今回から終盤に向けて一気に物語は進みます。
ラストスパートという事もあって通常より少しボリューム増して、推して参ります!
仄かな光が差すこの場所には、私以外の存在はいなかった。
微生物はおろか、無機物の破片すらも見当たらない。一面灰色に覆われた空間。そんな場所に、私は佇んでいた。
一切の生命の音も無い空間には私の吐息だけが反芻しているのみ。それ以外は特に無い。
……そもそも、だ。私は何故こんな所に一人だけいるのであろうか。少し頭を捻ってみるも、見当もつかない。
ほんの数秒前の記憶を思い返してみるも、その肝心な数秒前の記憶は愚か、それ以前の記憶までも思い返す事ができない。少しばかり自分の中にある焦燥感が駆け出し始める。それは徐々に、心の中だけに留まらず私の身体を突き動かし始めた。
考えても埒が明かない。そんな結論に辿り着いた私は歩み始める。足の裏には不思議な事に大地を踏みしめるような感覚があった。一面灰色の世界なのに、何故だか地面はあるらしい。不可解極まりない。
「よりにもよって、何だってのよ一体……」
ついつい本音が零れ出る。だが、私以外の存在は居ないのでその本音に応える者は当然ながら居ない。逆に居たら居たで、心臓が飛び出るほど驚くに違いない。多分、私の事だからそうだろう。きっとそんな反応をする。
「それもこれも、大抵は咲夜のせいじゃ……?」
咲夜。自分が今発したその単語に妙な引っかかりを感じた。そもそも、今の私は記憶が無い。曖昧とかそんな感じではなく、白紙のような。一点の濁りもない純白な白紙そのものである。欠片なんて微塵も無い。そんな私が、誰かの名前みたいな単語を言ったのだ。これに引っかかりを感じない訳があるはずがない。もしかすると、これは失った記憶を取り戻すきっかけになるかもしれない。そんな事を刹那の間に思った。
「…………ア」
「え?」
遠くから誰かの名を呼ぶ声が聞こえた。そんな気がした。思わず後ろを振り返るが、そこには何も居ない。……気のせいだろうか。
「ミ……リア……」
ノイズ掛かった調子で、今度ははっきりと聞けた。間違いない、誰かが誰かを呼ぶ声である。だが、その声色はどこかで聞き覚えがある感じであった。幼さがあるが、芯がしっかりとしている声。なんていうか、
「この声……私!?」
その声は自分にとても似た声をしていた。自分似の声が誰かを呼んでいる、それを聞いているとなんだか不気味な違和感を覚えてくる。ドッペルゲンガーにでも遭遇した気分だ。
「レミ……リア……」
そして、その声は徐々に私の方へと近づいてきている。その得体のしれない恐怖感、某サメ映画よろしく不穏な音源と共に背後から這い寄る様である。
「だ、誰よ!?」
意を決した私は後ろを振り返る。そこにいたのは、ちんちくりんな恰好をした少女だった。
「誰って、私は貴方よ」
「嘘おっしゃい! 大体、私がそんなちんちくりんな恰好……というより、そんな破廉恥な格好している訳がないでしょうが!?」
私によく似た彼女は、あろうことかビキニ姿でその場所に立っていた。しかも、若干胸の部分がずれかけていて乳首が露わになりかけているというね。そこ、はしたないから隠しなさい! 淫らな自分自身を見つめている感覚は、正直言ってむちゃくちゃ恥ずかしい。あの子にはそんな感情はないのかしらね! ついう疑ってしまうじゃない!?
「それは、貴方自身がこうであればと望んだ理想の姿に過ぎないわ」
「よくもまぁ、そんな恰好で平然と言えるわね。アンタには羞恥心ってものはないのかしらね?」
「……? なにそれ、美味しいの?」
「全然というか、微塵も無かったコイツ! しかも、何気に天然気味な回答ときたものね! アンタは天然かぁー!?」
ぜぇ……ぜぇ……。荒い呼吸が無音の間を駆け巡る。ついつい彼女のド天然じみた返答に、いつものノリで突っ込んでしまった。てか、この目の前にいる私。妙に調子を狂わされるわ。まるで、咲夜の如く……?
