海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

114 / 241
織姫編最終回、どうぞ、


フトゥーロ・クルーデレ

ー平成十二年ー

ーブレンパワード次元ー

ー墓地ー

『おーい、待てぇ!』織姫達の後ろから誰かが大声を叫んだ。

 

『誰だ!まさか、またアメリカ軍が、おふくろの仇め!』トナカは振り返り銃を構えた。

 

『いいえ、トナカさん。ちがいまーす、確か…エルマタドーラさんでしたーよね?』なんと後ろにいたのはエルマタドーラであった。

 

『おう!そうだぜ、ちょっとあんたらにプレゼントがあるんだよ。』

 

『プレゼントだあ?』

 

『ほらよっと!』エルマタドーラの後ろから黒崎レイジが現れた。

 

『どうだ…会ってみたくはないか、自分の親に……大切な……人に……』

 

『えっ!』

 

『で、出来るのか!もう一度おふくろと会う事が出来るのか!』

 

『ああ…どうしてもお前達の事が他人の事と考えられなくてな、俺も昔はおふくろを睨んでいたんだ。』黒崎レイジとは仮面ライダー次元の電王の世界の時間警察という時間改変をする悪人を捕らえる組織の一人で、時間改変をしようとした、海東大樹(仮面ライダーディエンド)およびモモタロス達4人のイマジンを逮捕した。黒崎はかつて母親に捨てられ、海東によって自分の家の家宝の銃を盗まれたりなどして、他人を誰も信用しようとしなかったが、捕らわれた海東達が脱走し、家宝の銃を盗まれた日に海東達が時を超える列車デンライナーに乗り逃げ出した。海東は黒崎の家の家宝の銃が入った箱を盗んだはいいが、銃以外にも何か手紙が入っていて、それを確認している時に現れた警官が海東に向け、発泡し、箱を手紙と一緒に川に落とし、銃は傷がつき、銃は結局盗めなかった。それを悔やんだ海東はデンライナーを乗っ取り、過去の自分のせいで宝が傷ついてしまうという失態を消そうとしたために海東は捕まった。そして脱走した海東達はファインプレーにより銃を傷つかずに手に入れ、そして箱の中にあった手紙が飛び散り、黒崎はそれを見て衝撃をうけた。それはなんと自分を捨てた母親からの手紙であった。黒崎家は有名な家であり、レイジの父と庶民である母が一緒になっているなどは、だめと考えた黒崎家はレイジの母親を追放した。その事によりレイジはずっと自分は母親に捨てられていたと考えていたが、手紙を見て、母の自分に対する考えを新ため、人を信じることが出来るようになったのだ。

 

『そうなんでーすか。』(私とまったく同じでーす。一方的な決めつけはなんて愚かなんでーすか。私もパパと再会した時にわかったはずでーしたのに……)織姫は自分の境遇と黒崎の境遇を照らし合わせていた。

 

『だが、わかったんだ、おふくろに対する俺への愛情があったという事を、宝を見つけられたから、俺は知る事が出来たんだ。だから、最後に会ってみないか?』

 

『ああ、一目だけでも。』トナカが返事に答えたと同様にジョナサンと織姫もうなづいた。

 

『わかった、行くぞ。』黒崎は三人をそれぞれの時間へと向かわせた。

 

ー過去ー

ー村ー

『ここが……昔の……俺の家…』トナカは村の自分の家の前にいた。

 

『あら、どなた。』トナカが振り返った先には、腹を膨らませた母がいた?

 

『あっ、いえ、ちょっと、近くまで、来てて。』(おふくろだ、間違いない、あの腹の中にいるのは俺だ。)

 

『あなた、名前はなんて言うの?』

 

『お、俺はトナカだ。あんたの名前は?』

 

『私はサチ・サッシュ、にしても奇遇ねえ実はこのお腹の中にいる子の名前トナカにしようと思っていたのよ。』

 

『そうなんです…か…頑張ってください。』トナカは後ろに振り向いた。

 

『はい…頑張ってみます、何があっても、どんな事をしてでも、たとえこの子から恨まれようともこの子を守ってみせます。』

 

