海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

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ある場面にレオのオマージュを入れております、すぐにわかると思います。それでは、ごゆっくり


獅子の瞳

彼こそが!光の国から空に開いた穴の調査のために別世界から来た光の巨人!ウルトラマンレオなのだ!

 

『あ、あんた、い、い、い、一体何者なんだ⁉︎』カンナは頭がこんがらがっていた。(もう、ここまでおかしい事が起こると何があっても平気だと思ってたんだが、どうしても驚いちまうなあ、だが、相手がああ言ってるんだ、受けて立つしかないか。)

 

『どうした!桐島カンナ!バスコに負け、そんなに苦しいか!』今の言葉はカンナを腹立たせるのには充分だった。

 

『なんだと!やってやる!相手が誰であろうとな!』カンナはドラえもんから貰っていたビックライトの光をミニサイズにしていた自分の光武二式に照射して、大きくし、乗り込んだ。

 

(君は光武に頼るんだな)

 

『行くぞ!おっさん!はああーてやああああああ!』カンナ機は飛び上がり、レオの右肩を狙い右腕を構えただが、

『ムン!』あっさり、彼女の一撃は避けられ『エヤア‼︎』光武二式の腰にチョップを当て、地面に叩きつけた。

 

『まだまだあ‼︎』彼女はすぐに光武二式を立ち上がらせ、手を掴んだが、力負けし、一歩退いた。

 

(こ、このおっさんアタイなんかより、はるかに強え、アタイはまた負けるのか?)カンナは不安を抱えたまま拳を向けるだが、その程度の拳をレオは軽くはね退け軽く突き飛ばした。そして、レオは飛び上がり必殺技レオキックを当てた。

『やはり、この程度か、貴様は!さっきの特訓は何をしていた!ただ闇雲に怒りを増やしていたに過ぎない!貴様等華撃団は何のために戦ってるんだ!それがわからないのならばおまえはもうすぐ死ぬだろう!』レオはそう言うと、空へと飛び去った。

 

完全敗北をしたカンナは考え事をしていた(アタイらは何のため戦うか、今までアタイは何も考えずただ戦ってきた、ずっと、倒すだけ、それでいい。そう思ってきた、そうすればよかったそれで何も変わらない平和だったから、皆と隊長といれたから、けど、帝都や花やしきがボロボロになり、住んでいる人々が死んで、ドラえもん達のスパイロボットを使って見ちったんだ… 花やしきの被害を受けた人々の様子を…死亡者リストには凄い数の人の名前があった、皆が涙を流していたなあ……

隊長を失ったからわかる。大切な人がいなくなる寂しさ。アタイ達は今までそんな事は気にせずにいた、ただそれを本当に理解するには、充分すぎる事が起きちまったなあ、隊長…誰かがこんな風に落ち込んでると、声をかけて優しくしてくれた、だからこそアタイ達は隊長に惚れたんだ、あの人がいるだけで楽しかったんだ、一緒に飯を食べ、組み手をし、楽しんだなあ、一年間の別れや、巴里に行った時は寂しかった。アタイがこんな事言うのも変なんだが、この世界に隊長がいるだけで、よかった、生きていたら、絶対にまた組み手して、飯を食って、暮らせると思っていたんだ、巴里旅行で会った時安心したんだ、隊長は隊長のままだったなあ、そして、帰ってくると、わかった時どんなに嬉しかったか、でも……隊長)カンナはいつの間にか涙を流していた、どうしても泣いてしまう、涙を止められない、今華撃団の心には悲しみしかない、だが、バスコに勝たなければまた、悲しみが増える!わかりきっていたが、レオの言った事を理解しなければ、絶対にバスコには勝てないのだ!

 

『戦う意味か。』暫く考えていたが、何もわからなかった。

 

『バーン!』突然上空に化物が表れた、その化物こそ、円盤生物シルバーブルーメだったのである。触手を出し、カンナを締め上げる

 

『な、なんだ、こいつてやあああ!』

カンナはすぐ触手を何本か引きちぎり、触手の一本を持ち地面に叩きつけた。シルバーブルーメは民家の方へと凄い速さで逃げていった。

 

『畜生!急がねえとやべえ!』カンナは必死に追いかけた。

 

 

 

シルバーブルーメは村の上空に来て、触手を伸ばした。

 

『させてたまっか‼︎』カンナは触手を自分の体に巻きつけ、村への攻撃を凌いだ。

 

(アタイは何で動いた?人々のため?そうか!隊長はいつも平和のため、人のために戦っていた。勝つだけではなく、守るために、だからこそ隊長は強かったんだ!)すると彼女の体が光を放った、自分の戦う意味が理解し、愛する人を失った悲しみ、そんな悲劇を繰り返さないために戦う彼女に霊力は応えた!

 

『見せてやる!おっさんの技の応用!アタイの新技!桐島流最終奥義改!”光総武拳”』カンナはレオキックの様に二つの拳に全エネルギーを集中させ、飛び上がり、挟み込む様に拳を放った!

 

ドーーン!!シルバーブルーメは爆発した。

 

『ハア、ハア、ハア、アタイは守れたのか?これでこの島の人達に悲しみおとずれないなあ。』カンナは全身の力を使い果たしヘトヘトだった。

 

『流石に疲れたなあ。ん、あ、あれは!』なんとシルバーブルーメの残骸が岩石になったのであった。

 

『いったいどういう事だ!ああなるのか?』

 

『それは俺がお前を試すために見せた幻影だ。』足元からレオが言った。そうシルバーブルーメだと思っていたのはレオがキングブレスレットで岩石をシルバーブルーメにしていたのだ。

 

『この怪獣いや、円盤生物に俺のいたMACを百子さん、タケシ、カオルちゃんを殺されたんだ、俺が忘れちゃあいけない、存在だ、俺はこいつに怒りを覚えた、だが、怒りの感情で戦わなかった、あくまで、人を守るために戦った、だからこそ俺は戦えた、守るために戦う、それを理解出来たならば、お前は大丈夫だ。頑張れ桐島カンナ。』そう言うと彼は森の中へと消えていった。

 

『まかしとけ、もう死なせねえ!地球を守ってみせるぜ!』カンナは応えた、彼女も光武二式の中で笑っていた。

 

『隊長、勝利のポーズはバスコを倒すまでアタイはやらねえ、バスコを倒して地球を守り抜いてやるぜ!だから見ててくれ、空の上から見ててくれ、今でも愛してるぜ、隊長。』カンナは空をに右腕を上げ誓った。

 

 

 

 

 




次回予告
マリア『隊長、私には皆を励ます事は出来ません、今はただ泣かせてください。そんな悲しみに浸っていた私の前に富士宮 ミキという女性が現れた。』
マリア『次回サクラ大戦4外伝 海に散りし命 第十話 人間が作りし魔 太正桜に浪漫の嵐!』
『か〜えせ!か〜えせ!緑を太陽を!か〜え〜せ〜』

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