が言った通りの未来に暮らしてもいいのか?』
カンナ『いいわけないだろう!今更何も出来ねぇんだよ!』
ハート『もし…生き返れたら…お前達はどうする?』
ロベリア『はあぁ?何言ってんだよ?生き返れるわけないだろう?』
ハート『ところがあるんだよ…生き返れる方法がな……』
ー別次元ー
ーロストマウンテンー
ここはかつてプリベンターと呼ばれるロボット軍団対ギンガナム家が操るロボット軍団が戦った場所であった。(スーパーロボット大戦α外伝第三十八話月光蝶)
ブラジラ『ここか……あの機体が…世界を滅ぼした機体ターンXが眠る場所は…だが、今のままでは復活はしないだろう。頼むぞ、ウラ、アブレラ。貴様らの作戦が成功することによってターンXは復活するのだ!しかし、ターンXだけではまた同じ結果を迎えるやもしれない…そうだ…あれだ……あれを使うしかない!くはっはっはっはっ!真宮寺直哉に真宮寺さくら感謝する!次元大戦計画がこんなにも上手く進むのは君達のおかげだ…さあてと、金属獣を持ってくるか、うわっはっはっはっ!』ブラジラは笑いながら別次元に向かった。