輝け!イチ・ニ・サンシャイン‼   作:N応P

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第23話 挫折と後悔、そしてもう一度

 

 東京からの帰り道千歌たちは疲れた顔で電車に乗っていた。

 それはしかたない結果が結果だったため俺もかける声が見つからなかった。

「…………」

 夕日の中静かに走る電車は会話をすることを許さない。

 ライブ前の元気が懐かしい。それはしかたないのかもしれない。

 ライブ後にスタッフのお姉さんから受け取った投票紙は残酷なものだった。SaintSnowでも9位。30位中9位あの二人でもその順位だった。なのにAqoursは30位中30位。

 つまり最下位だった。

 あれだけ頑張った千歌たちに俺がかける言葉が見つからない。

 

「私は良かったと思うよ。精一杯頑張って東京に呼ばれて踊れて」

「千歌ちゃん……」

「だから胸を張っていいと思う私たちの今が精一杯できたんだもん」

 

「千歌ちゃん……千歌ちゃんは悔しくないの」

 

 曜の一言は皆の心に何か刺さった。

 

「悔しくないの?」

「それはちょっとは……、皆で立てて私は嬉しかった……」

「そっか……」

 それから電車は少しの無言が続いた。

 

 

 

 

 

 電車乗って沼津についたときはすでに夕日が落ちていた。

 沼津に帰ってきて皆の顔に少しは安心の顔が見える。

 都会の緊張がやっと解けた。

「お帰りなさい」

 駅から俺たちを迎えてくれたのはダイヤさんだった。

「おね、えちゃ……ん」

 ルビィさんがダイヤさんの胸に飛び込み泣き始めてしまった。

 なにも言わずダイヤさんは頭をなでる。

 場所を移し話しがあると言われた。

「得票0でしたか。やはり今のスクールアイドル中では、先に言っておきますがあなたたちは決してダメではなかったのです」

「それはつまりどう言うことですか」

「7236.去年まででもこれでけのスクールアイドルが存在する。Aqoursはその中でも皆を喜ばせるほどの踊りとパフォーマンスはできている」

「そんなにいるのに……」

「ですからあなたたちが歌えなかったことは恥じることではありません。二年前もわたくし達は歌うことができなかった」

「それはなんで、ダイヤさんたちが歌えなかったのは」

「ステージの圧倒的な威圧。他のスクールアイドルたちの実力の差が」

「そんなことが。だから私たちが学校でライブする時に言ったことは」

「そうです。二年前のわたくし達は歌えなかったけど歌えたあなた方はすごいですわ」

 ダイヤさんは優しく言って解散になった。

 皆はダイヤさんからの言葉に何かを受け取ったんだと思う。

「誠さん、少しいいですか」

 

 

 

 

 

 ダイヤさんに連れられて来た海には果南姉と鞠莉さんがいた。

「お帰り誠。お疲れさま」

「ただいま、それで俺に言いたいことって」

「誠には言っておこうと思って。実は私たち二年前もスクールアイドルやっていたんだ」

「果南姉。うん知っている」

「え、それじゃ今日の千歌たちみたいに東京行って歌えなかったんだ」

「それも知っている」

「なんで知っているの!私は何を言えばいいの!」

「だってさっきダイヤさんが千歌たちに説明してから。だから俺は悪くないから胸ぐら掴まないでー」

「まあ踊れなかったのはマリーのせいでもあるんだけどね」

「鞠莉それは言わないでよ!」

「だって果南が格好つけるから」

「なんでそんな言い方するかな」

「鞠莉のこと思ってのことならもう少しあったでしょ!」

「だってあの時は鞠莉ヤル気だったから!」

 

「「ああ、もうそんなこと今は言いでしょ!!」」

 

「「どうでもいいことだって!!」」

 

「今日は三年生のことを話しにこんな場所にこんな時間に呼んだの!」

「そんなことで呼んだわけではないですわよ」

「今日誠を呼んだのは過去のAqoursと未来のAqorusのことを話しにきたのよ」

「過去って鞠莉さんとダイヤさん、果南姉たち三年のことですよね?ならさっき話しを聞いたので」

「それじゃ教えてあげる二年前の私たちのスクールアイドル名はAqousって言うんだ。そして今蒲女のスクールアイドルはAqoursって言うんだ」

「それじゃなずけ親はだれなの」

「ダイヤよ。ダ・イ・ヤ!」

「おお意外!鞠莉さんがなずけ親だと思ったいた。まさかダイヤさんだとは」

「もー!このことはいいですから!今から話すことはこれからのAqousのことですわ!」

「そうだね。千歌たちに少し残酷だけど現実を教えたからね」

「やっぱり東京に後輩たちだけで行かせたのは意味があったんだ」

「だって私たちが東京で辛い思いしたのに不公平でしょ。それに一度の挫折を味わうのも大切なことだよ」

「スポコンだ、だけどその考えは大切かも。とくに千歌には必要かも」

 

 

 

 

 

「だって0だったんだよ!」

 千歌が泣いてる。

 

「あんなに頑張ったのに」

 千歌が悔しんでる。

 

「0だったんだよ!」

 千歌が初めての挫折をした。

 それがなにか嬉しい。

 この挫折で千歌もだが誰もが一段階成長できたんだと思う。Aqoursもこれからの成長に俺はすごく期待をしている。

 なぜなら俺も今回のことで挫折をしたからである。

 いつものようにやっていればAqoursは上位に入ると思っていた。だけど結果は残酷だった。

 俺の頑張りが足りなかった。

 俺もなにかできたのかもしれない。

 俺の、俺の、俺の、俺の、俺の、俺の、俺の。

 

「俺の存在が彼女たちに悪影響を与えているのかもしれない」

 

 俺も今回の挫折でなにか成長するかもしれない。

 

 

 




遅くなりました。今回は東京から帰ってきての話しです。
なんでしょう後書きで何を書けばいいのかわからなくなってきました。なので最近の自分の事を書かせてもらいます。
最近スーパー戦隊のミニプラを作るのが最近の楽しみになってきてます。あれはいいですね実物の半分の値段であのリアル感がすごいです。シールも細かく少し貼るのが難しのが難点ですかね?これは自分の感想なので当てはまる方はいないでしょうね。

そうでした、淡島で謎解きが行われますね。それはなんて面白いワクワクなんでしょうね。謎解き。その一言が自分もワクワクさせてくれます。
今セブンでおこなっているクリアファイルも可愛く最高です。だけどお菓子がチョコが少し考えようですね。自分はチョコが苦手なのでチョコ以外のお菓子がいいいですかね。

なんだかんだで今回はこの辺で次回はやっとの海の家回。時系列や夏休みが長いなんて考えてはいけません。
ではまたお会いしましょう。

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