ー昭和七年ー
ーサクラ次元ー由里の世界ー
ー大帝国劇場前ー
ここ大帝国劇場に浸入するために、斜大は闘武に織姫は光武二式に乗って上空を飛んでいた。
『斜大!このまま急降下して突入しまーす!一・二の三!』織姫と斜大は上空から急降下し、大帝国劇場に突入した!
ガンガラガッシャーン!
大帝国劇場に突入した二人は辺りを見渡す。敵がいるかもしれない。敵の罠があるかもしれない。爆弾か何かがあるかもしれない。そんな危険を探していた。
『斜大…気をつけてくださーい。ここら辺に杉野君の反応はありませーんね…みんな……どこに…とりあえず、格納庫に行きまーしょう。』織姫が格納庫に向かおうとしたその時!
ババババ!
背後から銃弾の音が聞こえてきた。
『ん!……ママ!危ない!』斜大は闘武の右肩にあるブーメランを取り外し織姫の光武二式に当て、バランスを崩し、地面に倒れこむことにより、銃弾を回避出来た。
『こ、この銃弾は……や、やはり……現れまーしたね…エーリカさん!』織姫は後側を振り返るすると、そこには赤色の光武F2があった。巴里華撃団の機体光武F2で赤色の光武F2を使うのはただ一人。エリカ・フォンティーヌだけだった。
『織姫さーん!ひっさしぶりですねーー!あなた達が牙王と戦っている時こっちも大変だったんですよー!牙王の部下が現れてー私達負けちゃったんですよー!大神さんが助けてくれたらどうにかなっのかもしれなかったのにーだから、私達を見捨てた大神さんに復讐したいんですよーでもー大神さんが行方不明である以上ーその責任はー息子の斜大君にとってもらいましょー!その命を捨てることによってね!』エリカは笑いながら、斜大の方を向いた。
『エリカさん、いい加減にするでーす!今更中尉さんを恨んだって仕方ありませーん!それに、じゃあは何も悪くありませーん!悪いのは中尉さーんの愛を欲しがりすぎた私達が悪いんでーす!だからもう…だからもうこんなことはやめるでーす!』織姫は立ち上がり、叫んだ!だが、
『うるせぇんだょおお!』大きな叫び声とともに、炎が織姫の光武二式を包んだ。
『きゃああああっ!』織姫の光武二式は冷却装置を緊急展開させ、ほのかを消したが、体にやけどを負ってしまった。
『ママ!大丈夫!だ、誰だ!』斜大の闘武は織姫の光武二式に詰め寄り、周りを見回した。
『こ、この…炎は……ロ、ロベリアさーん…ですね…』織姫はなんとか口を開き、光武二式の指でロベリアの場所を差し示した。
『織姫、あんたも榊原由里を殺したあたし達と同じ穴のムジナさ、今更斜大をかばってどうなる?今更ママになろうとして何になる?無駄なんだよ!そうやっていつまでも未練がましくいい子ぶってるやつが一番嫌いなんだよ!まあ、いいさ…斜大につく以上あんたも殺すだけだ。』ロベリアは斜大達に近づいた。
『それじゃーいきますよー!さあ!レッツゴー!』エリカはマシンガンを乱射し、ロベリアは斜大達に向かって行った。