ー昭和七年ー
ーサクラ次元ー由里の世界ー
ー大帝国劇場ー
ーロビー ー
今、ここロビーでは、斜大の闘武と織姫の光武二式、エリカの光武F2とロベリアの光武Fが戦っていた。
『はあっ!はあっ!はあっ!』ロベリアは爪を立て、闘武を斬りつけた!何度も!何度も!
『うわっ!うわっ!ブ、ブーメラン!刃展開!』闘武はブーメランの刃を展開し、ロベリアの爪を止めた。
『斜大!!今、援護に!わあっ、くっ!エリカさん!』織姫は斜大を救うためにロベリアにビームを放とうとしたが、エリカのマシンガンにより、妨害されてしまった。
『織姫さーん。邪魔させませんよー…うわさによると大神さんはー帝都にいた時の一番の想い人はあなただったそうですねー…羨ましいですねえ!』エリカはマシンガンを連射し、織姫に当てる。
『エリカさん!動きを封じるしか!』(てっきり花組が一人づつ現れるのかと思いましたが、違うようでーすね!仕方ありまーせん!火傷も痛いでーすが、今はそんなこと言ってる場合じゃあーりません!しかし…なんで、敵はいきなり二人…ま、まさか、私達の作戦がばれていた…あ!花組のみんな…私のことをよく知っているから…なら!)織姫はビームをエリカに向かって放ち、エリカのマシンガンと織姫のビームは相殺した。が、エリカのマシンガンの弾に当たり、織姫の光武二式の動きは少し鈍くなっていた。
『まだまだありますよ〜〜えーい!』エリカはただ織姫にマシンガンを乱射した。織姫は動かしにくい光武二式を操り、マシンガンの弾を避けエリカ光武F2のマシンガンを使っていた右腕を狙いビームを放った。
『ああっ!やりますねぇ…でもですねぇ…私達強くなったんですよー見ててくださーい、ロベリアさーん、もうやっちゃいましょう!』エリカは織姫から遠ざかった。
『わかったよ、こいつを殺すのをあっさりやるのは忍びないしな!』ロベリアは斜大への攻撃を止め、エリカの側に飛び上がり、近づいた。
『さあてーほい!怪獣融合!バイオス!』エリカとロベリアは緑色の光に包まれた!
『な、なんですかー!い、いったい?』織姫はとっさに目をかくし、伏せた。
『マ、ママー!こ、この現象は!』斜大はなんとか織姫に質問した。
『わ、わかりませーん。でも、一つだけ心あたりがありまーす!エリカさんとロベリアさんはある一族の末裔で、その一族が神として崇めていたのがオーク巨樹と呼ばれる植物でーす!もしかしたら…』すると、緑色の光が消え、中から体色が赤緑、身体中からツタを伸ばし、いたるところにコンピューターが仕込まれていた。
『ご名答!さっすが、花組!やるなあ。そうさ、私達はこの力をパリシィの力を使いこの植物を手なづけた。私達の名前は融合怪獣エバイリアですよ!』エリカとロベリアが融合したため、二人の声が重なって聞こえた。
『斜大、もう、諦めるしかなさそうでーすね…あの敵に手を抜いたら負けまーす。本気で殺しにかかりまーすよ!ええい!』織姫はビームを放ち、斜大はブーメランをエリカ達に投げた。