ー昭和七年ーサクラ次元32
ー地獄の世界ー
ー舞台ー
そこには仮面ライダーゴースト、ドラメッド3世、ドラリーニョ対チェリーオルフェノク、チェリーロイミュード超進化体が戦っていた。
『まだわからないのか!あんたらがやろうとしているグローバルフリーズはこれから子供達が作り出そうとしている未来を夢を笑顔を全て奪い去る行為だ!そしてあんた達の思い出を全てを否定する事にもなるんだぞ!』タケルの放つ言葉には重みがあった、命を奪われたタケルだからこそ怒りあるこの言葉が言えたのだ。
『わ、私は……』
確かに私は華撃団
確かに私は人々を救ってきた
でもなんで私達は幸せになってはいけないの…
私のやってる事は間違いなの?
あ…もう…だめ…な…の
『体がもう限界のようじゃな。』ドラメッドのいうとおりさくらの体はたび重なるカイザへの変身によりとうに限界を超えていたが、ついに崩壊の時がきたのだ。
『さくらさん…僕、わかりました、僕達に足りなかったのは、誰かの気持ちを考える事…それが出来なかったんです、帝都に住む人々、大神さんの気持ちを考えられなかったから、だめだったんですね。』
『……そういう事だったのね……………勝手に敵を倒す事だけが正義だと思い込んでいた…自分勝手な考えだったから…帝劇は襲われた…いくら001が操ってたとはいえ…元々は私達のせい…何かできた…はずな…の…に…鵜君…私を殺して……せめて…あなたの手で……』体が砂となりながらさくらは必死に鵜にすがりついた。
『で、でも……僕にはオルフェノクを殺す力は……』
最後の願いくらい叶えてあげたい!
愛する人の願いを!
『ほらよ、こいつを使いな!』なんと海堂が舞台裏からファイズのベルトを鵜に投げつけた。
『こ、これはファイズのベルト⁉︎で、でもこれはオルフェノクやオルフェノクの記号を持つものにしか…』さくらはオルフェノクの体になったからこそカイザに変身する事が出来ていたが、鵜はオルフェノクではない。
『いや、大丈夫だ、ロイミュードはオルフェノクと同じく人間の進化体だ、それにお前には愛する人の願いを叶えたい、仲間達が守り抜いた人々の幸せを夢を守りたいという気持ちによりあいつが変身させてくれるさ!』ロビーから神啓介と大神一郎、コクリコが現れた。
『鵜君…きみはもう気づいたはずだ、グローバルフリーズがどれほど愚かだという事、そして華撃団、花組の使命も。』
『そして君には仲間がいた、肉体が死んでも、間違いを止めようとする仲間がいたんだね、君はどうしたいの、君はこれからどうしたいの?』コクリコは羨ましかった、仲間に死んでもなお救ってもらう鵜に対して、そして感動もしていたのだ。
(誰かがいる、誰かが自分の事を信じてくれている。僕が地獄の世界で一番欲しかった…)
『大丈夫だ、お前なら変身できる…俺と同じ願いがあるならな、夢や願いを守る手伝いをさせてくれ、555と打ち込みな。』ファイズのベルトから声が聞こえてきた、その声は乾巧のものであった。
『話に聞いていた…乾巧さん……僕に願いを叶える力を』【Standing by】『変身!』【コンプリート】鵜の体は赤く包まれ仮面ライダーファイズへとなった。
【レディ】『僕はもう決めた!歴史改変マシンを壊し、地獄の世界を平和にしてみせる!だから安らかに眠ってください!』鵜は高く飛び上がりクリムゾンスマッシュをさくらに決め、さくらの体は青い炎に包まれる。
『ありがとう……さようなら……』そしてさくらの体は青い炎に完全に包まれ、砂となった。
『さくらさん…皆さん、歴史改変マシンΣは地下指令室にあります、行きましょう。』鵜達は地下指令室へと向かった。