輝け!イチ・ニ・サンシャイン‼   作:N応P

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第13話 解答する木曜日

 

 

「さあ、悪魔よ。このヨハネに探し物の場所を教えたまえ」

 

 

「これは、なにをやってるの……」

「電気消して、カーテンまで閉めて」

「それより、怖い」

「けど、おもしろいよ!」

「Yes!闇呪文ね」

「ええい!馬鹿らしいですわ!」

「あ、眩しい」

 ダイヤさんがカーテンを開けて太陽の光が差し込む。

 

「ああ!なんてことを!」

 

「静かにしなさい。まったく、このようなことで探し物が見つかるわけないですわ」

 

「なんでそんなこと言い切れるのよ!」

 

「だって、善子さん。あなたどっからだしたかわからない水晶でさっきからなにかやってますけど、バレバレですわよ」

「な、なにが……」

 

「スマートフォンで調べてることが」

 

「あ、えーと……」

 

 みんなの視線が向けられる。

 

「まったく、そんなもので調べ物がわかるわけないですわ」

 

「そんなことない!」

 

「でしたら、今探している黒い石の者はどこにいらっしゃると言うのですか」

 

「それは……」

 

「それは?」

 

「あ、あなたよ!」

 

 善子はビッシ、とダイヤさんを指を指した。

 

「私!」

 

「そうよ。あなたはあのときの封筒はどこにやったの」

 

「あのとき?」

 

「ここに皆が集まったときに見せた白い封筒よ!」

 

「ああ、あれはなぜか私の机の中に入ってたわ」

 

「それって……、ちなみに中身の確認は?」

 

「見てみましたが全くわからないものでしたわ」

 

「ちょっと、貸しなさい!」

 

 ダイヤさんから封筒を奪い取り、中身を確認する。

 

「こ、これは!」

 

「なになに、善子ちゃん?」

 皆が封筒の中身を見る。

 そこには、『この封筒を見つけたってことはヒントが欲しいと言うことか?』

「やかましい!」

『どうしても?欲しいか?』

「はやく、教えなさいよ!」

「善子ちゃんさっきからなに突っ込んでるの?」

『ヒントを二つ与えよう。一つは手紙の裏を見て見たまえ』

「手紙の裏?」

「ああ!数字が書かれてる!」

「本当だ!果南ちゃんは④番で千歌は①番だ!」

「けどこれがどうなると言うのよ」

「まあまあ、ダイヤ。続きを聞こうよ」

『もう一つのヒントは数字を平仮名表に当てはめたまえ』

「数字を平仮名?」

「ますます謎が深まるばかりですね」

『少しヒントを与えすぎてしまった』

「そのヒントでさらにわからなくなってきたよ。ううー」

『ここまでヒントを与えたんだ。早く謎を解いて、助けに来ようね!』

「っと、書いてあるわ」

「そう言われても、謎が全く分からないな」

「とりあえずこれまでわかったことをまとめてみましょう」

 

 千歌『15』①

 梨子『23』④

 曜『03』②

 善子『21*』③

 ルビィ『43』⑥

 果南姉『32』⑤

 

「この数字はやはり文字になるのでしょう」

「そうだね、ダイヤ。数字を平仮名……まさか!」

「え、わかったの果南ちゃん!」

「たぶん、だけどね。善子、スマフォを貸して」

「ヨハネよ!まったく。はい」

「ありがとう。もしかしてだけど」

 そう言って果南姉は善子から借りたスマフォに文字を打っていた。

「数字を平仮名って言うのは、スマフォに文字を打ち込んでいくときのことなんだよ」

「スマフォ?文字を打ち込んでいく?」

「例えばこの『15』をスマフォに打ち込むときは最初に左の数字『1』つまり『あ』行、右の数字は『5番目』を現していた。その答えは『お』となるの」

「なるほど、『*』は文字に点々をつけるときに使うから、そのことをすべての数字に当てはめると『お』『く』『ん』『が』『つ』『し』になるのわけね」

「そういうことだよ、ダイヤ。そして手紙の裏の数字は文字の順番を現しているの」

「それじゃ、並べ替えると『お』『ん』『が』『く』『し』『つ』となるわけだね」

「鞠莉もわかったようだね」

 どうやら、三年生のトリオは謎を解いたようだ。

 だけど、他の皆はただただ驚いているだけだ。

 まったくこれだけの問題を解くのにどれだけ時間を使ってるだか。

「それじゃ今から音楽室に行こう!」

 おお、千歌を先頭に皆こっちに来るか。

 

 

「さーて、皆くるよ」

 俺は隣で本を読んでる女子生徒に言った。

「意外に遅かったずら」

 パタンと本を閉じてここ、音楽室の扉を見つめる。

 

 ドドド

 

 多くの足音が聞こえる。

 まったくなんで廊下を走るかな。ダイヤさんは怒らないのかな。

 

 バーン

 

「ああ!まー君と花丸ちゃんいたー!」

 

 扉を開ける音が響く。

 もう少し優しく開けろよ。

「さて、説明をしていただきましょうか?」

「ダイヤさん、少し落ち着いてくれますか?」

「落ち着く?なに言ってるの誠」

「怒っているの果南姉」

「果南さんだけじゃないよ。誠君」

「おお、これは皆さんがお怒りですか」

「マルちゃん大丈夫?」

「大丈夫ずら。意外に楽しめたよ」

「まったく心配して損したわ」

「一年たちは温かいねー」

「それよりなんでこんなことをしたのかなYou?」

「えーと、少し遊んだだけだよ」

「これが少しなんだ、誠さんにとっては」

「あれー、梨子さんも怒っているのかな?」

「梨子ちゃんだけじゃないよまー君」

「ははは、これは俺のゲームオーバーってやつかな」

 このあと皆からの質問攻めと言葉で説明できない地獄を見た。

 

 





お待たせしました、解答編です!
うーん。誰もメールがこないと言うことは難しかったのでしょうか?それとも自分は相手にされてなかったのか!?
とにかく、答は『おんがくしつ』でした。
皆さんもよかったらこの謎を使って謎を作ってみてください。
先ほどまでサンシャイン!!の特番をみていました。
あと1週間でアニメが始まるのですね。楽しみです!
沼津がどのように描かれているのか、そしてそこを巡ってみたいです!
アニメが始まったらもう一度沼津に行ってみたいですね。
それでは、また会いましょう。

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