ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜   作:シドー@カス虫

19 / 24
うまく描けなさすぎて心が折れそう。

酷評は勘弁してくださいm(_ _)m



19 立ち向かうヒーロー

避難シェルター内

 

「パパ、怖い怪獣はまだ外にいるの?」

 

「だ、大丈夫さ!ヒーローがやっつけてくれる!」

 

現在シェルター内には約五千人いるが、先ほどから聞こえる戦闘音に不安を感じ、その方向だけ誰も近寄らずスペースがある。

すぐにその判断は正しかったと中の人たちは痛感した。

 

 

音がした方に、大穴が開いたのだ。

 

 

皆離れていたので怪我人はいなかったが、誰一人そんなことは気にしなかった。

 

崩れた瓦礫の上には、ところどころ怪我をした男。

そして大穴から中を覗くのは……

 

「………見つけた♡」

 

ーー深海王だ。

 

 

 

 

 

 

* * *

 

しまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまったしまった‼︎

 

よりにもよってシェルターに吹き飛ばされた‼︎

 

攻撃はガードしたしダメージもでかくないけど、そんなことは関係ない!

一般人を巻き込んじまった‼︎

今の崩落で怪我人はいなかったけど、最悪の状況に変わりはない!

 

 

どうする!俺‼︎

 

プラン① なりふり構わず闘う

 

ダメだ!一般人に被害がでる策は論外だ!

 

プラン② サイタマに連絡する

 

こいつ相手に連絡する余裕はない。却下。

 

プラン③ 秘められた力に目覚め奴を瞬殺する

 

俺はコミックヒーローの主役じゃない。今ある力でどうにかするっきゃない。

 

 

 

……猛スピードで考える内に冷静になっているね。

しゃあない。結局サイタマについていった時点で決まってたんだ。

 

ここで俺がヒーローになるっきゃないか‼︎

 

「全員死にたくなかったら、今すぐ反対側にまで固まれぇえええええええええええええ!!!!」

 

全力で声を出すと同時に、人々が必死こいて反対側に固まる。

これで少しはスペースが広がった。

あとは奴と皆の距離を維持しつつ倒すしかない!

 

「そこを退きなさい‼︎」

 

「やなこった‼︎」

 

再び深海王は超連打をかましてくる。

できることなら奴を外に吹き飛ばして……

 

「見つけたぞ‼︎人間どもよ‼︎」

 

大穴の方を覗くと、タコ型カニ型イカ型etc…色々な海の生物の怪人がいた。

 

「ちょうどいいわ。あなたたち、群がっているゴミ共を殺しなさい!」

 

早速何体かシェルターに入ってきた‼︎

今雑魚を潰しにいっても、間違いなく深海王に結局殺される。

 

どうすればいいんだよ‼︎俺は‼︎

 

 

 

 

 

 

 

「テメェらの相手は俺だ‼︎」

 

「B級ヒーロー! ジェットナイスガイ参上‼︎」

 

「う……うおお‼︎ 俺もやるぜ!」

 

「よし、力を合わせるぞ。38位の最下位とはいえ俺もA級の端くれ……やってやる!」

 

 

C級ヒーロー オールバックマン・ブンブンマン

 

B級ヒーロー ジェットナイスガイ

 

A級ヒーロー 蛇咬拳のスネック

 

 

ヒーローたちが、怪人共の前に立ちはだかる。

シェルターに避難していたとはいえ、今このとき怪人の前に立ち、皆を守ろうとしている。

 

カッケェ。

カッケェ………けど、

 

「邪魔なんだよザコが‼︎」

 

「グッ……!」

 

A、B級ならまだしも、せいぜいケンカが強い程度のC級二人は、怪人の歩を止める事ができない。

 

今にも、歩みを止めない何体かが人を殺そうとする。C級ヒーロー二人は脚に掴まるが、引きずられている。

 

俺は、深海王の足止めで精一杯だ。

 

 

 

 

 

チクショウ 避難してたヒーローまで戦って、それでも守りきれない。

 

チクショウ

 

チクショウ!