「って、さっきからずっと心の中で引っかかる咲夜って一体誰なのよ!?」
「それは貴女の従者よ」
「……従者? そもそも私は何者で何をしていたのか。それを知りたいの!」
「それを知った所でどうするの?」
「私は元の世界に戻りたい! 元の生活に戻りたい! ただ、それだけなのよ!!」
その時、ふと脳裏に光景が映る。それはどこかノイズかかったテレビの画面を見ているような、遥か遠い昔の懐かしい記憶の一部。
綺麗なドレスに身を纏った私。西洋の屋敷のバルコニーで広大な自然な景色を眺めながら、紅茶を優雅に啜っている。そこに、銀髪の女性がティーポットを手に寄ってくる。彼女は暖かい笑みを浮かべながら、空になった私のティーカップにお代わりの紅茶を淹れる。蒸した茶葉の良い香りが鼻をくすぶった。
『お嬢様、こちらはベルガモットをベースにミックスベリーとカエルの腸で蒸した紅茶です。どうぞ、召し上がりください』
『おいちょっと待てや! 今なんかしれっとヤバい奴が紛れ込んでいなかった!?』
ガタン! と、大きな音を立てて私は立ち上がる。聞き間違いでなければ良いのだけれど、今さっき目の前のこの女なんて言った?
『はて、何の事でしょうか?』
そう言いながら、首をかしげる従者であった。まるで記憶にございません、とでも言っているかのような表情。というより、この従者。常日頃からポーカーフェイスであるが故に感情が読み取れづらい。つか、今何考えているのかすら分からない。ミステリアスだ。
『とぼけないでよ!! 咲夜、アンタ今さっき「カエルの腸」とか言ってたでしょうが!?』
『……うわぁ、お嬢様がとんでもない事口走っていらっしゃいますわ。竹林のお医者さんに診てもらいに行かせた方が良さそうですね』
『やめろ! なんか痛い子を見るような眼差しで見るのはやめろ!? 至って私は平常でいるからね? とんでもない事口走ってるのはどちらかというと咲夜、貴方の方でしょ!?』
『あーもう、やかましいったらありゃしない。てやっ!』
大きな声で散々喚く私が面倒になったのか、メイドはどこからともなく取り出したタライで私の頭を叩く。カーンッ! と、甲高い金属音が空に響き渡った。
『い……~~~~ッ!!!!』
『少しは頭を冷やしてくださいお嬢様。こんなの、ただの冗談に決まってるじゃないですか』
『アンタが冗談を言うとマジっぽく聞こえるからシャレにならないのよ……』
未だ頭に残る痛みを堪えつつ、メイドに吐き捨てるように言う私。無表情で冗談を言っているのって、結構見分けがつかないのよ。全く、感情を読み取らせてくれないのは辛いものだわ。私みたいに少しは喜怒哀楽の表現ってのを身に付けてほしいわ。まぁ、私の場合は咲夜に対して常に怒ってるような感じなのだけれど。
咲夜は特にこれといって顔色を一つ変えず、冗談で淹れた紅茶とはまた別の紅茶を差し出した。これまた香ばしい匂いが鼻の奥を貫く。というより、刺激的なものに近いこの紅茶を作る咲夜は一体……。
『まぁ、そんな怪訝な表情されなくても劇物は入ってませんよ?』
『少なくとも入れてみようと思った事は間違いないわよね?』
『愚問ですね』
『そう、なら良いわ。これなら安心して飲め――――』
口の中に入れた途端、舌の上に電気が流れた。口に含んで僅かコンマ一秒の出来事である。反射的に目の前にいる咲夜に大量の霧を吹いた。だが、それを事前に予知していたのであろう。咲夜はひらり、と踊るように身を躱すのであった。おのれ、咲夜め……図ったな!!
