ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜   作:シドー@カス虫

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なんかうまく書けた気がしない。
(´・ω・`)

あと4月13日にお気に入り100人近く増えたのが未だ不思議。
誰か理由教えてけろ


16 ヒーローのあり方

隕石騒ぎから3日後。

 

町は復興作業を、サイタマたち3人は部屋でいつも通り駄弁っていた。

 

 

「あの時…協会が俺じゃなく先生に救いを求めていれば…メタルナイトと協力して被害を最小限に防げたと思います」

 

「確かにあのミサイルなら、砕けた隕石群も一網打尽だったろうね」

 

「でもメタルナイトって自分勝手な奴だったんだろ?どうせ協力プレイなんて無理だろ。

もう気にすんなよ。あれで充分最小限だろ。だって死人出なかったんだぜ?」

 

確かにサイタマの一撃で被害はZ市の半壊『程度』で済んだ。

本来ならシェルターに隠れようが郊外に逃げようが、Z市や隣接している町ぐらいなら更地になっていただろう。

 

 

これは奇跡としか言いようがない。本来なら未来永劫語り継がれる英雄にだってなりかねない。

 

だがサイタマは知らない。

 

サイタマは今、一部ではZ市半壊の原因を作った悪役にされている。

 

 

「……でも、これは教えるべきではないですね」

 

「復興が進めば恩知らずも静かになるよね」

 

「ん?なんか言った?」

 

「何でもないよ」「何でもありません」

 

「そっか………そういや俺らランキングってどうなった?隕石止めたし」

 

「え?ああ…上がってますよ。

俺はS級17位から16位

メタルナイトはS級7位から6位に

 

 

先生はC級342位から5位に上がってます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「5位⁈」

 

「ちなみに俺は変わらな「んなのどうでもいい!」(´・ω・`)しょぼん」

 

「342位から5位って何だよ‼︎おかしくねえか⁈」

 

「いえ むしろ一気にA級以上に昇格しても不思議ではないレベルです。災害レベル竜の危機的状況でしたから」

 

「え……?」

 

「もし隕石群もどうにかしてたらS級上位には上がってたね」

 

「隕石破壊でも充分A級にはなるはずですが……おそらく協力がメタルナイトと俺の役割が大きいと勝手に評価したのかと」

 

隕石の破壊は大衆の目に入ったが、ヒーローが集まった現場に他の人がいないのも原因の一つだろう。

 

「そういや災害レベルがどうとか報道してるけど、あれ意味あんの?」

 

「「………………」」

 

 

レベル「狼」:危険因子となる生物や集団の出現

 

レベル「虎」:不特定多数の生命の危機

 

レベル「鬼」:町全体の機能が壊滅の危機

 

レベル「竜」:複数の町が壊滅する危機

 

レベル「神」:人類滅亡の危機

 

 

「本来は災害レベルから自分が出動するか判断するのですが……」

 

「サイタマには関係ないよね……」

 

少なくともレベル竜をワンパンするサイタマだ。普通の人間の基準なんてあってないようなものだ。

 

「当たり前だろ。ヒーローが逃げたら誰が戦うんだよ」

 

「「!」」

 

チバとジェノスは音速でペンとメモを取り出して何か書き始めた。

 

「うわぁ……何やってんの」

 

「「今の言葉をメモしておこうと!」」

 

そう言いながら2人はメモを取り続ける。

 

「仲良いな」

 

サイタマは深く考えないことにした。

まぁいつも通りだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

や・め・ろ! や・め・ろ! や・め・ろ! で・て・け ! で・て・け! で・て・け! で・て・け! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ! 消・え・ろ!

 

 

 

サイタマは間違いなく人々の命を救った。

だが、それを認めない者や命を救われたと認識してない者は、いつだって英雄すら陥れる。

 

C級 タンクトップタイガーとブラックホール

二人のヒーローが町人を利用して、サイタマの心をへし折ろうとしている。

すでに恐ろしいほどの合唱になってしまった。

 

 

そんな光景を遠くから男が二人。

 

「おぬしもきたか、チバ君」

 

「こうなる予感しかしなかったので」

 

バングとチバだ。

 

「…どいつもこいつも救われた恩を仇で返しやがって」

 

「おぬしが怒ってどうする」

 

「わかってますよ。もちろん何もしませんので」

 

口ではそう言ってるが、いつになく怒りを表情にだしている。

拳を握り締め、噛み締めてる唇からは血が出ている。

親友だからこそ、と言える態度だ。

 

「……サイタマ君は間違いなくこの町の命を救った。それに対する周囲の反応がこれじゃ」

 

「……これが、 現実」

 

「ワシは彼が腐っていく姿は見たくない。だからここは敢えて口を出さん。

やめるのも一つの道じゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺たちはお前の暴挙を許しはしない‼︎

ヒーローなら正々堂々俺たちと勝負しろ!」

 

 

 

 

 

「新人潰し。ついでに自分達の売名行為か…」

 

「ゲスが欲をだして……だから昇格できないんだよ」

 

「……ワシは帰る」

 

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

ーー隕石をぶっ壊したのは俺だ‼︎文句がありゃ言ってみろ!聞いてやる!

 

 

 

 

 

サイタマはタンクトップ二人をあっさり返り討ちにした。

 

だがサイタマは、町の怒りを全て許容した。

誰の評価もいらない。自己満足だから恨みたきゃ勝手に恨め。

 

恩を売るどころか、仇すら受け入れた。

 

 

「お前アレ見てたのかよ」

 

「まね。首突っ込んでもややこしくなるだけだし」

 

「それもそうだな」

 

「………ねぇサイタマ、サイタマはあれだけ言われてヒーローを続けんの?」

 

「当たり前だろ。ヒーローは人知れず、何があろうと守り続けるからな」

 

「……ホント、サイタマはサイタマだね」

 

「なんじゃそりゃ」

 

 

 

 

ヒーローは 見返りを求めない。

守ろうと思ったから本気で守る。

 

一見無責任にもきこえるが……

だからこそ、ヒーローはヒーローであり続ける。

 

「……だから、サイタマはカッコイイんだよな」

 

「やめろよ気持ち悪い」

 





4月13日に人生で2回目の弁当の忘れ物をしちゃった。
それ自体はどうってことない話だね。
でも……
母さんが自分のフェイスブックを見たら、俺去年の4月13日にも弁当忘れてたわ。

妖怪のせいなのかね?


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