 

チクショウ‼︎

 

 

俺じゃあ 守れない。

 

 

俺じゃあ ヒーローにはなれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けてくれよ サイタマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟音

 

シェルターのちょうど人々と怪人の境界線あたりに、轟音と共に大穴が開く。

そこから飛び出す三つの影

 

 

一つはC級の二人、もう一つはA、B級の二人が戦っていた怪人に一瞬で迫ると、すべて一撃で屠る。

 

三つ目の影は、乗っている自転車で倒れているヒーローを救助する。

 

「悪いな、遅れて」

 

「外にいた奴らは片付きました。あとはチバさんが闘ってる奴だけです」

 

「すまない二人とも。俺には、これぐらいしかできなくて」

 

 

無免ライダー

 

ジェノス

 

サイタマ

 

 

三人が、ヒーローが、迫る脅威を退けた。

 

「うおおおおお!」

 

「ヒーローがきてくれたぁああああ!」

 

「二人ともワンパンじゃんスゲエェえええ‼︎」

 

人々の興奮は収まらない。命が奪われそうだったんだ、当たり前だ。

 

「……よくも、私の兵を‼︎」

 

深海王は自分の兵を殺した二人、近づいてくるサイタマを見つめて動きを止める。

 

「遅いよサイタマ。皆巻き込まんよう闘うのは骨だったよ」

 

「悪いな。今日の晩飯奢るから。誰も死ななかったし結果オーライで」

 

「じゃあ邪魔も消えたし…こいつ倒そう」

 

「だな。倒すか、珍海族」

 

今まで焦っていた俺も冷静になる。

人々の心配は無くなった。

サイタマがきてくれた。

 

一人でできなかった。ヒーローになれなかったのは悔しいけど、もう 焦る理由なんてない。

 

 

「……死ねっ‼︎」

 

深海王が俺に拳を放つ。

でも、こいつの拳じゃ致命傷にはならない。正面から受け止める。多少地面が割れたが、思った通りダメージはでかくない。

俺は深海王の指を手刀で切る。

今までずっと攻撃を捌いててできなかった、明確なダメージ。

 

 

サイタマにももう片方の手で殴る。

だけど、こいつはサイタマの力を分かってない。

 

サイタマに拳が当たる瞬間、その腕の肘から先が消えた。

いや、サイタマが薙ぎ払った。

 

「なっ⁈よ、よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもぉおおおおおおおおお‼︎」

 

深海王は腕をもがれて今までで一番の怒りを露わにする。

 

 

「ホント、サイタマは強いよ。全然本気じゃないだろうに」

 

 

 

 

俺とサイタマは、一緒に深海王の腹を殴る。

ほとんどサイタマの力だけど、深海王の腹には風穴が開き、サイタマとの力の差を理解する前に深海王は死んだ。

 

俺は…弱い。

今の俺じゃ、サイタマがいないと守れるものが少なすぎる。

 

「助かったああああ‼︎」

 

「ありがとうヒーロー‼︎」

 

「カッケェ‼︎カッケェよヒーロー‼︎」

 

結局、サイタマがこなかったら守れなかった。

それでも、皆がここにいるヒーローを賞賛してくれる。

 

俺は、今この場にいるヒーローを集めた。

 

「……みんな、ゴメン。俺が弱いから、皆を危険に晒して」

 

 

 

「何言ってんだよ‼︎あんたがいなかったらとっくに殺られてただろ!」

 

「あんたがボス抑えてくれたから誰も死なせずに済んだじゃねぇか‼︎」

 

「みんな守れたんだ‼︎俺たちの勝ちだ‼︎」

 

「新人のハゲの強さは予想外だったがな」

 

 

……あぁ、情けないな。涙が出ちまう。

 

皆に無茶させて、そんで皆に励まされて……

 

 

 

 

 

市民の皆は、危機を退けたここにいるヒーロー皆に感謝の言葉を贈り続ける。

 

 

俺たちは、勝てた。

 

 

でも、俺は………

 

 

 

 

 

 

自分の弱さを嘆いた。

 




無免ライダーの名言抜くのは辛かった。

結局、俺はうまく描けないんだな。
悔しい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。