『…………』
『どうしましたお嬢様? そんなに怖い顔で睨み付けて』
『おみじゅくらひゃい(お水ください)』
もはや抵抗する意味なし。というより、想像をはるかにしのぐ壮絶な痛みに私は撃沈した。
一刻も口内に広がる痛みを鎮める事に徹する。それが私にできうる事であった。コイツへの仕返しは遠からず、少なからず後でしてやるとして。
「え、何これ? 私の記憶なのよね?」
「そりゃそうだけれど?」
「一つ質問良いかしら?」
「ええ、どうぞ」
記憶はここで途切れていた。この後の私が彼女に対して反撃が成功したかどうか、その辺が気になる所だけれどそれは置いといて。
「なんかアレだね。貴女って随分と虐められやすい体質してんのね」
「面と向かってそれ言われるとすごく虚しくなるし、悲しくなるわね。どうしてかしら……」
私によく似た―というより私自身なのだけれど―ヤツに言われると、尚更の事である。悲しいとか虚しいとか、それらを通り越して呆れさえも感じてしまっている私がいる。これもまた事実。
「悲観に暮れている所申し訳ないのだけれど、話続けるよ?」
「別に、悲観に暮れている訳でもないのだけれどね」
「まぁ、あの記憶はこれまでに至る貴女のものであってね。もう一つ見てもらいたいものがあるの」
「何よ?」
よっこらせ、と胡散臭い掛け声とともに持ち出してきたもの。それはブラウン管テレビであった。一体何の真似をする気だが……。
「貴方にはこれからとある映像を見てもらうわ」
「あの記憶の映像に続き、また見なきゃいけないものがあるんですかッ!?」
またか。また記憶みたいなのを見せられるのか。内心萎える私。
「まぁ、そんなに気落ちしなさんなって。これから見せるのは胸が無かった頃の私なんだから」
「また私自身のじゃないの! しかも何よ、胸が無かった頃ってなんなのさ!」
「まぁ、胸にぶら下がっているソレを胸ではないと? それとも何、脂肪の塊か何かなの?」
胸元に視線を下す。そこには実に見事なまでに実った果実が二つ。誠ながらそれは私の胸であった。
「次からは自分の鏡を見て物事を言いなさい」
「ったく、何なのよもう。ない胸して偉そうに……」
「胸はなくとも、張れる胸はあるのです!」
えっへんと、誇らしげに胸を張る彼女。恰好の過激さが視覚を痛烈に刺激する辺り、紳士諸君らにはかなり目に余る光景かと。とか、そんな解説はどうでもいいの! いい加減服を着ろ服をッ!!
