輝け!イチ・ニ・サンシャイン‼   作:N応P

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BS 今日っていう日にハナマルをください

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 本はいつも物語の世界に連れていってくれる

 

 本の世界なら冒険をして謎を解いて楽しんで

 

 そして、物語のヒロインになって王子に出会い恋に落ちる

 

 ヒロインの恋はいろいろある。とくに恋にはライバルが現れる

 

 現実であなたの隣いるヒロインは誰ですか

 

 それは私ですか、それとも他のヒロインですか

 

 

 

 

 

 冬の寒さも春の温かさになってきている3月の朝。

 その中俺は駅前でホットのお茶を両手でもて遊んでいた。

 日曜日の9時に人と待ち合わせをしていた。俺が珍しく日曜日に外に出てる、なんて珍しいんだ。

 今日は日曜日だから駅は人の出入りが多い。みんな電車に乗ってどこに行くんだろう。

 カップルは手を繋ぎ、会社員は休みなのに仕事しにいくのか改札にすいすい飲まれてはぞろぞろと出てくる人たち。

 見てるだけで面白い。一人ひとりそれぞれの物語がある。もちろん俺にも隣にいる彼女にも。

「人がやっぱり今日は多いずら」

「そうだね」

 俺と隣にいるマルさんこと花丸さんは本屋でおこなわれるイベントのために朝から集まった。

 今日おこなわれるイベントはある有名な作者のサイン会がおこなわれる。

「けど俺で良かったの?俺なんかと」

「うん。だってこの本を読んでるのマルと誠さんしかいなかったから」

「それもマルさんのおすすめの本だからね。面白かったよ」

「それは良かったずら。ルビィちゃんも善子ちゃんも本を読まないから」

「善子は変な魔法書なんか読んでいそうだけど」

「うーん、昔の善子ちゃんはすごく可愛かったのに」

「俺の知ってる善子も可愛かったけどな」

「けど善子ちゃんが持ってる本は面白いずら」

「へー、マルさんはいろんな本を読むんだね。俺はミステリーが多いな」

「本とは知識と冒険が詰め込まれた世界ずら」

「なるほど、さすがだね」

 本とは知識と冒険が詰め込まれた世界っか。

 たしかに俺も本を読んでいるときは冒険している感覚があるかな。

 

「それではサイン会を今から始まります」

 

 列が少しづつだか動きだし始めた。

 

 

 

 

 

「やったー、ついに手に入ったずら!」

「よかったね。サイン本なんて初めてだよ」

「マルもずら。うふふ」

 隣で本を大事そうに抱えるマルさんを見て俺もこのサイン本がさらに特別なものになった。

 人生初のサイン会がサイン本が二人のものになるとは。

「ねえ、マルさん」

「どうしたずら?」

「お腹空かない?」

「うーん、そうずらなー」

 首を傾げ考える。

 もしかしてお空いてない?俺は……

 

 ぐ~

 

「ごめん。お腹空いた」

「ふふっ、マルもお腹空いたずら」

「俺の一押しの店紹介するから」

「頼もしいずら」

「それではこちらです。お嬢様」

「うむ、くるしゅうない」

 俺のお腹が限界に来たため俺一押しのお店に案内することに。

 それは仲見世商店街のちょっと外れた場所にある甘味喫茶。

「どんぐり?」

「そう、どんぐり」

 店内に入る。

 売店機で券を購入する。

「おおー!メトロ感の中に未来を感じるずら!」

「すごく喜んでくれてよかった。さあ、座ろう」

「席に沼津って書いてある」

「そうなんだよ。ここのお店は東海道を現しているんだ」

「おー、面白いずら。この目の前に流れてる水は何ずら?」

「川を現していて、お盆が流れてくるからそこにさっき買った券を入れるんだ」

「おおー、こうすらか。流れていく」

 川に流れるお盆。まるで一寸法師が旅をしているみたいだ。

 それを目を輝かして見ているマルさん。

 先ほどの本の話しをしていたら、注文がすぐきた。

「うーん、このうどん美味しいー」

「でしょ!俺一番好きなんだ」

「このクリームあんみつもお美味しい」

「う、うん。美味しそうに食べるね」

「うん。だって美味しずら」

「美味しそうに食べてる姿を見てるだけで幸せになるよ」

「大げさずら」

 大げさではなく本当のことだよ。

 その美味しそうに食べる姿を見てるだけで美味しさが伝わってくるんだよ。

 

