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いつも一人で見る星空は自分が星の海を潜っている感覚だった。
今隣であなたと見る星空はまるで星座になった感覚で神秘的。
誰でもいいわけではなくあなたたがらこそ感じることがてきる。
昔も今も、これからも知らないあなたと知っているあなたを見ることができる。
誰も知らない特別席でずっと隣で見ていきたい。姉として彼女として。
小学生のとき習字の授業があった。その授業で先生はいつも終わる数分前に星座の話しをしてくれた。
理科の授業で天体の時間で習う星座よりも習字で先生の話す星座の昔話のほうが面白く、分かりやすかった。
その時だけ真面目に授業を受けていたことを覚えてる。
なぜ、いきなりこんな事を思い出したか聞かれたらと言うとダイヤさんの一言からである。
部室に入るとなぜかAqours皆の卒業アルバムを持ってくることになり小学生の時代で盛り上がった。
話しを聞いてみるとダイヤさんが持ってくるように言ったそだ。『卒業アルバムを製作することになり参考に皆さんの小学校、中学校の卒業アルバムを持ってきてもらったのです』っとなぜか胸をはっていた。
しかし卒業アルバムを取り出してはあのときはあれが流行り、あのテレビがやっていたと話しが盛り上がり参考にはなってない。
俺は善子が持ってきた卒業アルバムの一枚の写真を見つけた。
習字を教えてくれていた先生。歳は54歳で生徒からはおじいちゃんと愛称で呼ばれていた。いつもにこにこ笑っていたことを覚えてる。
「そう言えばまーくんの写真ってあるの?」
「面白そうね、探しましょう」
千歌の一言で皆が1つの卒業アルバムに顔を近づける。
「ないね、誠くんの写真」
「曜ちゃん諦めるの早いよ」
「あ、これは誠さん?」
「ルビィちゃんこれはただのそっくりさんずら」
「見当たりませんわ」
「闇に飲まれたのよ!」
「善子うるさい、シャラップ」
「本当だね、果南ちゃん見つけた?」
「これでしょ?」
「「「「「「「「え!?」」」」」」」
果南姉は1つの写真を指差した。
それから他の俺が写ってる写真を見つける。
「すごい、すごいよ果南ちゃん!」
「大げさだよ千歌」
「大げさじゃあないよすごいよ」
「曜ちゃんまで、星を探すのと一緒だよ」
「「星?」」
「そう、星座が好きだから探すの慣れてそのおかげだよ」
「へー、そうなんだ」
「星座が好きなんだ」
始めて知った果南姉の好きなもの。
それがなんだかうれしい。
「それにしても」
「そうだね」
「写真どれも小さく写ってるね」
「本当に果南ちゃんよく見つけられたね」
「後頭部しか写ってないものまである」
「写真写り悪いね」
おいおい千歌と曜そんなこと言うなよ。
「ふっ、俺を写真に撮るとその者は呪われるのだ」
「え、それじゃこの前皆で撮った写真は、ルビィ呪われるの!」
「ルビィちゃん真に受けすぎ、こんなの善子ちゃんの真似ずら」
「善子言うなー!」
笑いが起きる。
「ふふっ、どうしたの果南?」
「うんん、なんでもないよ」
「どうしたのですか?」
「ダイヤまで、さあ練習しよ」
「今日の練習の練習も疲れたね~」
「梨子ちゃんはそうでもなさそうだね」
「え、そうでもないよ曜ちゃんのほうがまだ体力残ってそうだよ」
「そんなー、私も今日は疲れたよー」
「曜ちゃんが疲れてるのなら千歌はもうヘトヘトだよ」
「もう寄りかからないでよ千歌ちゃん」
「二人とも元気まだあるのね」
「「そんなことないよー」」
「2年生は本当に仲いいね」
「あら、マリーたち3年生も仲いいよ。ね、ダイヤ」
「そうですわね」
「あら、今日は素直なのね」
「なんですのその言い方ではわたくしがいつも素直ではないようないいかたわ!」
「ワーオ、ダイヤが怒った!」
「あ、こら待ちなさい鞠莉さん!」
「あーあ、二人とも」
「3年生も本当に仲いいね」
「誠、今日の練習の手伝いお疲れ様」
「果南姉こそお疲れ様、果南姉は疲れてなさそうだね」
「いやいや、疲れてるよ。このかばんを誠に持たせたいぐらい」
「それは姉特権ですか?」
「それはいいかもね。お姉さん特権」
「なになにそれ誠がかばん持ってくれるの?」
「いけ、ません。はあはあ、そ、そんなの」
「大丈夫ダイヤ?」
「これ、くら…い」
「果南姉、かばん持つからダイヤさんを持ってあげて」
「ごめんね。ほらダイヤ手かして」
「あ、ありがとう、ございます、果南さん」
「いいから、大きく息すって深呼吸」
「すーはー、すーはー」
「たいへんだね誠」
「この原因を起こしたのは鞠莉さんですけどね」