「この蒸し暑苦しい空間にはクーラーと扇風機がないからね。脱がなきゃやってられないのよ」
「そんなことどうでも良かろうか!? 何もない空間とはいえ、熱さの概念があるのはちょっとおかしいからね! てか、何しれっと下着まで脱ごうとしてるのよ!? やめなさい!」
「えー、そっちの方が客受けいいじゃん?」
「誰得なのよ一体!!」
ちぇー、と愚痴を零しながら服を着る彼女。その間にテレビはある映像を映し出す。
それは私の映像であった。しかし、何かの存在に怯えているのだろうか丸くなって震えている。無論、部屋の隅で。
「で、これは何の映像なのかしら?」
「これはね、いくらどんなに胸を大きくしようと努力した貴女の映像ね。でも、結局はド―にもならないという事が発覚して、いくら努力してもそれが報われる事がないという絶望を突きつけられて失意のどん底に落ちた様子ね。ちなみにこの後、『胸があれば私の人生は変われたはずなのに……』と言うわ」
「変な方向に努力を注がなければまともな私だったはずだろうに、ご愁傷様……」
『うぅ……ぐす、胸があれば私の人生は変われたはずなのに……』
映像の中で悲観に暮れている自分はそう呟いた。軽いネタばらしなど今更何とも思わない。だって、目の前にいるコイツ、
「……ぐす、全くもって同感だわ……ずびびびー」
自身でネタばれしておいて、何に共鳴したのか分からないけれど滅茶苦茶泣いておりますもの。突っ込む気力も失せるわ。それと、はしたない鼻水のすすり方やめろ。鏡を見ているように似た自分が下品な行いをしているのを見てると、居てもたってもいられねぇ。
とりあえず適当にハンカチを渡す。
「はい、コレ。とりあえずコレで鼻かんどいて」
「ありがとう、ずび、すがががっがgっがぴー」
「一体どんなかみ方したらそんな音がでるんかな!?」
* * *
その後、調子を取り戻した私自身から自分の現在の状況と、以前の自分の状況について説明を聞いた。
胸が無い以前の私は、常に周囲から胸が無いだの背丈が小さいなどという理由で、子ども扱いされていたのが気に入らなかったらしい。吸血鬼である前にスカーレット家として由緒ある家系の次期頭首(後に一族は妹以外全て消える事になる)として、その幼いなりとはいえ立派に頭首してやるぞと気概に溢れていた。しかし、それは後に幻想郷に降り立ってそこで出会った人物との出来事でその気概も消え失せてしまうのであった。
頭首として全うする事に生きがいを感じ、闘志も燃やしていた若かりし自分はあっという間に体たらくに堕ちた。かつての威厳を失い、ヒットラーおじさんも戦々恐々としたあの頃の自分のなりようを私の家臣はカリスマ☆ブレイクと名付けた。その後に連鎖反応として起こす行動、それにもまた名がつけられた。それは、うー☆。
後世に語り継がれる黒歴史を築き上げてしまった私は、完全に絶望に取り囲まれていた。四面楚歌もいいところだという具合にね。
カリスマの成れの果て、うー☆ちゃん、カリスマ(笑)などと家臣からもいつからかそう呼ばれるようになり、完全に私の威厳は損なわれてしまった。毎日が絶望に満ちた生活、そんな人生もっぱら御免だった。それからはかつて妹を地下へと追いやった様に、自らを部屋の中へと閉じ込め自身で自身を幽閉、軟禁をするという行為を行った。完全に心を閉ざしたのであった。少なからずとも、これならば外部からの誹謗や中傷から逃れる事が出来る。そう考えた私はまだ甘かった。
家臣の一人に、器用に雑務をこなす存在がいた。それが難なく私の心の壁をぶち破って土足で踏み込んできたのだ。これにはいてもたってもいられず発狂した。無理やり引きずり出され、また非難を浴びる事になった私は館を捨てた。それはスカーレット家としてのこれまでの歴史や誇り、威厳をも捨てたのと同然であった。
そして、私は何者でも無い者へと成った。
* * *
「それで、その後私はどうなったの?」
「何者でもなくなった貴女はある事を願ったのよ」
「それって、もしかして……」
「さっきのあのテレビの映像に映ってた貴女が呟いた事よ」
さきほどテレビに映し出されていた私の映像。その私が呟いた一言が何らかの力が作用して、今の私がいる。つまり、私のこの年齢には見合わぬたわわボディは彼女の理想と言った所だ。んで、目の前にいる私は本来あるべき姿という所。
