ー平成二十九年ー
ー仮面ライダー次元ードライブの世界ー
ー倉庫ー
大神と別れた三人は目立っていた双光武を隠すために廃工場にいた。
紅蘭『にしても…あの敵、ウラとかいっとったなあ…直哉はんに助けを求められたらなあ…』
花火『私達だけでは…とても…』
アイリス『やっぱり…直哉君のことを信じてあげればよかった…お兄ちゃんは身勝手だし…』
紅蘭『まあ、うちらだけでなんとかするしかないんや、まずはこのキネマトロンを改良してみるわ。』紅蘭がキネマトロンを取り出し、工具箱からドライバーを取り出し、様々な部品を分解し始める…すると…
ブーン!三人が隠れていた工場に赤い車が進入した!
花火『車の音…まさか、この世界の人間がこの場所のことに気付いたんでしょうか?』
紅蘭『ひ、ひとまず双光武の中に入るんや!』紅蘭の指示通り花火とアイリスはそれぞれの双光武に入った。
進ノ介『よーし、ここか。不思議な機械が隠れている場所というのは。』赤い車から不思議なベルトを巻いた泊進ノ介が出てきて、双光武に近づき、成分を検査し始めた。
クリム『あれはやはり霊子甲冑…剛め一体何をしたというのだ。』
進ノ介『だが、ベルトさん、剛が怒ったのには理由があるはずだ…一体何なんだ、引っかかるなあ、よほどのことでは剛は怒らないんだけどなーそれを知るには聞くしかないか、なあ!李紅蘭!イリス・シャートブリアン!北大路花火!』進ノ介の大声を聞き、三人は構えながら、双光武から出てくる。
紅蘭『…まさか、あんたがマッハの仲間やったとはなあ……あんたもウチらのことを攻撃する気なんやろ。』
進ノ介『ああ、剛が迷惑かけたなあ、すまなかった。だが、理由もなしに剛があんたらを襲うわけがないんだよ。何か理由があるはずだ、あんたらになんか落ち度はなかったのか?』
紅蘭『いいや、ウチらに落ち度なんてないわ。あんたの知り合いのマッハが勝手にウチらに攻撃してきただけや!そのせいでな、こっちは何人も仲間が死んだんや!』
進ノ介『よく、考えてみろよ。今まで現れた敵が何の理由もなしに襲ってきたか?降魔やヤフキエルや憑依獣みたいな化け物ならまだしも、相手は人間だぜ。』
紅蘭『じゃあ、あんさんはウチらに落ち度があったっていうんかいな?』
進ノ介『ああ…そう思っている。誰にだって何かしろ落ち度はある。』
紅蘭『うちはそうは思わんわ、あんさんらが何を知っているかどうかはわからへんけどな、うちらは直哉はんの指揮の元、様々な霊子甲冑を開発し、色んな敵から帝都を守ってきたんや!間違いなんてないわ!』
進ノ介『じゃあ、あんたに尋ねる。あんたはバイクを運転する時にたったひとつの道しか通らないのか?』
紅蘭『何を言うとるんや、道はいっぱいあってなあ、時には曲がり角を曲がったりして、いろんな道をたくさん選んで進んでいくんや。』
進ノ介『そうか…わかってんじゃないか。だが、それは道路だけなのか…考えてみればいいだろう、じゃあな。』進ノ介はトライドロンに乗り、工事から去っていった。
アイリス『何だろう…あの人から…不思議な力が感じられた…二人いたように…感じた。』
花火『さっき会話で誰かと話しをしていたように聞こえていました…見た限りでは…そんな人はいなかったんですが…』
紅蘭『うちらに落ち度があるか…いや、そんなことはない!絶対にあるはずがない!直哉はんやうちらに落ち度なんてないわ!あるなら大神はんや!そうや、大神はんが原因や!大神はんの行動に問題があったんや!』
アイリス『そうだよ!絶対そうなんだよ!』
花火『だったら…大神さんは…敵です!』
紅蘭『よーし!まずは大神はんをなんとかするんや!頑張るで!』三人が気合いを入れていて、双光武に乗り込んだが、その側にはシフトスピードがあった。それを進ノ介はトライドロンの中で聞いていた。
進ノ介『あーあ…一番だめな返答をしてきやがったぞこいつら。ったく、もう何にもわかっていないなあ、帝都を守っているんじゃなくて、帝都しか守れていないんだよ。』
ベルト『こんな答えをするのならば剛も怒るに決まっている…だが、厄介なことがあるなあ。』
進ノ介『ああ…困ったよなあ…一番厄介なことがあるもんなあ…まあ、今は剛の行動と一郎じいさんの行動に期待するしかないか……そうだ…あの三人の英雄の力があれば!あいつらに頼むか。俺達は早速、ウラを探すか!行くぜベルトさん。』
クリム『ああ…』(厄介だな…確かにあの三人の英雄がいたとしても彼は……ん!そうだ…彼らに頼むか…)