ワンパンマン ー My only partner ー 〜更新一時停止〜 作:シドー@カス虫
サイタマのランクに対しての反応は、まぁ適当なサイタマの親友なので……
『ヒーロー認定試験 第6特設会場』
サイタマ、チバ、ジェノスの一行は近場でヒーロー認定試験を行う会場にやってきた。
「お久しぶりですバトルライターさん!」
「お久しぶりです」
「……チバ、こいつ誰」
「前に協会に取材したとき会った警備員さん。今日は会場の警備っぽいね」
「チバさん、『バトルライター』とは一体?」
「ただのペンネーム。戦う小説家ってわけで」
「センスねぇな」
「し、失礼な!一応俺売れっ子なんだぞ!」
「ところでバトルライターさん、今日は試験会場の取材ですか?ちゃんと前もって許可を……」
「いやいや試験を受けに来たんだよ」
「そ、そうでしたか!これは失礼しました!試験頑張ってください!」
「ありがとね」
「じゃ 行くか」
3人は会場に入る。
その3人、具体的にはジェノスを見つめる警備員。
「……もしもし協会本部ですか? 第6試験会場に例のサイボーグが来ました。 ハイ、間違いまりません」
なんて言葉は3人の耳には届かなかった。
* * *
時間は少し進み午後2時半。試験が終わった。
「ふー……やっと全部のテストが終わったか。あとは結果を待つだけだな」
「結果1時間後だって。早いね」
「ジェノスも終わったな」
「はい。筆記テストも体力テストもくだらない内容でしたね」
「だよな。ヒーロー試験にしちゃ簡単すぎるよな!」
ヒーロー試験では筆記と体力のテストが行われる。
筆記ではヒーロー協会についてや災害レベルの判別基準、作文など。
体力では1500m走や重量上げ、垂直跳びやパンチングマシン、更にはモグラ叩きなどがある。
合計70点以上で合格、晴れてプロヒーローに認定される。
「え?俺少しわからなかったけど」
「マジかよ。お前だけ不合格だったら笑えないぞ」
「お二人は体力テストは余裕でしょうし多分大丈夫だと」
「だといいけど……」
「ところでお二人は面接、何を聞かれましたか?」
「へ?」
サイタマだけなかったようだ。
「俺は進化の家について聞かれました」
「俺はあとがきでいつも書く怪人との闘いが本当か」
ジェノスの方は内偵を進めていた進化の家が壊滅され、それを行ったのが自身か聞かれた。
ジェノスはただ『そうだが』と答えた。本人はあくまで建物をだが…
チバはよくあとがきに、最近の怪人との闘いについて書いてるが、それが事実なのかと聞かれた。
チバは『そうだよ。てかいつもそう書いてるけど』と答えた。
「先生には面接するまでもないということでしょう」
「うん……そうなのかね……」
1時間後
「100点でした。ん?S級ヒーローに認定と書いてありますね。ランク付けに何の意味が…」
「……」
「…先生?」
「……受かりましたよ。71点のC級ですけどね」
「責任者に直訴してきます」
「ごめんやめて!俺が恥ずかしいから!」
「えっと……86点のB級。よっしゃぁああああああ‼︎サイタマに勝ったああああ‼︎」
「マジで⁈ヤベェさっき余裕つった俺恥ずかしい‼︎」
結果
ジェノス テスト満点 S級認定
サイタマ テスト71点 C級認定
チバ テスト86点 B級認定
ちなみに3人とも体力テストは満点だ。
合格者セミナー
今回第6特設会場で合格した人全員が出席している。ただし、合格者は3人だけだが。
大部分の人がサイタマの驚異的な身体能力を見て帰ってしまったのだ。
「まずは合格おめでとう」
「くっちゃくっちゃ…」
サイタマはだらしなくガムを噛んでる。
「…1名はギリギリだったようだが、このラッキーを無駄にしないようせいぜい努力するんだな」
「だってさサイタマ」
「ん?ワリィ聞いてなかった」
「だが浮かれるなよ!今後はヒーローとしての自覚を持って節度ある生活を心がけるように!君達の顔は協会のホームページに公開される事になるんだからな‼︎」