『そうですか……』(ありがとう……ありがとう……ありがとう…おふくろ…)トナカは涙を流しながら、自分の時間へと帰って行った。

 

ー公園ー

『あ、あれが、おふくろか…』ジョナサンは公園にて腹を膨らませ、ベンチに腰掛けていた、自分の母を見つけた。

 

『こんにちは。』

 

『こんにちは、あれ…あなたどこかで会わなかったかしら?』

 

『い、いえ。』(まさか…な…知ってるわけないのにな…)

 

『この子はね、実は精子バンクからの子供なんだけどね、私は出来る限り愛していくわ、ちょっと不器用だけど、この子のためならなんでもする…わがままも少しは聞いてあげたいな。』

 

『ありがとうございました。それでは。』(わがままを聞いてくれるか……ありがとな…)ジョナサンは現在へと帰って行った。

 

『急に消えてしまったわね、不思議な人、また会えるかしら…』ジョナサンの母は腹をさすった。

 

ーサクラ次元ー

ーバスコが来る前の世界ー

ーシャノワールー

『こ、ここが…ん、あ、あれは!』シャノワールの中になんと織姫の両親が入っていったのだ。

 

(パパ…ママ…どういうことですか…)織姫は隠れながら両親をおった。

 

『ありがとうございます、わざわざこんな所まで御足労していただいて。』

 

『いえいえ、織姫から大神さんの話をはよく聞いておられますわ、非常に素晴らしい男性だって。』

 

『いやー照れますなあ。……でも僕は……織姫君を……』

 

『大神さん、別に伝わらなくてもいいじゃないですか、その人の為になるなら、たとえ嫌われても…』

 

『…なぜわかったんです……』

 

『あなたが織姫以外の女性から好かれているのはなんとなくわかりました。そして、もし織姫だけを愛してしまったら彼女達が苦しんでしまう、そんな苦しみを味わせたくない事ぐらいわかりますよ。私も誰かのために苦しんだ事ありますから。』

 

『これからもがんばってください、それでは。』織姫の両親は帰って行った。

 

『さあーてと、仕事に、ん、お、織姫君!もしかして君さっきの話を…』

 

『はい……聞いて…聞いて…いましたああああああ!』織姫は大神に飛びつき、激しく抱きしめた。

 

『織姫君…』

 

『気づけなくてごめんなさーい、鈍感なんかっていってしまって…』

 

『いいんだよ、俺は、嫌われてもいいだよ。わかってもらえなくていいんだよ、そういう性格なんだ。俺…ごめん。』

 

『中尉さーん…中尉さーん。』織姫は泣いた。ただ泣いた!だが、織姫は離れなければならなかった、過去を変えることは犯罪なのだ!

 

『じゃあ、行きますね、中尉さん。』織姫は振り向き歩いて行った。

 

『織姫君!また、会おう!』大神の声に織姫は涙を再び流しだした、もうそんな事はない!もう会えないのだ!約束をしたところで絶対に織姫と大神が会う事はないのだ!織姫はその場を走りさった。まだ一緒にいたかった!船に乗らないでほしかった!死んでほしくなかった!織姫の願いは消え去り決められた残酷な時間通りにしか動かないのだ!

 

(さようなら………中尉さーん…さようなら…パパ……)織姫は自分の世界へと帰っていった。

 

ー仮面ライダー次元ー

ーゴーストの世界ー

『これで終わりだ!』【セルバースト!】バースとダークキバの戦いは決まりかけていた。ブレストキャノンがダークキバに当たる!

 

『くっ…こんな所で…終われるかあああああ!』そのとき、ダークキバの周りに謎のオーラが纏い、ブレストキャノンを弾き飛ばした。

 

『な、何だあのオーラは!』バースは構える。

 

『これがオルグの邪気!くたばれえええ!』ダークキバは衝撃波で、バースを吹き飛ばす!

 

『うっ、うわああああ!』バースはビルに叩きつけられた!

 

『す、すまない…あ、後はた、頼んだぞ…火野……泊……』バースの変身が解けた後藤は呟き、気を失った。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。