白い仮面ライダーはどこで見ていたのか?
ー太正十六年ー
ーサクラ次元ー7人世界ー
ー帝都ー
ブーン!
正月、がやがや騒ぐ人々は白いバイクをかぶりついて見ていた。バイクの音が聞こえてきた。バイクには一人の青年が乗っていた。彼は仮面ライダーマッハ(詩島剛)この世界に来て様々なことを調べていたのだ。剛は突如止まり、目を見張った。その視線の先には花組15人が集まっていた。
『もうそろそろのはずなんだがなーん、あ!確かあの人だかり!よーし!』剛はバイクに乗り、花組のもとに向かった。
『よお!』剛はバイクから降り、気さくには花組全員に話しかけた。
『誰だ、貴様?名を名乗れ。』グリシーヌは気品のある感じで冷静に剛に質問した。
『ふっーふん、俺が誰だかわかるよねー。』剛は笑顔で答えた。
『あっ!き、きみは剛君!詩島剛君だね!』
『詩島…剛?隊長、知り合いですか?』マリアは大神に尋ねた。
『ああ…前に来た筑波洋君からもらった写真に写っていた青年、君も仮面ライダーなのかい?』大神は剛に近づいた。
『その前に…ちょっと話がある…大帝国劇場で話をしねぇか。先行ってるぜ。』剛はバイクに乗り、凄い速さで大帝国劇場に向かった。
『お姉ちゃん…何か…嫌な予感がする。』直哉がさくらの手を強く握り締めた。
『ええ、気を付けないと…彼から邪悪な何かが感じられるわ。』直哉とさくらは警戒していた。彼から何かを感じたようだ。花組は大帝国劇場に向かった。
ー大帝国劇場前ー
花組全員がついた時には、もちろん剛は大帝国劇場前でバイクにまたがっていた。
『よお…早速、中に入れてくんねぇかな、ここだと話しづらいしな。』
『わかりました、入ってください。』直哉は鍵を開け、中に入った。
(警戒しているな……予定通りだ。)『ここなら好きに話せる。なあ、化け物共!』剛は声を張り上げて花組全員を挑発した。
『な、なんだと!貴様!』グリシーヌは斧を剛に向けた。
『あなた、洋さんの知り合いとはいえ、なんて事を言うんですか。』さくらも剣を構えた。
『何を言ってんだよ、お前達は普通の人間とは違う。霊力なんていうものを持っている以上化け物以外の何物でもない。』
『ふざけんな!てめぇ、あたい達を舐めてんのか?あたい達全員がいる前でそんなことを言うだなんてなあ、それにあたい達は化け物からこの帝都を守るために戦ってんだよ!』カンナは剛に掴みかかったが、剛はカンナの手を振りほどいた。
『人間ってのは自分達と少しでも違った存在を化け物と呼ぶんだよ。』
『あなた、私達が今まで私達がどんな敵と戦ってきたから、そんなことが言えるんだわ。』さくらは剛を睨んだ。
『敵って、こいつらだろ。』剛は持っていたカバンから直哉達が今まで戦った敵の写真を床に出し見せた。
『えええええー!』花組全員が驚いた。
『こ、これって…僕達が今まで戦ってきた敵やみんなの写真…なんでその写真が。』花組が目を見張り床に落ちている写真を拾いあげた。
『ふっふーカメラマンなめんなよ。』(俺がシフトスライドを使って過去に行って、写真撮っただけなんだけど。)
『いったい、いつの間にえーと…天海や…DS社が来た時か…ヴィヴイオやなのはさん…真電…それとも…』直哉が考えているとそのイメージを剛が叩き落とした。
『よっと!違うねぇ!そんな昔からじゃないんだ!よねぇ!』
『な、何やってるんですか?』あまりに意味がわからない光景に花組は唖然としていた。
『まあね…スクープには飛びつきたい性分でねぇ、とーくーに!化け物関連はね。』
『どうやら、本気で私らを敵にまわすみたいだなあ、はあっ!』ロベリアは剛に向かって炎を放ったが、剛は反転をして、避け、玄関に出た。
『ここじゃあ、地味すぎる。街に行こうか!先に行ってるね〜霊子甲冑に乗ってきな〜よっと!よっと!』剛は空高く飛び、バイクにまたがり、広い場所に向かっていった。
『直哉君、行きましょう。私達になら彼一人だけなら簡単に倒せるわ、行きましょう。』
『皆さん!出撃です!』花組は霊子甲冑に乗り込み、剛について行った。