ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜   作:シドー@カス虫

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逆転オセロニア面白いわ(^o^)



18 王への挑戦

深海王とぷりぷりプリズナー

 

2人は拳を交えた。

互いに相手の力量が予想を上回るが、ヒーローであるぷりぷりプリズナーのほうがダメージは大きかった。

 

「効いたわ、少しね」

 

「こっちも効いた、少しな」

 

どちらも相手の頬を殴ったが、すでにプリズナーのバランスは安定しなくなっている。

 

「思った以上に強いパンチだが、負けるわけにはいかない。これ以上他の男子が壊されないためにも!」

 

途端、プリズナーの巨体がさらに大きくなる。

鍛え抜かれた筋肉は着ている囚人服が破けるほど膨張し、プリズナーは全裸になる。

 

「ぷりぷりプリズナー エンジェル☆スタイル‼︎」

 

……もし一般人がいたら即通報だろう。

 

「…どう見ても天使じゃない」

 

「……存在自体が暴力じゃん」

 

ソニックやチバもこれには顔をしかめる。ていうか普通に気持ち悪がる。

誰だって全裸の男なんて見たくないだろう。

 

「エンジェルスタイルの俺を見て生きて帰ったものはいない!」

 

「「なら……早く帰ろう」」

 

言葉通りなら2人まで消されかねない。

 

「醜いわね」

 

「遺言はそれだけか‼︎」

 

 

 

ーーエンジェル☆ラッシュ‼︎

 

 

 

プリズナーは深海王に全力の拳を叩き込む。

1発1発が並の怪人を屠れるほどのパワー、流石はS級ヒーローだ。

 

 

 

「ハァ……ハァ…」

 

全力の攻撃を与え、肩で息をするプリズナー。

だが………

 

「もう連打は終わりかしら?」

 

土埃から姿をあらわす深海王。

 

表情一つ崩さず、肉体にも攻撃を受けたような跡は見当たらない。

 

無傷 。 プリズナーの全力はまるで効いていなかった。

 

「効いたわ……少しね」

 

深海王は疲労困憊のプリズナーに攻撃を与える。

拳1発1発がプリズナーの肉体にめり込み、骨を砕き、意識を抉る。

 

「連打っていうのはね、相手を確実に仕留めるように、1発1発殺意をもって打つのよ」

 

 

ーーこんな風に………ね

 

 

先ほどの攻撃が可愛く見えるほどの連打。

同時に放たれたと思うほどの速さ、そんな拳をプリズナーの全身に叩き込み……

 

空へ吹き飛ばした。

 

 

「楽しいわね…」

 

深海王は遊びとしか思ってない。

それほどまでに、プリズナーとの力の差は大きかった。

 

「貴様は何者なんだ?」

 

「私は深海王。

海人族の長にして深海を統べるもの。そしてこの世の全てを支配下におくもの…

貴方たちも私に歯向かってみる?」

 

「……へぇ、やっぱりあんたが深海王なんだ。地底王の言う通り強いね」

 

「あら、あなたあのザコのこと知っているのね」

 

「うん、友達。あんたが暴れるかもって教えてくれた」

 

「ふぅん、それで、私と闘うのかしら?」

 

「ま、そうするしかないね」

 

待ち望んでいた強敵とのバトル。

強くなるための挑戦にチバはつい口角を上げる……

 

「雨 降ってきたわね」

 

瞬間、チバがいた地面に拳がめり込んだ。

チバは横にずれて回避し、そのまま深海王の横腹を蹴り飛ばす。

 

「あら、なかなかやるわね」

 

深海王は口から蛇のような生き物、体内ウツボを出した。

予想してなかった長射程の攻撃だが、慌てず後ろに下がる。

 

「体内ウツボ、噛んだらはなさないわよ」

 

迫るウツボ。

だが、その深海王の目の前に男が現れた。

ソニックだ。

 

「どちらも遅いな」

 

ソニックは顎に掌底、体内ウツボを噛みちぎらせた。

 

「見てるだけなのは性に合わない、俺にも戦わせろ」

 