ぷぅ〜
サイタマはガムで風船を作ってる。
「聞いているのか?そのマヌケ面が全国に晒されるんだ。恥をかきたくなかったら………」
講師は自慢なのであろう拳法を見せる。軌道は読みづらくまるで蛇のようだ。
「俺のような立派なヒーローを目指せ‼︎」
「パチパチパチパチ」
チバの拍手だけが部屋に響く。
ぷくぅーーー
「……見なよサイタマ(チョン)」
パァンッ‼︎
「ガ、ガムが顔に!」
「先生!」
「……A級ヒーローにもなると多少は協会に幅が効くんだ。不心得者はいつでも減点してランクを下げてやる」
ーー覚えておけ‼︎
「ケッ。つまんねーセミナーだったぜ」
「ちゃんと聞こうよ……」
「我々の顔が新人ヒーローとして世界中に知られるようですね。これでもう先生も胸を張って活動できますよ」
ーーそして俺も これで正式に弟子ですね
「「……」」
「今後も指導のほどよろしくお願いします!」
「……うん」
「(どうすんのサイタマ。あんな簡単に弟子にするって言っちゃってたし)」
「(……どうしよ)」
「では今日はこれで」
「お おう……じゃあな…」
先行きが不安なサイタマとチバである…
* * *
会場 執務室
ここには、先程の講師 スネックと協会本部の男がいた。
「今日の新人3人、本当に合格者なのか?1人を除いてひどい態度だったぞ!」
スネックは先程のセミナーの愚痴をこぼしてる。まぁ、態度が態度なので仕方ないだろう。
「現役A級38位の俺も知らないようだったし、どうやらこの世界の厳しさを全く知らない。素人丸出しだ。あれじゃすぐに死ぬぞ」
「……いや、そうでもないかもしれない」
「ジェノス君は筆記・体力共に満点。非公式ながら今までの功績も考慮し、2年ぶりの快挙でいきなりS級認定された超大型新人だ。進化の家を壊滅させたのも彼だ」
「チバ君は筆記は合格者平均だったが、体力テストの記録は全てジェノス君よりも上だ。それにもし彼の語る闘いが全て事実なら、A級でも通用するだろう」
「特にサイタマ君は、筆記や作文こそは酷かったがやはり体力は満点。結果はギリギリの合格だったが、体力試験の全てにおいて2人を余裕で上回り、ヒーロー協会体力試験の新記録を大幅に更新した」
そう、サイタマの記録は圧倒的だった。
1500mを数秒で走り、コンクリの床に足跡が残り、天井に穴を開け、モグラ叩きは壊れ、パンチングマシンは端まで吹き飛んでコナゴナになった。
ーー彼の肉体には 神が宿っているよ
「スネック君。君は既にジェノス君よりランクは下だし、2人にもすぐにおいつかてしまうかもしれんぞ」
「………」
* * *
帰り道
「C級ランキングでトップになるとB級ランカーに昇格…」
「その上にA級があって、S級はさらにその上」
「ジェノスって実はすごい奴だったのか?」
「………今更なんだ」
「なんか 俺がなりたかったヒーローと違う気が…」
「……そう かもね」
「合格者セミナーの続きだ!」
2人の前に男が立ち塞がった。スネックだ。
「この業界には新人潰しというものが存在する!」
どうやら、ランキングを抜かされるのを恐れて早々に潰しに来たようだ。
「なるほど。こうやって先輩は後輩を蹴落とすのか。メモメモ……」
2人は全く動揺しない。チバにいたってはメモまでしてる。
「ランキングで抜かれることを気にする者も多くてね。こんな感じで早めに潰すのだ‼︎」
スネックの拳法が2人を襲う。
「…これがホントのヤブヘビか……」
「うわ かっこ悪」
スネックは秒殺された。(死んでない)
さて、なんとかテスト終わって更新もできそうだし宿題するか
えと〜ノートノート………
……
ヤベェノート忘れた‼︎ ←更新10分前(ガチ)
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