ー平成十ニ年ーブレンパワード次元ー
ー山ー
そこには二人で話をする、男女がいた。
『俺の名前はトナカ・サッシ。グランチャーと呼ばれる機械を操るパイロットで、元アメリカ軍だ。』
『私は別世界から来たソレッタ・織姫帝国華撃団花組の一人でーす。この世界に偶然きたんでーす、そうしたら、暴れ回るあなたを咄嗟に止めたでーす。』
『俺はな!オルファンという組織との協力のためにアメリカ軍は、ノヴィスノアという組織との戦いの最中、核ミサイルの作戦を立てた、だが、一部のメンバーが裏切り核ミサイルは全て撃ち落とされた…その作戦の失敗の責任を敵部隊の足止めに失敗した部隊の隊長である俺に全責任を押し付けやがった!そして俺はアメリカ軍を脱走し、アメリカ軍から追われる身になったのさ!』
『それで…あんなにも…』
『それによ……俺に責任を擦りつけたのは、おふくろなんだぜ!』
『お、お母さんが……』
『だから俺はおふくろが俺を育てたこの村を…ぶち壊したかった!お前にわかるか…血を分けた家族に裏切られた…俺の苦しみが!』
『ちょっとだけ……わかりまーす。』
『何?』
『私のパパもママと私を捨てたからなんでーす。』
『そうか……』
『でも……違ったんでーす。パパは私やママのために……止む無く…私達の元を去りました……その事を私は知らず…私もあなたのようにパパを恨みました…でも!私はその事に気付いた!あなたのママもきっと!あなたのためを思って、無理矢理……』
『そんなわけねぇよ!おふくろは本気で俺を殺そうとしていた!ただ自分の地位が危ないから俺を犠牲にしただけだ!だから俺はおふくろの記憶を否定するために村を破壊した!俺の親父は俺が産まれてすぐに事故死してよ!たった一人おふくろしかいなかった!お前と違って頼るべき奴が生きてすらいねえんだよ!』
『で、でも……』
『うるせぇ!おれは否定する!この村全てをグランチャーで破壊し尽くしてやる!』
『やめるでーす‼︎』織姫はトナカの足をひっかけ、グランチャーに乗り込んだ。
『これを動かせばー村への被害は…』
織姫は無理矢理グランチャーを動かそうと霊力を振り絞るが!
『きゃあああああ!』グランチャーから織姫の意識に記憶が流れ込む!
『ほらな!グランチャーを制御できやしない!暴走しちまうのがおちさ!ん、あ、あれは!バロンズゥ‼︎ジョナサン・グレーかあああ!ちくしょう!待っていろ、貴様は!貴様は!グランチャーがなくても!』
『あいつも……囚われているのか……親への誤解と…知らない事を……』