ー平成二十三年ー
ースーパー戦隊次元ー
ーゴーカイジャーの世界ー
ー街ー
ドン!ドン!ドン!ドン!という太鼓の音が聞こえ、謎の紋章が描かれた白旗を何人もの黒子がもち、マーベラス達から少し離れた所に現れた。そして、白旗の向こう側には和服を着た二人の人物が立っていた。
『何だありゃ?』マーベラス達は不思議そうに見つめる。
『海賊衆共よーく聞け!こちらにおらす方はこの世を守る侍として先のシンケンレッド、志葉薫様にあらせられるぞ!』そう説明したのは丹波という年老いた男性であり薫のお目付け役であり、そして志葉薫とはシンケンレッドとして、レジェンド大戦で戦った、志葉家の十八代目当主であったのだ!
『サムラーイで、シンケンレッド?』
『ってことは?』ルカとハカセは嬉しそうに薫を見る。
『ええい、姫の御前である、頭が高い、控えおろう!』あまりにも無礼な態度をとるマーベラス達に丹波は注意する。
『丹波!もういい。海賊衆にそのようなセリフが通用するものか、退がれ。』薫に注意され、しぶしぶ後ろに丹波は下がる。
『単刀直入に言おう、シンケンジャーのレンジャーキーを返せ。』薫はマーベラス達にいいはなった。
『ふっ…単刀直入に言うぜ……ふざけんな。』マーベラスは挑発するかの如く薫を睨みつける。
『貴様あ…姫に向かって…おおー!』マーベラス達に近寄る丹波に対し、薫は扇子で頭を軽くたたき、やめさせた。
『退がれ。止むを得ぬ。』黒子の一人が刀を薫に渡した。
『腕尽くで取り返す。』薫は刀を構え、マーベラスに斬りかかってきた。
ービルの裏側ー
ゴーカイジャーと薫の様子をさくらはビルの裏側に隠れて見ていた。
『な、何?あの家紋、それにあの刀……えっ!あの人、急がなきゃ!』さくらはおもわずビルの裏側とは飛び出た。
『ふっ!はあっ!』薫の刀の蓮撃をマーベラスは刀を止めたり、かわしたりして、距離を置き、ポッケの銃に手をつけた。
『ほお……よく避けたな…』薫はマーベラスの方に向け、再度剣を構える。
マーベラスも銃を構える。
『破邪剣征桜花天昇!やめてください!あなた達何やってるんですか!』さくらがマーベラスと薫の中心に向け技を放ち、二人の間に割り込んだ。
(今の技…まさか…あれが…真宮寺…の……)薫は少し驚いた。
『あ、あの人!ルカ!あの人だよ!さっき神社であった和服の人ってのは!』ハカセはルカに説明した。
『何だ……怖じけずいて仲間でもよんだか……』マーベラスはさくらに銃身を向ける。
『貴様、人の決闘に割り込むな!』薫はさくらを睨みつける。
『やめてください!理由はよくわかりませんが、殺しあいなんてよくありません!』さくらは刀を構える。
『そうです、お二方とも落ち着いてください、関係ない人まで巻き込んで。』アイムはさくらの側に近寄った。
『そうだよ、その人はシンケンジャーの大いなる力の秘密を知っているかもしれないんだよ。』ハカセもマーベラスを止めた。
『いきなり斬りかかってきたのはあいつだぞ。』
『なかなかいい太刀筋だ。』ジョーはマーベラスの銃を握り、しまうようさとした。
『しょうがねぇ。』マーベラスは銃をしまった。
『俺と勝負で決めないか?』
『何?』
『それなら、あんたも納得するだろう、正々堂々と戦うからな。』ジョーはさくらの方を向いた。
『し、しかし……』さくらは一歩下がる。
『いいから、外野は黙ってなさいよ!こっちだって大事な用事ってもんがあるんだから!』ルカはさくらに向かい言い放つ。
『わかった。決闘を受けよう。だが、審判はそちらの方に任せよう。』薫はさくらに頼んだ。
『わかった。』ジョーも了承し、決闘の場所へと向かった。
ー仮面ライダー次元ー
ーゴーストの世界ー
ー森ー
『流星!大丈夫か!』
『弦太郎…すまない。ダークキバにやられてな…奴等は…黄昏の三騎士を復活させた頼む!ダークキバと黄昏の三騎士を止めてくれ…頼む…』
『わかった!ダチをこんなめに合わせやがって!絶対許せねえ!』