「さて、これまで話した事はまだ序章に過ぎないわ」
「え、どういう事?」
「これから本題を話すわ」
私の質問を無視して話を進める。口調もさっきまでとは異なり、妙に重たい空気を纏っていた。
「何者でもなくなった私は、ある願いを願った。それは何か得体のしれない存在の力が作用して、今という状況を作った。そんな話をしたよね?」
「ええ今さっきね」
「でもね、これにはまだ続きがあるのよ」
「続き……?」
何者でもなくなった私の唯一の願いが叶い、物語はそれでちゃんちゃん。とハッピーエンドを迎えたかと思っていた。しかし、まだそこには続きがあった。急に雲行きが不安になって来たような不穏感を覚える。
「願いは叶った。だけど、自分達だけの願いだけが叶うだなんてそんな一方的で好都合な美味い話はなかった」
「それってどういう意味よ?」
「何かを為すにはそれ相応の対価を支払わないといけないのよ。それをあの時の私は知らないでいたのよ……」
「悪魔との契約みたいだわね」
「そうね。そして、あの時の私はかなり絶望に追い込まれてたんでしょうね。一歩立ち止まって考えれば何とかなるかもしれなかったのに……」
遠く、何もない仄かな灰色の空間を見据える彼女。さきほどまでの悪戯な笑みや悪だくみしてそうな表情はなく、そこにはどことなく後悔しているかのように見える。
「何者でもなくなった私の願いは人生というものを、根底から変えなきゃいけない代物だった。たかが胸があった人生ごときに大げさって思うわよね? でもね、それを叶えるにはそうでもしないといけないほど大変な事でもあったのよ。いくら神様でもそんな事はタダで平然とやってのけるだろうけれど、意地悪な神様は対価を支払わねばやってくれなかった。つもる話、選んだ相手が悪かったのよね。本当にどこまでついてなかった事か……」
「確かに大げさだけどさ、それと神様とか選んだ相手が悪かったとかは何が関係あるのよ?」
「関係大ありよ、でも私じゃ説明できないくらいちょっと複雑な話かな」
「そう……なのね」
「まぁ、それはそうとして。彼女が理想とした世界を作るために支払った対価、それは本当に膨大なものであったのは確かよ。彼女が持っていた能力、吸血鬼としての力を足してもたりないくらいには……ね?」
吸血鬼としての力、それに私自身が保有していたある能力? それらを足しても足りないほど膨大な対価。そこで、ある疑問が思い浮かぶ。
「足りなくて支払えなかった対価はどうなったの?」
「良い所に目がついたわね。そう、ありったけのものをかき集めて支払ったとはいえ、それでも完済する事のできなかった対価。それがどうなったのか? それをこれから貴女に見せてあげる。そして、貴女にはそれと決着をつけてもらうの」
「まって、決着ってどういう意味よ? それに、それって答えになってなくない!?」
私の疑問に対して、予想の斜め上を行くような解答。まだ釈然としててよく分からない状況。分かった事と言えば、吸血鬼としてあるべき力が失われていた理由この一点のみ。それ以外はさっぱり。そして私はこれから何かと対峙させられる始末。振り回されてばっかりだわ……。この世はなんとも理不尽やら。というより、ここはこの世であるのかどうかすら分からないのだけれど。強いて言わせてもらえば、あの世とこの世の中間地点。つまり中世?
「これから貴女に見せる……いえ、貴女が会う者がさっきの問いの答えよ」
そう言って、彼女は何かを唱え始める。彼女の身体は淡い光に包まれる。そして、その詠唱が終える瞬間。私の脳裏にある映像が瞬間的に浮かび上がる。
「うそ……何よこれ」
その光景は一瞬とはいえ、凄惨なものであった。
対価を完済する事のできなかった私は、黒い奔流に飲まれる。それは私をどこか遠くへと流しながら、体内に入り込んでくる。穴という穴から、肉体は蝕まれていく。
『嫌ッ……い、イヤアアアアアアアアッ!!!!』
悲鳴が耳をつんざくように響く。彼女の断末魔の声は徐々に低く、低くなっていく。形は崩れ、人の形ではない何者かへと変化していく。それに合わせるように声も低くなっていく。
――――そして、何もかも聞こえなくなった。
活動報告通りに今回で終わらせる事ができなかった……。
多分、次回が本当の最終回になると思います。