ー平成二十三年ー
ースーパー戦隊次元ー
ーゴーカイジャーの世界ー
ーギガントホースー
ギガントホースに一隻の小型戦艦が取り付いた。
『な、なんだ!何事だ!』取り付いた時の衝撃にワルズ・ギルはびびっていた。
ウーウーウー!サイレンが鳴る!
『邪魔だ!どけぇ!』一隻の戦艦から出てきた青い怪人が兵士であるゴーミンを斬りつけ、ワルズ・ギル達がいる指令室に乗り込んできた!
『ふんっ。』ゴーミン達が何体もやられてるのにしびれをきらしたバリゾーグが青い怪人の体を抑えつけた!
『お、お前はデラツェイガー!』
『皇帝陛下直属の親衛隊長のお前が何故?』ワルズ・ギルは父親のアクドス・ギルの親衛隊長であるデラツェイガーの顔をしっかり見て思い出し、ダマラスは少し驚いていた。
『陛下から殿下のお役に立てとの命を受けてな。ダマラス、貴様がついていながら今だに地球ごときを征服出来んとは情けないぞ。』ダマラスは悔しがる表情を見せた。
『そーか、そーか、父上が。デラツェイガーがいれば何も恐れるものはない!ただちに出撃準備だ!』
『はっ!』
『今度こそ一気に地球を征服して父上に見せつけてやる。そうだ…俺もいくぞ!』
『ワルズ・ギル様直々に?』インサーンは疑問に感じた。
『いや…殿下に万が一の事が起こっては、帝国の一大事!』補佐であるダマラスはワルズ・ギルを止めた。
『余計な心配はするな。バリゾーグ!お前も来い!』だが、ダマラスの言葉などワルズ・ギルは気にしなかった。
『イエス、ボス。』バリゾーグは冷静に答える。
『ハハハハハハハハッ!』ワルズ・ギルの不気味な笑いが聞こえる。
ー志葉家ー
ー庭ー
『なんか、ここらへんどこか懐かしい感じがあるような。』さくらは志葉家の庭を何故か懐かしんでいた。
(やはり…感じていたか、破邪の血は争えんな、師匠。)薫は考えつつ、ジョーと薫が剣を構え距離を置く。
『何故船長ではなくお前が?』薫は質問した。
『あんたやそこにいるさくらの腕も本物だ、マーベラスとやらせたら怪我じゃすまなくなる。』
『ずいぶん舐められたものだ。そこの女はともかく、私までとは。まあいい、私が勝ったらシンケンジャーのレンジャーキーを返してもらう。』
『俺が勝ったらシンケンジャーの大いなる力を教えてもらうぞ。』
『今回の勝負、両者とも一対一で、邪魔は私が絶対に許しません。』さくらは腰の刀を握りしめる。
『正直俺はあんたの剣をもっと見てみたいが、まずはこの勝負が先だ。』互いに黙り込みジョーと薫は動かなかった。
『なんで、なんで二人とも動かないの?』ルカは不思議に思った。
『動かないんじゃありません。動けないんです。』さくらは呟いた。
『え?』ルカはよくわかっていなかった。
『本当に強いもの同士の戦いって、そういうもんだ。』マーベラスは冷静に答えた。そして二人は睨みあい、二人同時に動いた!今ここに剣と剣の真剣勝負が始まった!
ーケロン次元ー
ーケロン軍基地ー
『侵入者だー!ただちに捕らえろー!』ケロン軍に黄昏の三騎士(蝶、鹿、猪)が霊子甲冑に乗り暴れ始めた。
『見つけたわ…キロロの増殖データ。そしてケロン軍が秘密に作っていたエネルギー変換装置、これで又丹様に!どきなさい!』蝶はケロン軍兵士を蹴散らす!
『おい、蝶!とっととずらかるぜ、こいつらうっとしいからなあ。』
『まずは逃げだす事だけ、考えろ!』
『猪、鹿、わかっているわよ。向かうわよ…地球に!』
『逃げられたか……地球だと…ならばケロロ小隊に奪われたデータとエネルギー変換装置の破壊を命じる!奴等が持っているガンダムとかなら、あの妙なロボットに勝てるはずだ!』