ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜   作:シドー@カス虫

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やっぱ難しいね
表現とか色々


11 初めての手合わせ

とある荒野

 

周辺数十キロには人の手が加わった形跡はなく、これから始まる出来事の舞台にちょうど良い場所だ。

 

そんなところに、3人はいた。

 

「ヒーロー名簿……

俺はS級、チバさんはB級、そして先生はC級ランキングでそれぞれ最下位になってます。今は名前がそのまま記載されてますが、しばらく活動するとヒーローネームとやらが付くようです」

 

「ヒーローネーム?なにそれ」

 

「恐らくは個々のヒーローの特徴を捉えたニックネームのようなものでしょう」

 

「ほら、例えばジェノス君だったら金髪サイボーグとか、そんな感じでしょ」

 

「おい その名付け方だと俺はハゲマントとかになっちゃうんじゃねーの」

 

「ハゲマント……似合ってんじゃんw」

 

「やかましいわ!」

 

「…まぁそんな話はどうでもいいとして、今日は無理な頼みを聞いてくれてありがとうございます」

 

「まぁ 弟子にするとか約束しちゃったしな。でも手合わせっていってもガチじゃないんだろ?」

 

「俺はそのつもりです」

 

「ジェノス君も無茶はしないでね。危なくなったらストップかけるから」

 

「はい………先生の本気を引き出せるようぶつかっていきます」

 

 

ーーお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬で距離を詰め前蹴り

これをサイタマは余裕で避ける

 

 

ジェノスは肩部、掌の砲口及びブースターで起動調整

 

「おお」

 

すぐさま踵落としをぶつける。

 

地面が砕ける程速く重い一撃だが、それもサイタマは回避する。

 

ジェノスは、上空に逃げたサイタマに焼却砲を放つ。

 

 

 

 

 

 

「あぶねー。まーた服が燃えるとこだった」

 

「ク クソッ‼︎」

 

ガクッ

 

「大丈夫ジェノス君」

 

「ま、まだ戦えます‼︎」

 

「……わかった」

 

 

 

 

 

 

ーーダメだ。 こんなスピードでは…

 

 

 

刹那 ジェノスの姿が消える。

否 超スピードで攻撃を始めた。

 

先日のソニックに匹敵するであろうスピード、サイタマも加速し全ての攻撃を避ける。

 

チバはサイタマと行動を共にするため動きを捉えられているが、並の人間では何が起きてるか全くわからないだろう。それほどのスピードだ。

 

 

ーーマシンガンブロー‼︎

 

ジェノスの拳が更に加速、だが捉えたと思ったサイタマの姿がない。

 

「いない!最初から残像を相手に殴っていたのか⁈」

 

ジェノスは自身のセンサーで索敵、すぐに距離を置いているサイタマを見つける。

 

 

 

ーー焼却‼︎

 

 

サイタマの目の前で放つ最大火力の焼却砲

 

「完全に捉えた!これで先生も少しは本気を……」

 

ポン

 

「うし…⁈」

 

「はい俺の勝…」

 

すぐさま後ろに拳を放つが、やはり避ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「サイタマ。なんで真面目に戦わないのさ?」

 

「いや、なんでって……」

 

「今ジェノス君は本気でぶつかってきてるんだ。だったら少しぐらい真面目にやるのが、師匠としての筋じゃないのか?」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

俺は 強くなりたい

 

本人でさえせつめいできない純粋な強さの秘密

この戦いで何か掴めるかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

「先生 行きま…」

 

 

 

 

 

 

刹那

 

サイタマが 目の前にいた

 

 

 

 

 

 

 

「⁈ 近い‼︎」

 

 

すぐ反応したジェノスの蹴りは空を切る

後ろに回ったサイタマは

 

 

拳を放つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳はジェノスに当たらなかった。当てなかった。

 

だがジェノスは、今までの人生で最も濃く ハッキリした リアルな『死』のイメージを感じた。

 

「腹減った メシだメシ!うどん食いに行こうぜ」

 

「……………行きましょう」

 

 

 

 

 

「動ける?ジェノス君」

 

「だ、大丈夫です…」

 

「……どうだった?」

 

「……俺は 強くなるためならどんな事でもやる覚悟はあります。でも……」

 

 

ー俺が先生の強さに近づける

 

ーーそんなイメージが全く湧きません

 

 

 

 

拳の射線上

大地は抉れ 山々は消し飛んでいる

たった1発の拳が天変地異に迫っていた

 

 

「だよね。正直次元が違うよ」

 

当然チバも、今のジェノスの気持ちは痛いほどよく分かる。今まで、そしてこれからも感じ続けるだろうから。

 

 

「ジェノス君、引き際があるとしたらここだ」

 

「これからも 高い壁に挫けそうになる事が何度もある」

 

「ジェノス君は充分強い。諦めても笑わないし気にやむこともない」

 

 

 

「それでも サイタマのもとで強くなる事を望むかい?」

 

「……はい!俺は先生のもとで強くなりたいです‼︎」

 

「…うん!いい返事だ」

 

ジェノスの目に、一瞬前の迷いはない。

 

 

「どったの。うどん嫌なの?」

 

「…ま、今はうどん食べて英気を養おう!」

 

「わかりました!」

 

 




原作のストックも考えて
近いうちにオリジナル話書こうかなって思ってます

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