深海王の拳を全て自慢のスピードで避けるソニック。この僅かな時間ですでに深海王の動きを見切っていた。

 

「パワーはあるが、そのスピードじゃ俺を捉えることはできない」

 

ソニックの連打。

スピードにものを言わせた無数の攻撃、僅かに深海王が怯む。

 

「俺がいるのを忘れないでね」

 

その怯んだ隙をつきチバは腹に拳を叩く。

プリズナーの攻撃にビクともしなかった深海王も、口から血をだす。

 

「俺の邪魔をするな」

 

「そっちが割り込んだんでしょ」

 

口ではいがみ合ってるが、即席にしては悪くない連携をしていた。

 

 

「……ふふ、うふぁははははははははははははははははははははは」

 

「なんだ、おかしくなっ……」

 

言い終わる前に深海王はソニックとの距離を詰めていた。

それも、先ほどまでの戦闘では考えられないスピードでだ。

そのため深海王の攻撃に、ソニックは反応が遅れた。

 

「危ない!」

 

咄嗟にチバが横から腕を殴り軌道を逸らす。

なんとかソニックに当たらなかったが、パワーまで上がっている。

ソニックとチバは深海王から距離を置く。

 

「奴に何が起きた⁈」

 

「いや知らんよ!急にパワーアップして……」

 

再び2人の元にやってきた深海王。

だが、その姿は変わっていた。

 

「地上に出てから随分しぼんじゃったけど、雨のおかげで元気出てきたわ……」

 

元々大柄だった体は20mほどにまで巨大化し、顔は魚のそれになり深海の生き物らしくなっている。

深海王は今まで、本来の力を出せていなかったのだ。

 

 

「あなたたちの攻撃、まるで痛くないわ」

 

 

今まで全力じゃなかった、その事実に2人は流石に驚愕する。

 

「速い、でかい、強い。だが俺が負ける要素は…」

 

突撃してくる深海王。

今までとケタ違いのパワーに、2人は退避する。

 

「くっ……俺の技では威力に欠けるのか‼︎」

 

「そりゃ丸腰じゃ限界あるだろうけど!」

 

そう、ソニックは監獄から出たばかりで囚人服のまま。武器は一切持っていない。

 

「くそっ!武器の調達に一時退却……」

 

深海王の腕がソニックを捉える。

捕まったソニックは驚異的な握力で体を砕かれ……

 

「バキバキボキボキ」

 

「?」

 

ソニックは、服を脱いでギリギリ回避していた。

 

「チバ、抜け駆けはするなよ。

深海王。次 会うときが貴様の最後だ」

 

全裸になってしまったソニックは、武器の調達に一時退却した。

残るは、チバと深海王のみ。

 

「消えた……ま ザコは放っておいて、それじゃ、殺しあおうじゃないの……」

 

再び放たれる拳。

今までで一番の威力だが、チバは正面から受け止める。

 

「よかった。忘れてなくて」

 

止めた腕の上に飛び乗り、頭に踵落としを決める。

だが、深海王はめり込んだ足を掴み、チバを投げ飛ばす。

 

「ぐわっ‼︎」

 

無人のビルに吹き飛ばされたが、すぐに体勢を整える。

果たして深海王は、今投げ飛ばしたばかりだがすでにチバの目の前にきた。

一瞬でくることを予測していたチバは拳の軌道を逸らし、無防備の腹を連打する。

 

「逃げたザコと違って少し効くわ。あなたも力を発揮できなかったのね」

 

「まぁね」

 

サイタマについていくなどお節介な方のチバは、ソニックに気を使い全力を出していなかった。

だからこそ、やっと真面目に闘える深海王は狂気を孕む笑みをしていた。

 

 

連打されたまま深海王はチバを殴り飛ばす。

咄嗟にガードしたが、直接食らっただけに何十mも先に吹き飛ばされる。

ビル群を貫き吹き飛ばされた先には………

 

 

 

……………避難シェルターがあった

 

 

 

 




原作では勝手にシェルターに行ったけど、
ここではシェルターに突っ込む感じにしました

次回割とオリジナル展開になります


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