ー平成二十三年ー
ースーパー戦隊次元ー
ーゴーカイジャーの世界ー
ー工場地帯ー
今まさにザンギャックのデラツェイガー対ゴーカイジャーが変身したギンガマンが激しく戦っていた。それはジョーをワルズ・ギルとの戦闘に集中するためであった。
『俺がワルズ・ギルを落とす、トップを落とせばこっちのもんだ。』ジョーはワルズ・ギルに襲いかかる!
『あれまあっ……まずは様子を見ておきましょう。』本願寺、直哉、さくらはパトカーから降り、ジョーのすぐ側の影に隠れた。
『そうはさせん!』側にいたバリゾーグがジョーの刀を止めた。
『ジャマをするな!』ジョーはギンガマンの武器を持ち、バリゾーグに向かった。
『私はワルズ・ギル様の忠実なる右腕バリゾーグ、ボスには指一本触れさせない。』互いに斬りかかった!激しく刀を弾きあうが、バリゾーグのほうが上手で、ジョーを軽くあしらう。
『貴様の相手をしている暇はない!とっとと、片づけられろ!』
『甘いな…まだまだ甘い!』バリゾーグは肘打ちでジョーを軽く後ろに飛ばす。
『はあああっっっ。』バリゾーグは刀を構え円形にエネルギーをため刀を白色に輝かせた。
『はっ!』ジョーはその構えに見覚えがあった!その技は忘れもしない、シド先輩が使っていた技だったのである!『あの構え…まさか…』バリゾーグはジョーに向け、白色の刀をクロスさせその衝撃波を放ち、ジョーに当たった!ジョーは変身が解除され、やっとの思いで立ち上がった。
『シド先輩…シド先輩なのか!』
『シド……そんな名は知らない。』
『嘘だ!この俺が見間違えるはずがない!その独特の太刀筋シド先輩のだ!』
『その通り!バリゾーグは我が帝国から脱走したシド・バミックを改造したのだ!』ワルズ・ギルが前に出て語りだした。
『なんですって!あの人も…』
『お姉ちゃん……』真宮寺兄弟はかつて京極圭吾の策により、自分達の父親である真宮寺一馬と戦わされたため、ジョーの気持ちがわかっていた。
『なんだと…』ジョーは驚いた、まさかシド先輩と再会できるとは思っていなかったのだ。
『生意気で気に入らない奴だったが、剣の技だけは使えそうだったからこうして利用してやったのさ。』ワルズ・ギルはバリゾーグの肩に手を置く。
『シド先輩…』ジョーは唖然として立ち尽くす。
『生き別れの先輩と感動の再会だな、涙にむせんで死ぬ…うっ、わああ!』我慢できずに、さくらや直哉達はワルズ・ギルに襲いかかるが、バリゾーグに弾き返された。
『あんたら…』ジョーは近づいてきた二人に気づき、我に返った。
『貴様らあ!ん、そうだ…丁度いい…もうすぐくるぞ…バリゾーグ、こいつらの足止めをしておけ、俺はもう戻る!』ワルズ・ギルは戦艦へと帰って行った。そして、隙間から外道衆が現れた。
『おうおう、人様を甦らせといてこんな扱いとはな。ほお〜おめぇらか、俺の子孫ってのは。』真宮寺針右衛門は真宮寺姉弟を睨みつける。
『あ、あなたが…真宮寺針右衛門、ご先祖様なぜ、外道衆なんかに!』
『そうですよ、なんでそんな事を…』
『お前らにはわかるまい…力がないものがどれだけ力を欲しがるのかを。』
『だからといって!』
『御託はいい…とっとと消え去れぇ!破邪剣征外道落胆!』真宮寺針右衛門は真宮寺姉弟に向け、赤雲色の衝撃波を放った!
『きゃあっ!』真宮寺姉弟は身を防ぐ!だが!
『危ない!』突如現れた男が衝撃波を消し去った。
『貴様は…ウルトラマンレオ!そうか…貴様もこの次元に来ていたなあ、桐島カンナと一緒ではないのか。』
『え、か、カンナさんの知り合いなんですか?』さくらは驚き、レオに聞いた。
『ああ、彼女はすでに別の場所に向かった、貴様など俺一人で十分だ。それにな、ここにいる真宮寺姉弟は強い…互いに違った力を持っているからな!』(だが…欠点は……それは剛に任せておくか…)レオは構える。
『ちっ…確かに貴様は厄介だ、だが!貴様にはこいつの相手をしてもらう!真宮寺姉弟、俺は貴様達に見せつけてやる、無力さと弱さをな…ついてこい!』
ヌヒューー!突如、空間が割れ、超獣カナブギランが現れ、回転しながらビルを破壊し始めた。
『超獣か……仕方ない、俺が相手になってやる!真宮寺姉弟、大丈夫だ。貴様達ならできるはずだ、俺の仲間もそっちに行く、待っててくれ。』レオは巨大化し、超獣に向かっていった。
『二人とも、行きますよ。』本願寺はパトカーで二人のもとにきた。
『『はい!』』二人はパトカーに乗り込み、次元の穴へ入っていった。
『殿下!私にお任せを!』デラツェイガーは次元の穴に走りながら入っていった。
『おい、ジョー行くぞ、何かわからねえが面白そうじゃねえか!』マーベラスはジョーの肩を叩く。
『ああ。』(シド先輩…!)ゴーカイジャーも穴に入っていった。
『我々も行くぞ、師匠を助けるためにも!』(頼むぞ…泥棒ライダー…)
『はっ!』薫、丹波、黒子達も次元の穴に入っていった。
ー仮面ライダー次元ー
ー国家安全局0課ー
ー木崎の部屋ー
『大門凛子、至急このポイントに向かってくれ、ここに宇宙人が現れる。我々の世界を救う宇宙人がな。』木崎は大門凛子を呼び出し話をしていた。国家安全局0課とはかつてファントム退治をするために政府が作った組織であり、魔法石の秘密や魔法使いの事を探っていた組織である。
『は?う、宇宙人!いったい何を…』
『何を驚く、ファントムやドーパント、グリード、ホロスコープス、インベス、ロイミュード、眼魔なんて非科学的なものを見てきた我々にとっておおいにあり得る話だろう。』
『は、はあ…ところで、私は何をすればよろしいのでしょうか?』
『貴様の任務はその宇宙人と接触している如月弦太郎と合流し、奴らの情報を集めることだ、頼んだぞ。』
『わかりました!行ってきます、あ、あとこれ差し入れです。』凛子は袋を木崎に渡す。
『な、なんだこれは…』袋を開けて木崎はびっくりした。
『新作イカ焼きドーナツです、それでは!』凛子は部屋から出て行った。
『イカ焼きドーナツ……怖いな…』そういいつつも木崎はドーナツを食べる。