 

 

 

「最後はここに一緒に来たかったずら」

「図書館?」

「そうずら。知ってるずら?この図書館が動物の姿をしているのを」

「動物?この建物が」

 おお、初めて聞くぞ。動物ってなんだ?

「わからないずらか?答えはフクロウずら」

「フクロウ?鳥の?」

「鳥のフクロウずら。知恵を尊重するフクロウを図書館はしているずら」

「へー、初めてしった」

「これでおあいっこずら」

「まさかさっきお店を自慢したのきにいらなかった」

「マルは負けるの嫌いずら。誰にも負けないずら」

「そっか。それじゃ図書館に一緒に来たのもなにか理由があるの?」

「だれもこんな風に一緒に来る人はいないと思って」

「ふーん、なんかわからないけど本が好きだから俺は楽し

「よかったずら。さあ、一緒に本を楽しむずら」

「う……」

 いきなり手を握られ少し手汗をかいたがばれてないよね?

 

 

 

 

 

「うーん、遅くまで楽しんずら!」

「そうだね」

 空は夕方に、星も輝き始めてる。

「でも本の話しでそこまで盛り上がるなんて思わなかったずら」

「俺も驚きだよ知らない本をたくさん教えてもらって楽しかった」

「これからも本で語れると嬉しい……」

「うん。これからも知ってる本、知らない本で語りたいな」

「うん!語りつくすずら!」

「それじゃ、家まで送っていくよ」

「え、そんなことまでしなくっても」

「けど、暗い夜道を女の子一人で歩かせるわけには」

「だけど迷惑では」

「それにバスの中で本の話しができるからね」

「う、うん」

 俺は一緒にバスに乗ってマルさんと本の話しで盛り上がった。

 長い道のりをバス内での話しはさらに長く感じた。

 楽しい時間はすぐ来る。マルさんが下りるバス停まできた。

「今日は楽しいかったずら」

 

「俺も楽しかった」

 

「こんなに楽しいのは久しぶり」

 

「それはよかった。また出かけよう」

 

「うん。あと、ずっと言いたいことが」

 

「うん?」

 

「これでマルもヒロインに」

 

「俺も言いたいことがあるんだ」

 

「誠さんも」

 

「うん。今日は月が綺麗だね」

 

「え……」

 

「今日は月が綺麗ですね」

 

「意味を知っているずらか」

 

「うん。俺がずっと言いたいことがやっと言えた」

 

「まったくずるいずら」

 

 返事なのか笑って顔を近づけて口にやわらかいものが触れた。

 

 

 

 




マルちゃん誕生日おめでとう!

本の世界を現実に。
マルちゃんが本の世界の恋愛に憧れそう。
だから今日その夢を叶えました。マルちゃんには美味しいごはんを一緒に食べて、一緒に図書館デートが似合いそう。

マルちゃんはAqoursメンバーの中で最後の誕生日を向かえるんだね。三年生が卒業式を迎えるけどたぶんメンバーは卒業よりマルちゃんの誕生日を優先するよね。

セガスタッフおめでとう花丸ちゃん!凛ちゃんが前スタッフを努めて次は花丸ちゃん。これは運命だよ!?これから驚くようなゲームが増えると思うけど怖がらないで楽しんでほしいな。


この小説もはや一年。これも皆さまのおかげです。
ここで忘れてる方もいるかもしれないですがバースデーストーリは今日で終わりではありません。
なぜなら千歌の誕生日を祝ってないのでこれからも続きます。
さらに、アニメも続きがあるみたいですね。これからも楽しみです!

それでは皆さん今回はこの辺でまた会いましょう。
今日の気分はお花・マル(*´ω`*)


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