ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜 作:シドー@カス虫
逆転オセロニア面白いわ(^o^)
深海王とぷりぷりプリズナー
2人は拳を交えた。
互いに相手の力量が予想を上回るが、ヒーローであるぷりぷりプリズナーのほうがダメージは大きかった。
「効いたわ、少しね」
「こっちも効いた、少しな」
どちらも相手の頬を殴ったが、すでにプリズナーのバランスは安定しなくなっている。
「思った以上に強いパンチだが、負けるわけにはいかない。これ以上他の男子が壊されないためにも!」
途端、プリズナーの巨体がさらに大きくなる。
鍛え抜かれた筋肉は着ている囚人服が破けるほど膨張し、プリズナーは全裸になる。
「ぷりぷりプリズナー エンジェル☆スタイル‼︎」
……もし一般人がいたら即通報だろう。
「…どう見ても天使じゃない」
「……存在自体が暴力じゃん」
ソニックやチバもこれには顔をしかめる。ていうか普通に気持ち悪がる。
誰だって全裸の男なんて見たくないだろう。
「エンジェルスタイルの俺を見て生きて帰ったものはいない!」
「「なら……早く帰ろう」」
言葉通りなら2人まで消されかねない。
「醜いわね」
「遺言はそれだけか‼︎」
ーーエンジェル☆ラッシュ‼︎
プリズナーは深海王に全力の拳を叩き込む。
1発1発が並の怪人を屠れるほどのパワー、流石はS級ヒーローだ。
「ハァ……ハァ…」
全力の攻撃を与え、肩で息をするプリズナー。
だが………
「もう連打は終わりかしら?」
土埃から姿をあらわす深海王。
表情一つ崩さず、肉体にも攻撃を受けたような跡は見当たらない。
無傷 。 プリズナーの全力はまるで効いていなかった。
「効いたわ……少しね」
深海王は疲労困憊のプリズナーに攻撃を与える。
拳1発1発がプリズナーの肉体にめり込み、骨を砕き、意識を抉る。
「連打っていうのはね、相手を確実に仕留めるように、1発1発殺意をもって打つのよ」
ーーこんな風に………ね
先ほどの攻撃が可愛く見えるほどの連打。
同時に放たれたと思うほどの速さ、そんな拳をプリズナーの全身に叩き込み……
空へ吹き飛ばした。
「楽しいわね…」
深海王は遊びとしか思ってない。
それほどまでに、プリズナーとの力の差は大きかった。
「貴様は何者なんだ?」
「私は深海王。
海人族の長にして深海を統べるもの。そしてこの世の全てを支配下におくもの…
貴方たちも私に歯向かってみる?」
「……へぇ、やっぱりあんたが深海王なんだ。地底王の言う通り強いね」
「あら、あなたあのザコのこと知っているのね」
「うん、友達。あんたが暴れるかもって教えてくれた」
「ふぅん、それで、私と闘うのかしら?」
「ま、そうするしかないね」
待ち望んでいた強敵とのバトル。
強くなるための挑戦にチバはつい口角を上げる……
「雨 降ってきたわね」
瞬間、チバがいた地面に拳がめり込んだ。
チバは横にずれて回避し、そのまま深海王の横腹を蹴り飛ばす。
「あら、なかなかやるわね」
深海王は口から蛇のような生き物、体内ウツボを出した。
予想してなかった長射程の攻撃だが、慌てず後ろに下がる。
「体内ウツボ、噛んだらはなさないわよ」
迫るウツボ。
だが、その深海王の目の前に男が現れた。
ソニックだ。
「どちらも遅いな」
ソニックは顎に掌底、体内ウツボを噛みちぎらせた。
「見てるだけなのは性に合わない、俺にも戦わせろ」
深海王の拳を全て自慢のスピードで避けるソニック。この僅かな時間ですでに深海王の動きを見切っていた。
「パワーはあるが、そのスピードじゃ俺を捉えることはできない」
ソニックの連打。
スピードにものを言わせた無数の攻撃、僅かに深海王が怯む。
「俺がいるのを忘れないでね」
その怯んだ隙をつきチバは腹に拳を叩く。
プリズナーの攻撃にビクともしなかった深海王も、口から血をだす。
「俺の邪魔をするな」
「そっちが割り込んだんでしょ」
口ではいがみ合ってるが、即席にしては悪くない連携をしていた。
「……ふふ、うふぁははははははははははははははははははははは」
「なんだ、おかしくなっ……」
言い終わる前に深海王はソニックとの距離を詰めていた。
それも、先ほどまでの戦闘では考えられないスピードでだ。
そのため深海王の攻撃に、ソニックは反応が遅れた。
「危ない!」
咄嗟にチバが横から腕を殴り軌道を逸らす。
なんとかソニックに当たらなかったが、パワーまで上がっている。
ソニックとチバは深海王から距離を置く。
「奴に何が起きた⁈」
「いや知らんよ!急にパワーアップして……」
再び2人の元にやってきた深海王。
だが、その姿は変わっていた。
「地上に出てから随分しぼんじゃったけど、雨のおかげで元気出てきたわ……」
元々大柄だった体は20mほどにまで巨大化し、顔は魚のそれになり深海の生き物らしくなっている。
深海王は今まで、本来の力を出せていなかったのだ。
「あなたたちの攻撃、まるで痛くないわ」
今まで全力じゃなかった、その事実に2人は流石に驚愕する。
「速い、でかい、強い。だが俺が負ける要素は…」
突撃してくる深海王。
今までとケタ違いのパワーに、2人は退避する。
「くっ……俺の技では威力に欠けるのか‼︎」
「そりゃ丸腰じゃ限界あるだろうけど!」
そう、ソニックは監獄から出たばかりで囚人服のまま。武器は一切持っていない。
「くそっ!武器の調達に一時退却……」
深海王の腕がソニックを捉える。
捕まったソニックは驚異的な握力で体を砕かれ……
「バキバキボキボキ」
「?」
ソニックは、服を脱いでギリギリ回避していた。
「チバ、抜け駆けはするなよ。
深海王。次 会うときが貴様の最後だ」
全裸になってしまったソニックは、武器の調達に一時退却した。
残るは、チバと深海王のみ。
「消えた……ま ザコは放っておいて、それじゃ、殺しあおうじゃないの……」
再び放たれる拳。
今までで一番の威力だが、チバは正面から受け止める。
「よかった。忘れてなくて」
止めた腕の上に飛び乗り、頭に踵落としを決める。
だが、深海王はめり込んだ足を掴み、チバを投げ飛ばす。
「ぐわっ‼︎」
無人のビルに吹き飛ばされたが、すぐに体勢を整える。
果たして深海王は、今投げ飛ばしたばかりだがすでにチバの目の前にきた。
一瞬でくることを予測していたチバは拳の軌道を逸らし、無防備の腹を連打する。
「逃げたザコと違って少し効くわ。あなたも力を発揮できなかったのね」
「まぁね」
サイタマについていくなどお節介な方のチバは、ソニックに気を使い全力を出していなかった。
だからこそ、やっと真面目に闘える深海王は狂気を孕む笑みをしていた。
連打されたまま深海王はチバを殴り飛ばす。
咄嗟にガードしたが、直接食らっただけに何十mも先に吹き飛ばされる。
ビル群を貫き吹き飛ばされた先には………
……………避難シェルターがあった
原作では勝手にシェルターに行ったけど、
ここではシェルターに突っ込む感じにしました
次回割とオリジナル展開になります
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