「そのお詫びとして今日の夜、淡島に来てくれる?」
「また、なんですか唐突」
「いいからいいから」
「おーねーえーちゃーん!」
「る、ルビィうるさい」
「あわわわわ」
「うーんこれは、ごめんね鞠莉、先に帰って」
「OK!」
ダイヤさんを担いで果南姉はあわあわしているルビィさんと一緒にバスに乗って家まで送っていった。
「うん?あれ果南姉のかばん!」
「ありゃりゃ、よし早いけど淡島に行こう」
「今から!」
「ゴーゴー!」
鞠莉さんに連れられ俺は淡島に。
二人船に揺られ鞠莉さんのホテルに案内される。
「ここで少し待っていてね」
「あ、はい」
部屋で一人固まって待つ。
「お待たせ、はい飲み物」
「ありがとうございます」
「ふー、今夜は月が綺麗に見えるみたいよ」
「そうなんですか」
「よく果南とダイヤ三人で星を見に行ったなー」
「仲いいですね」
「その仲を取り持ってくれるも果南のおかげ。ダイヤと喧嘩しても果南が仲直りしてくれる」
「俺も千歌と喧嘩したときは果南姉が仲直りしてくれました」
「果南と喧嘩したときは大事な友達を失いかけた。けど今はすごく楽しく過ごしている」
「それも果南姉のおかげ?」
「それはどちらも仲直りしたかったかな。けど果南たっら頑固だから」
「それはそうかも」
「それに人の部屋に濡れて入ってくるし」
「人の冷蔵庫を勝手に開ける」
「そうそう、人より人の部屋でだらける」
「うんうん。人が食べてるものを欲しがる」
「まったくなんなのあの子は!」
「それが年上のやることなのかって!」
「だけどあの笑顔はずるい!」
「まうなんでも許してしまう可愛さ!」
「わかる誠!」
「わかりますとも鞠莉さん!」
「なら、果南の気持ちもわかる?」
「気持ちですか?」
「あの子自分に鈍感だから」
「はー、鈍感」
「ここにもう一人鈍感がいるけどね」
「うん?」
「もし果南が知らない男と歩いているとすると誠はどう思う?」
「え、それは仲がいい男子友達がいるんだなって」
「本当にそう思う?」
「うん、だって果南姉はだれでも仲良くなれるから」
「あの天然たらしが……それじゃ、その男が果南の好きな人だったら」
「好きな人……」
「それも結婚の約束をしている」
「結婚……」
「どうする?」
「その男子が果南姉と結婚をする仲がいいとしても、果南姉が決めたらなら」
「本当に?」
「けど、果南姉を幸せに出来ないならその男子を俺は許さない!」
「誠は果南のことが好きなんだね」
「俺は果南姉が好き。今はっきりわかった」
「まったく世話が焼ける二人だね、果南」
鞠莉さんが扉に向かって言うと果南姉が入ってきた。
「果南姉!」
「誠……」
あ、さっきの話しもしかして聞かれていた!?
どうしよう急に恥ずかしくなってきた。
「果南姉、さっきの話し」
「うん。聞いていた……」
うおー恥ずかしい!顔が熱い!
「……誠もなんだね」
「うん、誠も?」
「……これから少しいい」
「う、うん」
果南姉は先に外に出ていった。
俺は鞠莉さんを見る。
「ほら、行ってあげなさい。果南が待ってるわよ」
「うん。ありがとう」
俺は果南姉を追いかけた。
「まったく世話が焼けるんだから」
果南姉の後をついていき外に出る。
「果南姉……」
「わたしねずっと心のどこかで思っていたの」
吐く息は白くなる。
「その思いがだんだん確信に変わってきた」
前を歩く果南姉の顔を見ることができない。
「けど、その事を伝えることが怖かった。これまで姉として誠たちしたわれてるのにこの思いを伝えることが怖かった」
怖かったっか、俺もたぶんそのことに気づいていながら俺も怖かったんだ。
「だから今日言われて嬉しかった。やっとわたしも言える」
前を歩く果南姉が立ち止まり振り向く。
「誠、わたしもあなたのことが好き」
その笑顔は今日の満点の星空のように輝いていた。
果南姉誕生日おめでとう!
いつも皆を優しく包み込んでくれる果南姉は本当に皆のお姉さん。
果南姉って鈍感で頑固者の気がしますよ。それを陰ながら支える鞠莉さん。
カナマリもいいけどダイカナもいいので3年生3人は喧嘩しながらも仲良くしてくれると嬉しいな。
夜空を見てあの星はあれであの星はって教えてくれそう。さらに言えば望遠鏡を覗いていたら一緒に覗こうとしたり天然の果南姉がすごく可愛い。
サードシングルおめでとう!
果南姉がセンターの曲がもうそろそろ発売だね。それにファーストライブももうそろそろ始まるね。自分はいけないけど絶対楽しいんだろうな。
今回はこの辺で、また会いましょう。
寒いけど皆はごきげんはいかがかなん?
一緒にハグッしよ!\(^-^)/